2月23日付けで日経に次のような記事が出ていた。 著作権問題「発生せず」 文化庁が報告書 :日本経済新聞 http://www.nikkei.com/access/article/g=9695999693819481E0E0E2E0978DE0E0E2E0E0E2E3E09C9CEAE2E2E2 この記事に掲載されている「報告書」は、1月12日に開催された文化審議会著作権分科会法制問題小委員会の配付資料の資料4「クラウドコンピューティングと著作権に関する調査研究報告書」だと思われる。 文化庁 | 著作権 | 著作権制度に関する情報 | 文化審議会著作権分科会 | 法制問題小委員会 | 文化審議会著作権分科会法制問題小委員会(第6回)議事録 http://www.bunka.go.jp/chosakuken/singikai/housei/h23_shiho_06/gijiyoshi.ht
一週間以上前に、日本版フェアユースについてのパブコメの結果が公表されている。 文化庁 | 文化審議会著作権分科会法制問題小委員会「権利制限の一般規定に関する中間まとめ」に関する意見募集の結果について http://www.bunka.go.jp/oshirase_koubo_saiyou/2010/tyosakuken_iinkai_ikenbosyu_02.html 私は、7月22日に開催された法制問題小委員会の配布資料のPDFをダウンロードして読んでみた。 文化庁 | 著作権 | 著作権制度に関する情報 | 文化審議会著作権分科会 | 法制問題小委員会 | 文化審議会著作権分科会法制問題小委員会(第6回)議事録 http://www.bunka.go.jp/chosakuken/singikai/housei/h22_shiho_06/gijiyoshi.html 「文化審議会著作権分
鳩山総理が、JASRACの70周年記念祝賀会で、著作権保護期間の延長について発言したとのことです。 「著作権保護期間70年への延長実現に最大限努力」鳩山首相が明言 -INTERNET Watch http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20091118_329858.html 時事ドットコム:著作権で与野党共闘を=森氏はつれない返事−鳩山首相 http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2009111800997 JASRAC設立70周年 祝賀会開かれる | 日テレNEWS24 http://news24.jp/articles/2009/11/18/07148091.html 「70年も首相続ける?」森氏が皮肉交じりに共闘“拒否” - MSN産経ニュース http://sankei.jp.msn.com/po
「違法ダウンロードは社会正義に反さないが、権利者に悪影響」--文化庁:ニュース - CNET Japan http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20397569,00.htm ダウンロード違法化、「アップ対策だけで秩序は保てない」:ニュース http://pc.nikkeibp.co.jp/article/news/20090730/1017487/ 読んでいるうちに、怒りで手が震えてきた。 ふざけるなと言いたい。 「個人のダウンロード行為が社会正義に反しているということではなく、それらが積もることで権利者などに悪影響を与えているということ。幸いにも日本人は遵法意識が高く、ルールの周知徹底を図ることによる効果は十分に期待できる」 「違法ダウンロードは社会正義に反さないが、権利者に悪影響」--文化庁 - CNET Japan
半田正夫氏の新刊「著作権の窓から」を読んだ。 著作権の窓から 作者: 半田正夫出版社/メーカー: 法学書院発売日: 2009/07メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (2件) を見る著作権を題材にしたエッセー集で、時事的な話題なども取り上げていて、読みやすかったので、一気に読んだ。 私は、半田氏は現行の著作権法の条文に忠実で権利保護重視で権利制限には厳格な人だと思っていたし、そのようなエッセーも多かったのだけど、読んでみたら意外とそうではないような意見も書かれていて、興味深かった。 例えば、「国の著作権」を取り上げたところ(148-152頁)では、 著作権が国にあることをタテとして著作権侵害を主張するのは大人気ない態度といわざるをえないのではないか。 (151頁) とか 法人著作の観念は国に適用されない趣旨を明らかにすべきであったように思われる。 (152頁) と述べ
6月12日に、違法コンテンツ(音楽・動画)のダウンロードを違法とする著作権法改正が成立している。 改正著作権法が参議院で可決・成立、「ダウンロード違法化」など http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2009/06/12/23773.html 今回の法改正については、ダウンロード違法化に対してはもちろん反対であるが、それ以外の権利制限の拡大については賛同できる点が多く、法改正自体に対しては、自分のスタンスをきちんと打ち出すことができなかったし、未だに総括もできていない。 しかし、ちょっと見逃すことのできない動きがあるので、それについて述べたい。 「デジタル時代の著作権協議会」が違法アップロードの摘発を積極的に行うというのだ。 【デジタル時代の著作権協議会シンポジウム2009】 ファイル共有ソフトの著作権侵害対策、毎月摘発で抑止効果!? -I
著作権保護期間の延長問題を考えるフォーラム(think C)が「保護期間延長問題と創作・流通促進に関する共同提言」を発表しています。 著作権保護期間の延長問題を考えるフォーラム - thinkcopyright.org | 保護期間延長問題と創作・流通促進に関する共同提言 http://thinkcopyright.org/proposal20081030.html 私はthink Cの発起人に名を連ねさせていただいているが、この共同提言の共同提言者には加わりませんでした。 私にとって、この共同提言の中に、どうしても賛同できない、いや反対せざるを得ない内容が含まれていたからです。 提言の骨子は以下の通り。 (提言骨子) 1. 著作権保護期間は延長すべきでない 2. 日本版「フェアユース」規定を速やかに導入する 3. 流通・利用促進策を進める(公的報償システム、データベースの相互接続) 4.
待望の1冊が出た。 著作権保護期間―延長は文化を振興するか? 作者: 田中辰雄,林紘一郎出版社/メーカー: 勁草書房発売日: 2008/08/11メディア: 単行本 クリック: 7回この商品を含むブログ (11件) を見る目次は以下の通り。 http://www.populus.est.co.jp/asp/booksearch/detail.asp?isbn=ISBN978-4-326-50308-7 はじめに 序 章 延長問題の客観的な議論のために…………田中辰雄・林紘一郎 1.著作権問題の難解さ 2.バランス論の集合体としての著作権 3.バランス評価の具体例 4.延長賛成と反対の論拠 5.延長問題への選択肢 6.本書の構成 7.著作権延長問題の議論を実りあるものにするために 第?部 著作物の寿命と再創造 第1章 本の滅び方:保護期間中に書籍が消えてゆく過程と仕組み …………………………
文化審議会著作権分科会過去の著作物等の保護と利用に関する小委員会(第4回)の議事録が公開されていた。*1 文化庁 | 著作権 | 著作権制度に関する情報 | 文化審議会著作権分科会 | 過去の著作物等の保護と利用に関する小委員会 | 第4回 | 議事録 http://www.bunka.go.jp/chosakuken/singikai/hogo/04/gijiroku.html この今年度第4回めの過去の著作物等の保護と利用に関する小委員会では、前に少しだけ取り上げましたが、経済学者の立場から著作権保護期間の延長が社会全体にとってプラスかマイナスかについての発表が3件あり、それについての質疑が行われた。*2 しかし、権利者側の委員からなされた質疑は、その発表の内容踏まえた上での建設的なものはほとんどなく、これまでの自身の主張を繰り返すだけであった。 たとえば瀬尾委員は、 こんなに世界中7
自称権利者89団体がJEITAに対して公開質問状を出したとのこと。 JEITAに「真意を質す」、権利者89団体が再び公開質問状 http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/06/16/19951.html 質問状はPDFで公開されています。*1 JEITA(電子情報技術産業協会)に公開質問状を再度送付 http://www.jasrac.or.jp/release/08/06_3.html 公開質問状(PDF) http://www.jasrac.or.jp/release/08/pdf/06_01.pdf 質問は6項目、設問7+1に及ぶものだが、最初の項目のところで自称権利者達の著作権保護技術に関する認識を見て、愕然とした。 PDFの2ページめのところだが、図も含むので、PDFからスナップショットで引用する。なお、赤の下線は引用者に
鎌津間ブログで紹介されていた週刊ダイヤモンドの記事を読んだ。 企業レポート 日本音楽著作権協会(ジャスラック) 使用量一〇〇〇億円の巨大利権 音楽を食い物にする呆れた実態 松本裕樹. 週刊ダイヤモンド. Vol.93, No.36, (2005年9月17日号), p.6-59. JASRACの問題点を指摘したいい記事で、文化庁の天下りや理事会の問題などが取り上げられている。 しかし、私が一番注目したのは次の所。 管理楽曲数二二六万曲(データベース登録数)、会員・著作権信託者は合計で一万三六〇〇人。圧倒的な規模を誇るジャスラックがかくも強引な使用料徴収に注力し始めたのは〇一年以降のことである。〇一年一〇月に著作権等管理事業法が施行され、著作権管理事業が許可制から登録制に変わったことで民間参入が相次いだため、それまで唯一の事業者だったジャスラックに焦りが生じた。 その結果が、法的措置件数の急増
昨日開催されました、文化審議会著作権分科会(第25回)を傍聴してきました。 傍聴メモを作成しましたので、ここに掲載します。 なおこのメモは、私のメモと記憶に基づいてまとめたものですので、正確性は保証いたしません。その点はご留意下さい。 文化審議会著作権分科会(第25回)傍聴メモ 日時:2008年2月27日(水)13:00〜14:30頃 場所:フロラシオン青山2階「芙蓉」 【議事】 1.開会 2.委員及び文化庁関係者紹介 3.議事 (1)文化審議会著作権分科会長の選出について (2)小委員会の設置等について (3)コンテンツ関係分野での最近の動向について (4)その他 4.閉会 傍聴メモ 分科会長の選出までは非公開 分科会長には野村委員、副分科会長には中山委員が選出された模様(座席の名札にて確認) 委員の名簿は別紙参照。基本的に第6期と同じメンバーで各団体内での変更に伴い4名が変わったのみ。
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