ベネズエラで新たに導入された新5ボリバル紙幣(右)と、同価値分の旧紙幣(2018年8月20日撮影)。(c)Federico PARRA / AFP 【8月21日 AFP】南米ベネズエラで20日、ニコラス・マドゥロ(Nicolas Maduro)大統領によるハイパーインフレ対策の一環として、通貨単位を10万分の1に切り下げるデノミネーション(通貨呼称単位の変更)が実施された。だが、経済界からは逆効果だと批判の声が上がり、市民も物価は今後も上がり続けると悲観的だ。 政府は同日、通貨単位を「ボリバル・フエルテ」から「ボリバル・ソベラノ」に切り替え、これまでよりゼロが5つ少ない新紙幣の流通が始まった。しかし、ほとんどの商店や会社は休業し、国内はまひ状態に陥ったようだった。 「経済をさらに不安定にさせるだけだ」。ベネズエラの主要経済団体「フェデカマラス(Fedecamaras)」のカルロス・ララサバ