「でも、そんなの関係ねぇ!」 という、お笑い芸人のギャグが流行っている。たまたま目にして以来、ワタシも妙にやみつき。どんなモヤモヤも「関係ねぇ!」と、面倒をまとめて全部突き放してしまうんだよなぁ。 と、一応は小理屈をつけるものの、惹かれる根拠は自分でもイマイチわからない。それでも顔面に力をこめ激しく拳で地面をぶったたくフリには身体的快感がある。 そんなことを考えていたときに、この本だ。 精神科医の春日武彦と、ホラー作家の平山夢明の2人が、サブタイトルにあるように「人はいかにして狂っていくのか」をテーマに対談している。 精神医療が話題の中心となれば繊細な気配りが必要とされるが、春日氏は本書をプロレスの悪役レスラーにたとえ、型破りな本であることを口上にて強調している。 つまり、自主規制せず、言いたい放題が「売り」。良識ある読者からは「不謹慎だ」「けしからん」とお叱りを受けかねない「放談」も散逸