ヨーロッパではこのところ、はしかが流行している。世界保健機関(WHO)によると、2018年の上半期、ヨーロッパの53カ国で、はしか感染者数が4万1000人以上にのぼり少なくとも37人が死亡した。 急増するはしかの対策を迫られたイタリア政府は2017年5月、6歳までの子どもが保育園や小学校に就学する条件として、10種類のワクチンの予防接種を義務付け、子どもが予防接種を受けていない場合は保護者に罰金を課すことを決めた。
今年2月に米『PLAYBOY』誌のモデル、ケイティ・メイ(34)が、何の前触れもなく脳卒中を起こし、その数日後に死亡した。その原因がようやく明らかになった。 ロサンゼルス郡検視局によると、彼女は亡くなる数日前、首にカイロプラクティックの施術を受けていた。指圧療法士が首を曲げた際、左の椎骨動脈が裂けてしまったという。椎骨動脈は、首の左右に二本通る動脈で、脳に血液を送るという重要な役割を担っている。この動脈が傷つけられたことで血流が妨げられ、脳卒中を起こしたことが直接の死因となった。 メイは1月30日に「撮影中に首をひねってしまって、今朝調整してもらったの。すっごく痛い! 他に家でできる治療法を知らない?」とツイートしている。ファンからは「温かい湿布をして横になって」「リラックスしてNetflixを見る! これに限るよ」といったアドバイスが寄せられ、メイは律儀に「ありがとう! やってみる」
プロブロガーのイケダハヤトさんが、次のような記事を上げておられました。 www.ikedahayato.com これは、虫刺されや蕁麻疹などが、ホメオパシーで治るらしい、と紹介している記事です。イケダハヤトさんは自ら試してはおられないようですが、twitter上のつぶやきにある、それが効いたという体験談にリンクしてあります。 こちらで紹介されているホメオパシーというのは、18世紀末の医師であるハーネマンを源流とする療法で、同種の法則などの原理に基づいて構築されています。それは、何らかの症状をもたらす物質は、その症状を無くすためにも用いる事が出来る、というような考え方で、治療には、物質を水やアルコールで薄めて(希釈)よく振った(振盪)物を与えます。その薄めた物を、ホメオパシー・レメディ(以下、単にレメディと表現します)と呼びます。レメディは、砂糖玉に染み込ませるなどして与えます。狭い意味では
自称「自然派ママ」の女性が子供の火傷した手を温めて治そうとし、問題になった。これはホメオパシーという医学的根拠のない治療法らしい。 自然派ママの流れから、こんなツイートも生まれた。 簡単に信じちゃいけないもの一覧 ・植物性由来 ・自然派 ・オーガニック ・ホメオパシー ・免疫療法 ・1日◯◯するだけで〜〜 ・実質無料 ・肉食系/草食系 ・女性が女性を評する際の「可愛い」 ・ラップで好意を伝えてくる男 ・酔っちゃったかも ・今日は大丈夫な日だから — Enbos (@Enbos) 2016年9月8日 確かにこれらのフレーズにはデマ感がある。だが、言葉のイメージに私たちも踊らされていないだろうか? 怪しい言葉にアレルギー反応を示して、科学的根拠がある記事を見逃していないだろうか。 そこで自然派ママが好みそうなフレーズを駆使して、記事を書いてみることにした。まずは怪しい言葉を募集してみたところ短
米国の競泳選手マイケル・フェルプス(Photo by AAron Ontiveroz/The Denver Post via Getty Imagesettyimages) 4年に1度行われる夏季五輪では、毎回決まって奇妙なパフォーマンス向上法が流行する。2008年の北京と12年のロンドンで流行ったのは「キネシオテープ」で、多くの水泳選手がこれを腕や脚に貼っていた。今年の流行は、体中に赤や紫のあざを残す「カッピング(吸玉)療法」だ。 五輪史に残るトップ水泳選手のマイケル・フェルプスも今週、このあざだらけの体で登場した。他にも、五輪水泳女子メダリストのナタリー・コーグリンや、体操男子のアレクサンダー・ナドアの体にも丸いあざがあった。 米メディアは8日、フェルプスのあざについて説明する記事をこぞって掲載した。USAトゥデイは何の疑いも持たずに、カッピングには「緊張した筋肉をほぐす」効果があると
以前からこの本の記載は間違いである、と指摘する意見もありましたが、著者の伊藤隼也さんは、素直に訂正事項を聞き入れ、適切な情報の発信に協力される・・・どころか、その意見を黙殺する・・・どころか指摘した人を揶揄・罵倒するという反応でした。その経緯と、どの点がおかしいかを説明したtogetterまとめもあります。http://togetter.com/li/981140 Tetra Station @TetStation 伊藤隼也氏の著書「うつを治したければ医者を疑え!」について私が医学デマを訂正せよと指摘しているtwitter.com/tetstation/sta…にも拘らず、著者の伊藤氏は黙殺するばかりか逆に訴えると言い出しました。この件について進展があったと確かな筋から報告を受けました。以下連ツイ。 2016-06-06 17:53:56
「肝臓洗浄」とは肝臓や胆のうにある胆石を排出させ、肝機能の改善など効果をうたう民間療法です。「レバーフラッシュ」とか「肝臓デトックス」とか呼ばれることもあります。肝臓洗浄にはいろんなやり方があるようですが、典型的には空腹時にオリーブオイル、グレープフルーツジュース、エプソムソルト(硫酸マグネシウム)、水を特定の手順で飲みます。その後体から出てきた排泄物(要するにウンコ)をザルで濾すと、大小さまざまな緑色の「胆石」が大量に得られるというのです。"liver flush"(レバーフラッシュ)で画像検索すると写真を見ることができます。 残念ながら肝臓洗浄はインチキです。確かに胆道は十二指腸に開口していますので、小さな胆石であれば胆道から腸管を通って排泄されることはあります。しかし、肝臓洗浄で出てくるような2-3 cmもの「胆石」は通常は胆道を通りません。また、一度にこれほど大量の「胆石」が排泄さ
イタリアの元医師シモンチーニ氏が、癌の病因と治療に関して、きわめてユニークな説を主張している。■デーヴィッド・アイク公式日本語情報ブログ*1より引用。 聡明で勇敢なイタリアの医師トゥリオ・シモンチーニ(Tullio Simoncini)は、そのひとつの例である。彼は、ガンの正体とその対処法を突き止めた後に直面することになった巨大な圧力に屈することを拒み、それに立ち向かい続けた。 シモンチーニの「犯罪」とは、ガンがカンジダという健康な人の体内でさえ少量存在するイースト(酵母)菌に似た有機体によって生じる真菌であることを発見したことである。普段は免疫系がそれを抑制しているが、カンジダが強力な菌に変異する時、いくぶん深刻な健康問題が発生することになる。ガンもそれである。 「癌は真菌である」という主張はユニークであるが、その背景の陰謀論はいつものやつである。高価だが効かない抗癌剤を売っている製薬会
今月24日に胆管がんで亡くなった川島なお美さん(享年54)は、副作用で女優の仕事に支障が出る可能性がある抗がん剤治療を拒み、14年1月の手術後からは、都内にある民間療法の治療院に通っていた。 同院関係者は「仕事の合間に多い時で週に2、3度、来られていました」と明かした。最後に川島さんが来院したのは今月中旬で、16日に公演先の長野県伊那市で体調を崩す直前だったという。 また同関係者は、川島さんへの治療内容を「『ごしんじょう療法』という純金製の棒で、患部や体全体をさすったり、押さえたりするものです。気の力で病気の根源となる邪気を取り除いてました」と説明。難病にも効果が見られるとし、「(川島さんは)『舞台に立ちたい』と言っておられました。仕事への情熱、気迫がものすごかった」と振り返った。
アメリカのワクチン支持の親たちのサイト、Voices for Vaccines (http://www.voicesforvaccines.org/) に掲載された若いお母さんの手記 元記事はこちら。 Leaving the Anti-Vaccine Movement - http://www.voicesforvaccines.org/leaving-the-anti-vaccine-movement/ 反ワクチン運動を離れて ミーガン・サンドリン最初にどうして反ワクチンになったかをお話しせずにどうしてワクチン賛成になったのかをお話しすることはできません。 長女が4ヶ月になったころ、私は「こだわり育児」(クランチ・ペアレンティング)を見つけました。布おむつと「完全主義」と自宅出産でいっぱいの世界に私は入っていきました。叱りつけない愛情育児が良
生後4カ月の男児を独自の施術で死なせたとされる事件で、大阪地裁は4日、業務上過失致死の罪に問われた元NPO法人理事長、姫川尚美被告(57)=新潟県上越市=に禁錮1年執行猶予3年(求刑禁錮1年)の判決を言い渡した。柴山智裁判長は「被告人は危険性を容易に認識できる立場で注意義務違反は大きいが、反省している」と述べた。 判決によると、姫川被告は昨年6月2日、大阪市淀川区のNPO法人「子育て支援ひろばキッズスタディオン」=解散=の事務所で、男児をうつぶせにして首をもみ、胸や腹を圧迫して低酸素脳症による多臓器不全で6日後に死なせた。 判決は、被告が一昨年2月にも新潟県で1歳10カ月の男児が死亡する事故を経験していたにもかかわらず、危険性を十分に検証しなかったと指摘。一方で「危険性の程度が特に高いとは言えない」とも述べ、反省も考慮して刑を猶予した。 新潟の事故は不起訴処分(嫌疑不十分)とされたが、新潟
下記のような噂を教えて頂きました。 WHOが、2014年5月の理事会で「抗ガン剤を用いるガン化学療法は、極めて危険性が高く、加盟国政府に全面禁止を勧告する」と決議した。 大量の抗ガン剤の在庫を抱える日本厚生省*1は、WHOの抗ガン剤禁止ニュースの配信を差し止めた。 ブログ→FB→Twitterなどの間で流通しているようです(上記のフレーズで検索すると出てきます)。出どころは、船瀬俊介氏の「新医学宣言「いのちのガイドブック」」という著書だと、ブログの一つにありました。*2。この話について、検証してみました。 注:以下、翻訳はすべてうさじまによります。医療・医学の専門家ではないので、訳は参考程度にごらんください。 で、まずWHOのHealth Topicで「Cancer」を検索してみると、トップページの解説がこうです。 がんは、細胞の制御されない増殖と拡散です。がんは、からだじゅうのほとんどす
大阪市淀川区で昨年6月、「免疫力を高める」としてマッサージのような施術を受けた生後4か月の男児(神戸市)が死亡した事件で、大阪府警は4日、施術を行った新潟県上越市のNPO法人理事長・姫川尚美容疑者(57)を業務上過失致死容疑で逮捕した。 同法人は「子育て支援ひろばキッズスタディオン」で、姫川容疑者は乳幼児の首をひねったり頭を後ろにそらせたりする施術を「ズンズン運動」などと称して実践。上越市の自宅兼本部のほか、東京都と淀川区の両事務所などで6000人以上に施術したとされる。 捜査関係者によると、姫川容疑者は昨年6月2日、淀川区の事務所で、呼吸困難にさせる危険性を認識しながら男児に背筋矯正などの施術を行い、同8日、死亡させた疑い。 姫川容疑者は府警の任意聴取に「施術と死亡の因果関係は分からない」と説明。しかし、男児の死亡以前にも施術を受けた乳幼児数人が意識を失ったり体調が悪くなったりして
「Thinkstock」より インフルエンザが猛威を振るっており、昨年後半から1月16日までに病院で受診した患者は600万人を超えた(厚生労働省調べ)。 そんなインフルエンザへの感染を避けるため、ワクチンを接種する人も多いが、実はワクチンは感染を防ぐ効果はほとんどないことが判明した。 厚労省のホームページを見ると、「インフルエンザワクチンの予防接種には、発症をある程度抑える効果や、重症化を予防する効果があり、特に高齢者や基礎疾患のある方など、罹患すると重症化する可能性が高い方には効果が高いと考えられます」と書いてあり、ワクチンの効果を「ある程度」認めている。 しかし、国立感染症研究所の調査によって、昨シーズンA香港型のワクチンを接種した人でも、A香港型のインフルエンザに感染した人が多くいたことが明らかになった。以前からワクチンの効果について疑問視する声は医師の間から上がっていたが、同研究所
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