森岡賢の他界から8年 日本のエレクトリック・ミュージック史において、圧倒的な異端ぶりをもって、その名を世に知らしめたバンドがSOFT BALLETだった。メンバーは遠藤遼一、藤井麻輝、森岡賢の3名。特にキーボードとダンサーを兼ねた森岡は、ステージでくねくねと身体を動かす独特のパフォーマンスで、観るものに強烈なインパクトを与えた。その森岡がわずか49歳の若さで他界したのは2016年6月3日。あれからもう8年が経つ。 森岡賢の父親は作編曲家の森岡賢一郎。日本のフリーアレンジャーとしては草分け的存在であり、ジャッキー吉川とブルーコメッツ「ブルー・シャトウ」や加山雄三「君といつまでも」などの編曲で知られ、沢田研二、天地真理、伊東ゆかり、小柳ルミ子など、主に渡辺プロダクション所属のシンガーたちの編曲を手がけた巨匠である。森岡賢はその三男として1967年3月15日に東京都港区で誕生した。 もともと父親
吉川晃司 × 布袋寅泰のロックユニット、COMPLEX。彼らがおこなった2夜だけの復活ライブ〈日本一心〉が、話題を席巻している。Mikikiは同公演の開催直前に特集コラムを掲載したが、オフィシャルレポートが届いた。ライブに行けなかったファンも必読だ。 *Mikiki編集部 吉川晃司と布袋寅泰による伝説的なユニット、COMPLEXのチャリティーライブが2024年5月15、16日の2日間、東京ドームで開催された。2日間の動員数はのべ10万人。この公演は2024年1月1日に起こった〈令和6年能登半島地震〉の復興支援を目的としたもので、〈日本一心〉の旗を掲げて行われた。公演の利益の全ては被災地の復旧、復興のために寄付される。 COMPLEXは2011年7月30、31日にも〈日本一心〉の旗を掲げて、東日本大震災の復興支援のための公演を開催している。今回のステージはその時以来で、吉川と布袋が同じステー
吉川晃司と布袋寅泰によるユニット・COMPLEXのチャリティーライブが2024年5月15、16日の2日間、東京ドームで開催された。2日間の動員数はのべ10万人。この公演は2024年1月1日に起こった「令和6年能登半島地震」の復興支援を目的としたもので、「日本一心」の旗を掲げて行われた。公演の利益の全ては被災地の復旧、復興のために寄付される。 COMPLEXは2011年7月30、31日にも「日本一心」の旗を掲げて、東日本大震災の復興支援のための公演を開催している。今回のステージはその時以来で、吉川と布袋が同じステージに立つのは13年ぶりだ。COMPLEXの結成は約36年前の1988年。1990年11月8日の東京ドーム公演をもって活動休止している。その後、ライブが行われたのは2011年の2公演のみだ。今回、“生COMPLEX”を初めて観た人も多いだろう。ここでは初日公演の模様をレポートする。
2021年に満を持して再起動したTM NETWORKはサプライズの連続で実に見応えがある。思えば2015年の『TM NETWORK 30th 1984~ QUIT30 HUGE DATA』以来となる再起動も、TM史上初となる無観客配信スタジオライブ『How Do You Crash It?』として2021年10月(one)、12月(two)、そして2022年2月(three)という計3回で行なわれた。思えばまだコロナ禍の最中、宇宙船かタイムマシンを思わせるシチュエーションでのライブは、当時他のバンドが行なっていた無観客配信ライブとは明らかに一線を画す完成度であった。 TM NETWORK 後にBlu-ray+シングルCD『How Do You Crash It?』として映像作品化されたが、サポートメンバーを要さない、宇都宮隆(Vo)、小室哲哉(Key)、木根尚登(Gt)の三人だけによる演奏
Lillies and Remains、KENTが語る9年ぶりの新作『Superior』と人生観について 最終更新: 2023年8月20日 ポストパンクやネオアコ、エレクトロニック・ボディ・ミュージックなどの影響を受けた唯一無二のサウンドを築き上げてきた、Lillies and Remains(リリーズアンドリメインズ)。 前作『ROMANTICISM』から9年ぶりとなる新作アルバム『Superior』をリリースした彼らにインタビューを行った。 前作から9年の時間をかけた理由や変わりつつあるKENTの人生観、PSYSALIA人とのコラボ、「Greatest View」が藤井麻輝のプロデュースで名曲となった理由とは? また、今回のインタビューは英語版姉妹サイトのA-indieでも掲載しており、英語での回答はKENT自身が行っている。 Lillies and Remains インタビュー 撮影
2004.10.17 Jimi Hendrix Live At Woodstock (6) テーマ:洋楽マニア今日の1曲(新旧問わずOK)(487) カテゴリ:Jimi Hendrix 1969年4月18日、ジミ・ヘンドリックスは、メン フィスのコロシアムでのコンサートに、旧友ビリー・コ ックスを呼び寄せます。ふたりは、楽屋で長い時間、語 りあい、ジミが「手伝ってくれ」というと、ビリーは 「わかった。できることは、なんでもする」と答えまし た。 ふたりは、アメリカ陸軍に入隊中の1961年11月、 ケンタッキー州フォート・キャンベルの第101空輸師 団で出会い、基地のサービス・クラブでリズム・アンド ・ブルースを演奏するようになりました。ジミは 1962年7月2日に除隊すると、ビリーの除隊を待っ て、ザ・キング・カジュアルズを再結成し、テネシー州 ナッシュビルのクラブで演奏活動を開始。なかな
アメリカのラジオ番組主催「iHeartRadio Music Awards」でイノベーター賞を受賞したビヨンセ=2024年4月1日、ロサンゼルス、ロイター 3月29日、ビヨンセが東京・渋谷のタワーレコードで予告なしの緊急来日サイン会を行った。ニューアルバム「カウボーイ・カーター」の発売日に極秘来日したビヨンセは、当日に駆け付けた幸運なファン150人の目の前でアルバム・ジャケットにサインしたのみならず、一人ひとりと会話を交わし、握手やハグまで行った。 新作はビヨンセ初のカントリーアルバムとして、アメリカでは人種、文化、社会的にも大きな話題となっている。 act ii COWBOY CARTER 3.29 pic.twitter.com/A6juEeny2P — BEYONCÉ (@Beyonce) March 19, 2024 カントリー音楽を歌ってブーイングされた過去 アルバムに先駆けて2
当サイトではギターや弦などの事、カバーした曲の事、機材紹介等々、とにかくギターに関することを話題にレポートをアップしています。HeavyなGaugeの弦を張ったギターについてのレポートなど、管理人自身の実践を元に述べています。YouTubeにも動画をアップしているのでそちらもドウゾ。 Report title コンポーネントジャズマスタータイプ 2018年8月20日 ヒスコレ59レスポールを弾かせていただきました。 2018年8月10日 YAMAHA SG2000のブラス製サステインブロックをローズウッド製に交換 2018年6月9日 ホローボディのテレキャスタイプのサウンドチェック 2018年2月12日 335風ミニギター Grass Roots G-SA-MINI 2H 2018年1月23日 リバースヘッドストラトキャスター制作④完成! 2017年12月6日 セミアコの配線 2017年1
小澤俊夫著 『ときを紡ぐ 昔話をもとめて』 昔話の研究者としても知られるドイツ文学者、小澤俊夫による自伝的回想。「この本は、季刊誌『子どもと昔話』に連載中の「糸つむぎ」のうち、回想的な部分をまとめたもの」である。 1994年に俊夫は食道癌と診断された。「ウィーンで働いている長男淳にも伝えた。東京で忙しく音楽活動をしている次男健二にも伝えた。ぼくの弟たちにも伝えた」。 言うまでもなくこの「次男健二」とはあの小沢健二のことである。手術当日、「妻が早く来てくれたが、健二はなかなか現れない。そのうちに電話があり、「寝坊した。今から行く」という。タクシーで駆けつけたそうで、ぼくが病室から運び出される直前に到着した。ぼくは、車つきのベッドで手術室へ運ばれ、入り口で妻と健二と握手して別れた。ぼくは戻れるのだろうか、とそのとき思った」。 俊夫が不安にかられたように、軽いものではなく手術は六時間に及ぶもの
100.布施明‐君は薔薇より美しい(1979) 99.RADWIMPS‐前前前世(2016) 98.子門真人‐およげ たいやきくん(1975) 97.槇原敬之‐どんなときも(1991) 96.松井須磨子‐カチューシャの唄(1914) 95.THE MICHELLE GUN ELEPHANT‐世界の終わり(1996) 94.一青窈‐ハナミズキ(2004) 93.井上陽水‐少年時代(1990) 92.Superfiy‐愛をこめて花束を(2008) 91.都はるみ‐北の宿から(1976) 90.LiSA‐紅蓮華(2019) 89.小泉今日子‐あなたに会えてよかった(1991) 88.サザンオールスターズ‐勝手にシンドバッド(1978) 87.MONGOL800‐小さな恋のうた(2001) 86.X JAPAN‐紅(1989) 85.イルカ‐なごり雪(1975) 84.黒うさP‐千本桜(2011)
「島唄」などの曲で知られる元「THE BOOM(ザ ブーム)」のボーカル宮沢和史さん(58)は、坂本龍一さんの音楽にある「美しさ」にあこがれてきた。坂本さん亡き今、伝えたいこととは。 【写真】坂本龍一さんは師匠 「非戦」へ小さい声でも 吉永小百合さんの覚悟 ――出会いは? もちろん音楽でした。中学2年生のある日、YMO(イエロー・マジック・オーケストラ)の「DAY TRIPPER(デイ トリッパー)」を聴き、体の血液が入れ替わり、生まれ変わったような衝撃を受けた。そこから、YMO、坂本さんの音楽はすべて聴いています。 最大の魅力は、「音の良さ」だと思います。世の中の価値をひっくり返すような「実験的音楽の革命児」から、自然音に回帰し、遺作「12」まで、一貫してゆるぎがない。その音楽キャリアは水脈のようでした。 実際にお目にかかったのは、デビュー後です。ニューヨークで一緒に釣りをしたことも。緊
シリーズ「亡命指揮者・果てなき旅路」前回までのあらすじ 日本ポップスの生みの親・服部良一。そして世界のマエストロ・朝比奈隆。 ふたりの才能を見出し、育てたのは、ウクライナ人指揮者メッテルでした。 このコラムでは日本音楽界の恩人メッテルと弟子たちの数奇な運命を追います。 ロシア革命からのがれ、「東洋のパリ」とよばれた音楽都市ハルビンに亡命した 巨匠メッテル。ハルビン交響楽団を東洋一のオーケストラに育てあげました。 しかしハルビンにもソ連の支配が浸透。メッテルは神戸に亡命します。 メッテルはBK(NHK大阪放送局)のオーケストラや新響(のちのN響)を指揮。草創期の日本のオーケストラ運動に大きな貢献を果たしました。服部良一や朝比奈隆など、アカデミックな音楽学校とは無縁だった逸材に目をかけ、育てたのも、メッテルの大きな功績です。 ところが、戦争の時代になり、日本がナチスと手を結んだ頃から、外国人へ
金曜日のお昼前、ぼんやりX(Twitter)のタイムラインを眺めていたら「渋谷タワーレコードでビヨンセサイン会開催」というにわかには信じられないような情報が目に入りました。「えっ、これ、マジ……!?」と一瞬、言葉を失います。ビヨンセに会えるのは先着150名。「今すぐに家を出れば、間に合うんじゃね?」と思い、即座に身支度をして家を飛び出します。 【緊急決定!!!】#ビヨンセ 緊急来日中!!! 本日3/29(金)タワーレコード渋谷店にて サイン会の開催が決定!!!#COWBOYCARTER 🔽詳細はこちらhttps://t.co/jEOtWU8Fph pic.twitter.com/PBmvHueikT — タワーレコード渋谷店 (@TOWER_Shibuya) March 29, 2024 ダッシュで駅まで行き、電車に乗り込んで車内でサイン会のレギュレーションを確認。渋谷タワーレコードでビ
よく古い歌の歌詞のはじめなどに書かれている、平仮名の「へ」がグニャっとしたような記号。あれをPCやスマホで入力したいときは、何と入力したらよいのでしょうか。 歌詞の前に付くグニャグニャした「へ」みたいな記号の名前、知ってる? あの記号の歴史は古く、奈良時代から存在。かつては俳句などの優秀な作品に記したり、かぎかっこのように会話文の冒頭に入れたりと、さまざまな使い方があったそうです。 しかし、現在は、主に文中に歌詞を引用する際の記号として利用されており、PCやスマホでは「庵点(いおりてん)」「歌記号(うたきごう)」と入力すると出てきます。 なお、名称や書き方に関しては複雑で、「合点」「長点」と呼ばれたり、よく見掛ける「ぐにゃっとした曲線でできる山が2つある書き方」に加え、「山が1つしかなく、より平仮名の『へ』に近い書き方」があったりと難解。文学的な観点から研究を行った論文なども発表されており
斬新な音楽で彩られた情熱的な平安絵巻 2024年度のNHK大河ドラマは紫式部を主人公とする「光る君へ」に決定。制作は土曜時代ドラマ「アシガール」や朝ドラ「スカーレット」のチーム(内田ゆきチーフ・プロデューサー、中島由貴チーフ・ディレクター)……一昨年5月にこの情報がネットで流れた瞬間、私はすかさず〈ならば音楽は絶対に冬野ユミで!〉とツイートした。「スカーレット」放映当時、冬野の音楽とその取り扱いを含む演出の素晴らしさに何度も感嘆したからだ。演出家と音楽家の組み合わせとしては、柴田岳志&清水靖晃(「透明なゆりかご」「夏目漱石の妻」他)、井上剛&大友良英(「あまちゃん」「その街のこども」他)と並び、中島由貴&冬野ユミが現在の日本のテレビ・ドラマ界における最高峰であることは間違いない。 さて、期待どおり冬野が音楽を担当することになった「光る君へ」。これを書いている時点(1月30日)で第4回まで放
小室哲哉はなぜWOWとYeahを繰り返すのか?ヒットの秘策をインタビュー 2024年3月19日 10:00 1627 91 音楽ナタリー編集部 × 1627 この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。 439 970 218 シェア 「インタビューここから 音楽家・小室哲哉」は、廣瀬智美アナウンサーが聴き手を務めた番組。「WOW と Yeah 小室哲哉 ~起こせよ、ムーヴメント~」の制作に際しては10時間を超える追加インタビューが実施され、インタビューここから」のチーフプロデューサー・神原一光が著者として1冊にまとめ上げた。本書では90年代に小室が手がけたミリオンヒット曲を軸に、“ヒットの秘策”が深掘りされる。 「なぜWOWとYeahを繰り返すのか?」など興味深いコンテンツが並ぶ本書について、小室は「大変な熱量を持って、もっと深く、もっ
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