ブックマーク / www.kyushu-u.ac.jp (31)

  • シベリア森林火災の大気質・気候・経済への包括的な影響を現在及び近未来気候条件の感度実験から初めて評価 | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)

    シベリア森林火災が増加すると火災発生源及び風下地域で冷却効果と大気質悪化をもたらす。 近未来の気候下で、これら地域で火災の大気エアロゾル冷却効果が温暖化を抑制する可能性を示唆。 森林火災の大気汚染微粒子は、PM2.5環境基準の達成率低下、早期死亡数増加、経済損失と密接に関連。 北海道大学北極域研究センター(広域複合災害研究センター兼務)の安成哲平准教授・ディスティングイッシュトリサーチャー、東京大学大学院総合文化研究科の成田大樹教授、九州大学応用力学研究所の竹村俊彦主幹教授、北海道大学大学院工学院修士課程の若林成人氏(研究当時)、千葉大学環境リモートセンシング研究センター(東京大学生産技術研究所兼務)の竹島滉特任研究員による研究グループは、シベリア森林火災が気候、大気質、経済に与える影響について、MIROC5気候モデルを用いて感度実験*1による現在及び近未来(2030年)の気候条件下*2で

    シベリア森林火災の大気質・気候・経済への包括的な影響を現在及び近未来気候条件の感度実験から初めて評価 | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)
  • 新しく生まれた神経の回路への組み込みがトラウマ記憶の減弱に寄与する | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)

    戦争や災害など、忘れられないトラウマ記憶に苦しむPTSD患者が世界中に多く存在する 海馬の神経新生 (※1) の増加および神経回路への組み込みがトラウマ記憶の忘却を促し、PTSDに類似した症状を減弱させることを明らかにした 神経新生をターゲットとした新たなPTSD治療法の開発に期待 PTSDは、トラウマとなるような出来事を経験または目撃した人に発症する可能性のある精神疾患です。世界保健機関(WHO)によると、世界の約3.6%の人が過去1年間にPTSDを経験していると言われるほど、身近な精神疾患です。現状のPTSDの治療には、精神療法や抗うつ剤を使用した薬物療法が用いられています。しかし、治療の効果が現れない患者も存在するため、新たな治療法の確立が望まれています。 University of Toronto / Hospital for Sick ChildrenのPaul W. Frank

    新しく生まれた神経の回路への組み込みがトラウマ記憶の減弱に寄与する | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)
  • 世界初!ハエ幼虫が自らのフンで呼吸用シュノーケルを作ることを発見 | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)

    カメムシに寄生するハエの新生態解明。将来的なカメムシ防除利用にも期待 比較社会文化研究院 舘 卓司 准教授 2024.05.07 呼吸は重要な生命活動であり、呼吸戦略は生物の生息環境と密接に関係しています。そのため、呼吸戦略を研究することで生物の生態や進化プロセスをより深く理解できます。 研究では、カメムシに寄生するヤドリバエの幼虫が、カメムシの体内で呼吸するために自身のフンを固めてシュノーケルを作り、呼吸していることを明らかにしました。この“フン製シュノーケル”はカメムシ寄生の種を中心に複数のヤドリバエで確認されました。 ヤドリバエの仲間は寄生したホストを最終的に殺してしまうため、農業害虫の密度を抑える働きをしていると考えられています。研究のように彼らの生態を解明し知見を蓄積することは、ヤドリバエを用いた農業害虫の管理法確立に繋がると期待されます。 多くの生物にとって呼吸は最も重要な

    世界初!ハエ幼虫が自らのフンで呼吸用シュノーケルを作ることを発見 | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)
    agrisearch
    agrisearch 2024/05/10
    「カメムシに寄生するヤドリバエの幼虫が自らのフンを利用し、既知のメカニズムとは異なる独自の方法で呼吸漏斗を形成している」
  • 「あと1%」の適格率改善を実現する種子選別技術を開発 | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)

    持続可能な糧生産には、高品質な種子の安定供給と、それを支える技術開発が不可欠です。 近赤外分光法とAIモデルを併用し、種子の適格率を「あと1%」まで改善できる選別技術を開発しました。 種子の効率的利用による糧生産の革新に向けて、技術を実装した選別装置の製作も進めています。 発芽率や品種の純度といった種子の品質は、外観の特徴からは判別できない場合が多く、種苗生産では、適格率が基準に満たないために廃棄される種子の発生、いわば「シードロス」が問題となっています。作物生産用の種子は、多段階の選別を経て調製されていますが、それでもなお残る不適格な種子は、内部の構造や成分に原因があるものと予想されます。 九州大学大学院理学研究院の松田助教は、トキタ種苗株式会社との共同研究において、化学成分の「指紋情報」ともいわれる近赤外光の反射スペクトルをAIモデルに学習させることにより、多様な作物種子の適格率

    「あと1%」の適格率改善を実現する種子選別技術を開発 | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)
    agrisearch
    agrisearch 2024/05/10
    2023/9/21 トキタ種苗等との共同研究「化学成分の「指紋情報」ともいわれる近赤外光の反射スペクトルをAIモデルに学習させることにより」
  • 原子核の分子構造を発見 | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)

    理化学研究所(理研)仁科加速器科学研究センター核反応研究部の上坂友洋部長、多種粒子測定装置開発チームの大津秀暁チームリーダー、中国科学院近代物理研究所のペンジー・リー研究員、パリ・サクレー大学イレーヌ・ジョリオ・キュリー研究所のディディエ・ボーメル上級研究員、香港大学のジェニー・リー教授、京都大学理学部の銭廣十三准教授、金田佳子准教授、九州大学大学院理学研究院の緒方一介教授らの国際共同研究グループは、理研の重イオン[1]加速器施設「RIビームファクトリー(RIBF)[2]」の多種粒子測定装置「SAMURAIスペクトロメータ[3]」を用いて、不安定なベリリウム−10(10Be、原子番号4)原子核の基底状態[4]では、アルファ粒子二つと中性子二つが窒素分子のように結合していることを発見しました。 研究成果は、元素合成過程の理解に大きな影響を与える、原子核内でのアルファ粒子生成機構解明に貢献す

    原子核の分子構造を発見 | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)
  • ツクツクボウシの鳴き声がパートごとに異なる意味を持つことを初実証 | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)

    ツクツクボウシの鳴き声のパターンが途中で変化するという現象は、世界的に⾒ても極めて珍しいが、途中で変化する鳴き声の⾏動⽣態学的意義については不明であった。 ツクツクボウシのオスに「オーシンツクツク」パートと「ツクリヨーシ」パートを単独で聞かせた時、それぞれのパートに対する応答の頻度が異なることを⾒出し、これらのパートがオスの異なる反応を誘発することを初めて明らかにした。 今後はツクツクボウシにおける⾳声コミュニケーションの実態解明に向け、鳴き声に対するメスの応答や交尾の成功率なども調べていく必要がある。 セミはオスのみが鳴き声を発する動物であり、その鳴き声をオス同⼠の競争やメスに対するアピールに⽤いていると考えられています。この中でもツクツクボウシというセミは、その鳴き声のパターンが「オーシンツクツク」から「ツクリヨーシ」へと途中で変化するという、極めて珍しい特性を持っています。⼀⽅で、鳴

    ツクツクボウシの鳴き声がパートごとに異なる意味を持つことを初実証 | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)
  • 植物の根の成⻑⽅向をかく乱させる物質の開発に成功 | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)

    研究成果Life & HealthPhysics & ChemistryEnvironment & Sustainability 雑草を枯らさず成⻑を抑制する毒性のない抑草剤の開発は環境保全の観点からも重要である。しかし従来の抑草剤は枯死を伴う除草剤の作⽤を減弱したものがほとんどである。 植物の根に対する成⻑抑制や枯死を伴わない強⼒な重⼒屈性阻害剤の開発に初めて成功した。 雑草の根張りを浅くして養分・⽔分の吸収を抑制することによる抑草剤の開発に繋がり、環境調和型の緑化調整が可能となる。 雑草の管理は農地のみならず、宅地、線路、⼟⼿、道路法⾯、河川敷など多⽅⾯で課題となっています。雑草の刈り取りには多⼤なコストが発⽣し、除草剤による枯死は、景観悪化だけでなく地盤の軟弱化、保⽔⼒低下など環境問題を招きます。したがって適度な緑化を維持しつつ雑草の増殖を抑制することが望まれますが、従来の抑草剤は除

    植物の根の成⻑⽅向をかく乱させる物質の開発に成功 | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)
  • 抗菌薬に依存しない仔牛の飼養管理 | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)

    成長促進を目的として家畜飼料に添加される抗菌薬は、薬剤耐性菌(※1)の発生につながる恐れがあります。 抗菌薬無添加の代用乳給与は、仔牛の発育に悪影響を及ぼさず、むしろ仔牛の生産性や健全性に寄与する可能性が示されました。 抗菌薬無添加の代用乳給与は、環境負荷低減につながる可能性もあり、「持続可能な畜産」に寄与することが期待されます。 九州大学大学院農学研究院の岡田隼之介大学院生、稲生雄大助教、髙橋秀之准教授らは、理化学研究所生命医科学研究センターの宮浩邦客員主管研究員、大野博司チームリーダー、環境資源科学研究センターの菊地淳チームリーダー、バイオリソース研究センターの鈴木健大開発研究員、桝屋啓志室長、全国酪農業協同組合連合会の齋藤昭主席研究員らとの産学共同研究(千葉大学・千葉大発ベンチャー(株)サーマス)によって、抗菌薬に依存しない黒毛和種仔牛の飼養管理は潜在的に生産性に影響し、環境負荷低

    抗菌薬に依存しない仔牛の飼養管理 | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)
  • 迷チョウのルーツを初めて科学的に解明 | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)

    来の生息地から外れた場所で見つかり、在来の個体群に影響を与える可能性もある「迷チョウ」のルーツを解明することは、生態学や島嶼生物学において大きな意義を持ちます。 研究では、宮古島で発見された迷チョウのルーツを初めて遺伝情報と形態情報に基づき科学的かつ客観的に示しました。 種数が多く同定も難しい昆虫では、既存の遺伝情報を有効活用するために分類学的知見からの‘校正’が必要であり、この新たな役割とともに分類学の重要性は再び高まってきています。 台風や季節風などの影響によって来の生息地とは異なる場所で発見されるチョウは「迷チョウ」と呼ばれ、日列島ではこれまでに100種以上の迷チョウが記録されています。迷チョウは侵入先に定着したり在来種と交雑したりすることで生態系に影響を与える可能性があるため、そのルーツ(原産地)を明らかにすることは重要です。 今回、九州大学大学院比較社会文化研究院/農学研

    迷チョウのルーツを初めて科学的に解明 | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)
    agrisearch
    agrisearch 2022/09/15
    「宮古島で採集された個体はクジャクアゲハの中でも中国大陸に産する原名亜種であること、すなわち中国大陸から飛来したという事を突き止めました」
  • 地域の特性に応じた自殺対策の推進へ | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)

    自殺対策の基礎資料となる自殺の地域格差を可視化した。 2009〜2018年の自殺統計資料から自殺の割合の高低を数値化し、政策単位(市町村、二次医療圏、都道府県)間の見え方の違いを検証し、都道府県単位のみで評価すると見落としかねない自殺の多い/少ない地域を明らかにした。 都道府県・市町村が相互連携した自殺対策計画策定への活用が期待される。 2016年4月の自殺対策基法の改正により、すべての都道府県と市町村に自殺対策計画の策定が義務付けられました。計画策定のガイドラインには、市町村と都道府県の連携の必要性が明記されています。 香田(九州大学)、近藤(千葉大学、国立長寿医療研究センター)、髙橋(国立長寿医療研究センター)、尾島(浜松医科大学)、篠崎(東京理科大学)、市川(芝浦工業大学)、原田(岡山大学)、石田(宮崎大学)の研究グループは、その自殺対策計画の基礎資料となる自殺の地域格差を可視化し

    地域の特性に応じた自殺対策の推進へ | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)
  • 日本一巨大なフキ「ラワンブキ」はなぜ大きいのか? | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)

    ラワンブキは、北海道足寄町の螺湾(らわん)川や茂足寄(もあしょろ)川に沿って自生するアキタブキの一種で、北海道遺産に選定されています。高さは2-3 m、茎の直径は10 cmにも達し、日一巨大なフキとして知られています。しかし、このラワンブキが巨大化する原因についてはよく分かっていません。 九州大学農学部附属北海道演習林の智和正明准教授、内海泰弘准教授、足寄動物化石博物館の安藤達郎館長、澤村寛特任学芸員(前館長)らの研究グループは、足寄町の協力を得て、2015年から調査を開始しました。その結果、螺湾川や茂足寄川の上流から流れてくる豊富な栄養分が、ラワンブキを巨大化させている大きな要因であることを明らかにしました。 研究では、螺湾川や茂足寄川の上流の雌阿寒岳ふもとから流出する河川水に窒素、リン、カリウム、マグネシウム、カルシウムといった植物の成長に必要な栄養分が、平均的な河川水よりも約10

    日本一巨大なフキ「ラワンブキ」はなぜ大きいのか? | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)
    agrisearch
    agrisearch 2021/02/12
    「螺湾川や茂足寄川の上流の雌阿寒岳ふもとから流出する河川水に窒素、リン、カリウム、マグネシウム、カルシウムといった植物の成長に必要な栄養分が、平均的な河川水よりも約10倍程度多く含まれていること」
  • 代用乳を多給して黒毛和種メス仔牛の初産分娩月齢の早期化に成功 | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)

    九州大学大学院生物資源環境科学府の田口佑充大学院生、同大学院農学研究院の稲生雄大助教、髙橋秀之准教授らは、みらいグローバルファーム(株)、伊藤ハム(株)、日農産工業(株)、理化学研究所、日環科学(株)、千葉大学大学院と共同研究を実施し、哺乳期の代用乳多給を通して黒毛和種メス仔牛の初産分娩月齢を早期化させることに成功しました。 肉牛生産現場では仔牛の減少に伴う仔牛取引価格の高騰が問題になっています。解決には母牛の生涯産仔数を増やすことが望まれますが、それには早期に人工授精(AI:Artificial insemination)が可能な体格を獲得させて初産分娩月齢を早める必要があります。田口大学院生らは哺乳期の代用乳多給がメス仔牛の発育(特に体高)を向上させる可能性に着目し、代用乳多給によって初産分娩月齢を早期化できると推測しました。しかし、代用乳多給は標準的なプランが確立されておらず、増体

    代用乳を多給して黒毛和種メス仔牛の初産分娩月齢の早期化に成功 | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)
  • 生物初、オスとメスが互いに食べ合う行動をゴキブリで発見 | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)

    クチキゴキブリは日では九州以南の森林に生息し、朽木をべながら朽木内部に掘ったトンネルの中に親子で棲むゴキブリです。九州大学大学院システム生命科学府 一貫制博士課程4年  大崎遥花と、九州大学大学院理学研究院 粕谷英一 准教授は、沖縄に生息するリュウキュウクチキゴキブリにおいて、配偶するオスとメスが交尾の際に互いの翅をほぼ無くなるまでい合ってしまう「翅のい合い行動」を発見しました。 翅のい合いは、4〜7月の繁殖期に翅のある新成虫が朽木の外に出て、配偶相手を探す時期に行われます。朽木の外に出た新成虫は飛翔して配偶相手を探し、オスとメスが出会うとお互いに翅をべ合います。翅は再生しないため、以後、オスとメスは一生飛べなくなります。 翅のい合いは「性的共い」または「婚姻贈呈」と捉えることができます。性的共いとは、カマキリのメスがオスをべてしまうなど、配偶相手をべて殺してしまう行

    生物初、オスとメスが互いに食べ合う行動をゴキブリで発見 | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)
    agrisearch
    agrisearch 2021/02/11
    「クチキゴキブリの翅の食い合い」
  • 日本で初めて、世界で2例目となる「洞窟性アリ」の発見 | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)

    洞窟にはさまざまな生物が生活しています。日でも、ヨコエビ、ヤスデ、クモなどのほか、昆虫ではメクラチビゴミムシの仲間がよく知られています。アリ類に関しては、世界各地の洞窟から数種の記録がありましたが、多くはその後、洞窟以外からも採集され、洞窟性ではないことがわかっています。唯一、2003年にラオスで発見されたハシリハリアリ属の一種が、確実な洞窟性種と考えられています。 今回、南西諸島の沖縄島の洞窟から、日からは初めてで、確実性の高い記録として世界で2例目となる洞窟性のアリが発見され、沖縄県在住で発見者の名嘉猛留氏と九州大学総合研究博物館の丸山宗利准教授により、新種として発表されます。新種はアシナガアリ属の一種で、ガマアシナガアリ(和名新称)Aphaenogaster gamagumayaaと名付けられました。学名は沖縄方言で「洞窟に引きこもる者」の意味です。洞窟に生活する生物の傾向として

    日本で初めて、世界で2例目となる「洞窟性アリ」の発見 | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)
  • 自閉症スペクトラム(ASD)は「コネクトパチー」である! ―ASDの早期診断バイオマーカーの開発、早期の治療介入への期待― | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)

    トップページ ニュース 研究成果 自閉症スペクトラム(ASD)は「コネクトパチー」である! ―ASDの早期診断バイオマーカーの開発、早期の治療介入への期待― 九州大学大学院医学研究院の山﨑貴男学術研究員と飛松省三教授らの研究グループは、自閉症スペクトラム(ASD)の非定型的な視覚認知が、脳内ネットワークの神経結合の病気である機能的結合異常(コネクトパチー)に由来することを突き止めました。 ASDでは視覚情報に対して知覚過敏や知覚鈍麻がみられ、それらの知覚異常がASDの社会性障害の基礎である可能性が指摘されています。2000年代になっても、その脳内メカニズムはほとんど分かっていませんでした。我々は誘発脳波(ある刺激に対する脳の特異的反応を捉える検査)や拡散テンソルMRI(神経線維の走行を捉える検査)を用いて、ASDの視覚認知に関する研究をここ10年継続的に行ってきました(Brain Rese

    自閉症スペクトラム(ASD)は「コネクトパチー」である! ―ASDの早期診断バイオマーカーの開発、早期の治療介入への期待― | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)
    agrisearch
    agrisearch 2017/11/11
    「自閉症スペクトラム(ASD)の非定型的な視覚認知が、脳内ネットワークの神経結合の病気である機能的結合異常(コネクトパチー)に由来することを突き止めました」
  • 不気味の谷を引き起こすのは”未知への不安”であることを解明 ―人とアンドロイドが無理なく共存する社会構築への期待― | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)

    九州大学基幹教育院(早稲田大学理工学術院・日学術振興会特別研究員SPD)の佐々木恭志郎学術研究者、アドミッションセンターの井隼経子准教授、基幹教育院の山田祐樹准教授のグループは、ロボットや人形の見た目が生み出す不気味さの認知的メカニズムを明らかにしました。 ロボットや人形の見た目について「不気味の谷」と呼ばれる現象があります。ロボットや人形の見た目は、人間に似ていくにつれてだんだんと好ましく思われます。しかし類似度があるレベルに達した途端、強い不気味さが喚起されるようになります。これまで、人間なのか人形なのかを分類できないこと自体が不気味さを生み出すと考えられてきましたが、分類できないことがなぜ不気味さを引き起こすのかについては手がかりが乏しい状況でした。 研究では、分類困難な対象の不気味さに、人が抱く「未知への不安」が寄与していることを実証しました。実験では、参加者に13種類の人間と

    不気味の谷を引き起こすのは”未知への不安”であることを解明 ―人とアンドロイドが無理なく共存する社会構築への期待― | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)
  • 脳の時計は右半球にある! 時間知覚判断の注意と意思決定システムを解明 | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)

    九州大学大学院医学研究院臨床神経生理・飛松省三教授の研究グループと芸術工学研究院・中島祥好教授は、理化学研究所情報基盤センター計算工学応用開発ユニット・竹市博臣専任技師と共同で、聴覚の錯覚を用いて時間知覚・判断に対応する、ヒト脳内での神経活動を明らかにし、ネットワークモデルを提唱しました。 1秒未満の短い時間の知覚・判断は、音声言語や調和のとれた身体運動、音符や休符といった音楽のパタン認識に重要です。しかし、実際に知覚・判断する時間には物理的な時間とは異なる様々な錯覚があり、また、その脳内メカニズムには未解明の部分が多く残されていました。 今回、共同研究グループは、独自の心理現象「時間縮小錯覚」を初めて用いた脳磁図計測により、実際に知覚・判断する時間に対応した脳の働きを高時空間解像度で捉えました。その結果、時間間隔への注意と時間間隔の符号化は右半球側頭頭頂接合部(TPJ)に、時間判断は右半

    脳の時計は右半球にある! 時間知覚判断の注意と意思決定システムを解明 | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)
    agrisearch
    agrisearch 2017/09/19
    「独自の心理現象「時間縮小錯覚」を初めて用いた脳磁図計測により、実際に知覚・判断する時間に対応した脳の働きを高時空間解像度で捉えました」
  • 「九州大学ヒアリ研究グループ」が発足! | お知らせ | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)

    2017年5月26日に兵庫県尼崎市に日で初めてヒアリが侵入しました。その後、次々に侵入事例が報告され、7月21日には福岡市のアイランドシティでもヒアリが発見されました。ヒアリは一度定着すると根絶が非常に難しく、健康被害や経済被害も膨大になります。 そこで、九州大学の村上貴弘准教授(持続可能な社会のための決断科学センター)を代表者として、細石真吾助教(熱帯農学研究センター)、緒方一夫教授(熱帯農学研究センター)、丸山宗利准教授(総合研究博物館)で「九州大学ヒアリ研究グループ」を立ち上げました。 このグループの目的は、ヒアリの定着を防ぐために、九州周辺でのヒアリと疑わしいアリの同定支援、ヒアリの生態や行動に関する助言や情報提供を自治体や港湾・空港事業者等に向けて行うことです。 九州内でこれまで見たことないようなアリを見た、もしくはこれはヒアリではないのか、ヒアリに関する啓蒙活動をお願いしたい

    「九州大学ヒアリ研究グループ」が発足! | お知らせ | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)
    agrisearch
    agrisearch 2017/08/24
    「九州大学の村上貴弘准教授(持続可能な社会のための決断科学センター)を代表者として、細石真吾助教(熱帯農学研究センター)、緒方一夫教授(熱帯農学研究センター)、丸山宗利准教授(総合研究博物館)」
  • 疲労しにくい筋肉(抗疲労性筋線維)の形成の仕組みを発見 | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)

    九州大学大学院農学研究院の辰巳隆一准教授、水野谷航助教、中村真子准教授らの研究グループは、筋組織幹細胞(衛星細胞)が合成・分泌するタンパク質 セマフォリン3A(Sema3A)によって抗疲労性筋線維の形成が誘導されることを初めて見出すと共に、細胞膜受容体に始まる細胞内シグナル伝達軸を明らかにしました。 骨格筋の疲労耐性やエネルギー代謝(糖と脂肪酸のどちらを使うか)などの特性は、“筋線維”と呼ばれる細長く大きな筋細胞のタイプによって決まります。筋線維には、抗疲労性筋線維(別名:遅筋型;マラソン選手に特に多い)と易疲労性筋線維(速筋型)の2つのタイプがありますが、筋の成長や再生の過程でどちらのタイプになるかを決定する機構はこれまで不明でした。 研究では、衛星細胞のSema3A遺伝子だけを不活化すると、抗疲労性筋線維がほぼ完全に消失することから、生体内においてSema3Aが強力な初期決定因子とし

    疲労しにくい筋肉(抗疲労性筋線維)の形成の仕組みを発見 | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)
  • 腸管免疫を利用したスギ花粉症に対する新しい免疫療法 | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)

    人の30%以上が罹患しているといわれるスギ花粉症。いまや国民病とも一部で呼ばれていますが、これまで、短期間で治す体質改善治療(免疫療法)はありませんでした。そこで、これまでになかった、カプセルを飲んで治す治療を新たに開発しました。これは、腸管免疫を利用した新しい免疫療法です。カプセルの中には、スギ抗原と多糖体の一種であるガラクトマンナンとの複合体が含有されており、これを花粉が飛散する前と飛散中の約2ヵ月の間毎日服用する方法です。近い将来、アレルギー体質を改善する新しい治療につながる可能性があります。 九州大学医学研究院耳鼻咽喉科学の中川尚志教授、九州大学病院耳鼻咽喉・頭頸部外科 村上大輔助教、澤津橋基広講師らの研究グループは、2010年からこの新しい免疫療法の研究及び治験を行ってきました。その結果、安全性も確認され、鼻症状、目の症状を軽減するだけでなく、治療のための薬物を減らす効果が認

    腸管免疫を利用したスギ花粉症に対する新しい免疫療法 | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY)
    agrisearch
    agrisearch 2017/05/23
    2017/5/1