生成AI、特に画像生成AIを巡ってはクリエイターの権利や利益と相反するのではないかと議論になっている。こうした議論では、例えば「学習に使われる著作物について許可は不要」などが挙げられる。しかしAIに詳しくないと「学習」が何を指すのか、近い文脈で「推論」という言葉も出てくるがこれは学習と何が違うのか、などがよく分からないという声もありそうだ。 ここではAIの「学習」と「推論」について分かりやすく説明してみたい。ここでキーワードとなるのは「ハコ」である。 この違いが分かれば、議論するべきポイントもよりはっきりするはずだ。 AIはハコである(現状では) y=x^2(xの2乗)という数式があったとする。このxに2を入れるとyは4、3を入れると9になる。このように「ある入力をする」と「ある出力を行う」ものを「関数」というのは、中学数学で学ぶことだ。この例は二次関数だが、一般的な形に置き換えると「y=