ここから本文 録音図書について 録音図書を知っていますか? 通常、書店に並んでいる活字の図書は、視覚に障害のある人たちには読みにくいか、または読むことができません。そこで、耳で聴いて読書できるように朗読し、その音声を収録したものが録音図書です。 最近、一般の書店でも耳で聴く図書が見られるようになってきましたが、まだその数は決して多くはありません。 日本点字図書館では、録音図書を自ら製作して全国の視覚障害者に無料で貸し出しを行っており、その規模は日本最大です。 録音図書の歴史 視覚障害者のための録音図書の歴史は、欧米で「トーキングブック」の製作と貸し出しサービスが始まった1930年代に遡ります。アメリカでは当初、レコード(ソノシート)が使われていました。 テープをトーキングブックとして用いたのはドイツが最初でした。日本での使用は、テープレコーダが民生用として販売されるようになった1950年代