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鹿児島県曽於市議会の岩水豊議員(67)=3期目=が、市が貸与したタブレット型端末を入院先に持ち込み、契約内容を大幅に超えて使用した問題で、市議会議員政治倫理審査会(政倫審)は、政治倫理基準に違反する行為と決定した。これを受け、岩水議員は29日の最終本会議前の全員協議会で陳謝し、久長登良男議長が本会議に報告した。 政倫審の報告書などによると、2022年4月2日から12日にかけ、タブレットを宮崎県都城市の病院に持ち込み、議員や市職員に割り当てられている1カ月の1人当たり容量(2ギガバイト)を超える約137ギガバイトを使用した。議員活動に使ったか否かにかかわらず、想定の範囲を超えているとし、「議員の品位と名誉を損なう行為」と指摘。「議会に対する信頼を損ねないこと」と定めた政治倫理基準に違反すると結論付けた。 昨年12月に議会が決議した使用内容開示への同意について、岩水議員は政倫審で「個人情報の保
「お小遣いが長年未納のため、以下の通りご請求いたします」。鹿児島市の鹿児島大学付属中学校1年、川原千鶴さんは昨夏、父親の正行さん(44)に1枚の請求書を手渡した。記されていたのは未払い期間の合計ではなく、工夫して計算した遅延金を含めた総額。切実な思いで取り組んだ成果は、第11回「算数・数学の自由研究」作品コンクール(理数教育研究所主催)の中学校の部で最優秀賞に選ばれた。 研究のタイトルは「父への請求書発行」。千鶴さんは小学6年の4月から中学1年の8月までの17カ月間、毎月の約束だったお小遣いをもらえなかった。父親に催促しても、「そのうちね」とはぐらかされるばかり。まとめて請求しようと思いつき、「説得力のある説明で、少しでも増やす方法はないか」と考えた。 もらえたはずの合計額(月500円、中学からは月千円の計1万1000円)を元金にまず、定期預金と外貨預金の二つについて金利や為替レートを調べ
政府が世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の解散命令を請求した13日、鹿児島県内の信者からは「裁判で白黒を」など批判の声が上がった。 昨年、県内の自治体に「家庭連合の所属であることで差別しないこと」を求める要望書を出した70代の女性信者は「行き過ぎた献金」は認めつつ、「なぜ家庭連合だけにこういうことをするのか」と反発した。 女性は昨年7月の安倍晋三元首相銃撃事件で教団が問題視されて以降、地域での戸別訪問はせず、知人だけに声かけしているという。「心の問題で、解散命令が出ても活動は変わらない」と訴えた。 県内の教団施設の設置に関わった男性信者は「被害者側の話ばかり聞いており、解散命令ありきで進んだ出来レースだ」と反発。「後ろめたいことがあったかは分からないが、裁判を公開して白黒はっきりさせてほしい」と求めた。 岸田文雄首相が教団との関係を断つと明言したことについては「自民党側から要請があってチラ
魚も「うつ」になる?-。鹿児島大学水産学部の塩崎一弘准教授(45)=食品生命科学分野=らのグループは、ゲノム編集により、「うつ状態」を示す熱帯魚ゼブラフィッシュの開発に成功した。コミュニケーション能力の低下やストレス増加による不安や恐怖といった、人間と同様の精神的不調を見せた。うつ病の発症メカニズム解明や、薬の開発などへ応用が期待できるという。英科学誌サイエンティフィック・リポーツのオンライン版に3日掲載された。 塩崎准教授によると、ゼブラフィッシュは、人間と同様に感情をつくる遺伝子を持つ。このうち不安を抑制するホルモン「神経ペプチドY(NPY)」の遺伝子を傷付けて機能しないようにしたところ、慢性的に弱いストレスを抱えることが分かった。 ゼブラフィッシュは通常、鏡に姿を写すと、仲間と思い込んで近づくが、実験では接近回数が半分に減り、距離を取る行動を見せた。セ氏10度の水に2秒漬けるストレス
熊本県水俣市で1日開かれた水俣病慰霊式の後、環境省が主催した伊藤信太郎環境相との懇談会には、八つの患者・被害者団体が参加した。思いを伝える制限時間は1団体3分間。複数の団体は時間が超えると司会者にせかされ、話し続けるとマイクの音が消えた。団体は「被害者の声に丁寧に耳を傾けて」と憤った。 「最後まで言わせてやれよ」。懇談会の終盤、怒号が飛んだ。高齢男性が亡くなった妻の症状や被害を訴えている最中にマイクの音が消えたからだ。見かねた別の団体が「私たちの時間を使って」と申し出た。 続いて発言した水俣病被害者獅子島の会(鹿児島県長島町)の滝下秀喜会長(64)は、離島の患者が通院する際の交通費の補助などを求める要望書を早口で読み上げた。「懇談会は国のパフォーマンス。丁寧に話を聞く場に改善して」と話した。 水俣病被害者の会の中山裕二事務局長(70)は「マイクの音量を調整したのか」とただしたが、環境省側は
宮崎県の東国原英夫知事は8日、県庁での今年初の定例記者会見で、「仮に、次の知事選に自分か誰かが立候補して無投票で選挙がなければ、経費が5、6億円浮く。過去、どんな選挙にも候補を出している共産党さんに(候補擁立を見送るよう)期待したい」と述べた。 財政難の中、少しでも政策予算を確保したい気持ちの表れとみられるが、共産党の候補擁立をけん制しながら、選挙への立候補を制限するような発言とも受け取られかねず論議を呼びそうだ。 知事の任期は来年1月20日まで。県選管は年末の投票日も視野に選挙日程を決める方針。また、前回の知事選の経費は約5億4000万円だったという。 知事自身の2期目への立候補については「まだ考えていない。この10年間、全国の知事選では告示日の2カ月から5カ月前に表明した候補がほとんどで、それが常識的だと思う」と述べた。 共産党県委員会は「仮定の話でも民主主義の根幹をなす選挙に
立憲民主党鹿児島県連は2日、自衛隊が奄美空港(鹿児島県奄美市)と徳之島空港(天城町)で予定する戦闘機の離着陸訓練を中止するよう防衛省に申し入れた。県には両空港の使用を許可しないよう要請した。 訓練は10~20日に全国である自衛隊統合演習の一環で、他国からの攻撃で航空自衛隊の基地が使えなくなる想定。徳之島に13、15日、奄美に17~19日、空自のF15戦闘機が最大4機飛来し、着陸後すぐに離陸する「タッチ・アンド・ゴー」を行う。徳之島ではE2C早期警戒機の給油もする。両空港で戦闘機を使う訓練は初。 大分空港(大分県)と岡山空港(岡山県)でも計画されている。 立民県連の柳誠子代表らが鹿児島市の九州防衛局鹿児島防衛事務所と県庁を訪れ、「民間空港での訓練は近隣諸国を挑発し緊張関係を高める」と指摘する申し入れ書を提出。訓練の詳細や騒音の住民への影響など7項目で回答を求めた。県危機管理課は「回答するかど
国の新型基幹ロケット「H3」初号機の胴体が入ったコンテナを載せたトレーラーが31日午前2時25分ごろ、南種子町茎永の種子島宇宙センター内の公道を走行中、コンテナが傾き、路上で約4時間半、立ち往生した。けが人はなかった。同7時すぎ再び動き始めた。同センターへの搬入予定時間は同3時から3時半だった。 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、原因について、H3の機体が大きくなったことに加え、新調したコンテナとトレーラーを初めて使い、予想外の動きをした可能性が高いとみている。詳しい原因を引き続き調べる。 H3初号機は全長57メートル、直径5.2メートル。円筒形の胴体は、1段エンジンと燃料タンクが連なった37メートルと、2段エンジンを含む12メートルに分けて運搬。30日午前、同町島間港で陸揚げされ、31日未明にかけて同センターに運び込む予定となっていた。 開発を進めているJAXAと三菱重工は、2021年
鹿児島県の三反園訓知事がドーム球場の建設に強い意欲を示している。全国にドーム球場は六つあるが、いずれも人口集積地に立地し、プロ野球チームの本拠地でもある。鹿児島県に建設する場合、年間を通じた集客力が不透明な中、高額な建設費に加え、将来の維持管理費をどう捻出するのか、課題は山積する。 「政府や民間とも連携しながら、着実に具体的に検討していく」 三反園知事は7日閉会した県議会9月定例会の答弁で、ドーム球場の規模は3万人程度とし、イベントなどに伴う経済効果を強調した。だが、財源やスケジュールなどは明言しなかった。 県議会や県民が最も気にするのが建設費だ。6ドーム球場の各運営会社によると、1993年にオープンした福岡市の「ヤフオク!」は760億円(土地代含む)。88~2001年にできた東京、大阪、ナゴヤ、札幌の4球場は350億~498億円(土地代除く)、既存の球場をドーム化した西武プリンス(
鹿児島県姶良市にある世界平和統一家庭連合(旧統一教会)「霧島家庭教会」の土地と建物が、旧食糧庁の国有施設だったことを巡り2日、衆院農林水産委員会で質疑があった。共産党の田村貴昭氏(比例九州)が「国有財産が結果として、統一教会の信者獲得の拠点になっているのは問題ではないか」と疑問視した。 建物は旧食糧事務所分室として使われていた2階建て。2014年に九州財務局の一般競争入札で県内の男性信者が落札、17年に教団へ転売した。 野村哲郎農相は「直接的に統一教会に所有権が移転したわけではない」と経緯を説明。平形雄策農産局長は、入札への参加を制限する対象に教団関係者は含まれていないのを踏まえ「落札者から教会への所有権移転は、財務局が示した入札条件に反するものではなかった」と見解を示した。 田村氏は「国有施設が反社会的集団に渡ったり、行政が不当な干渉を受けたりしないよう対策が必要だ」と強調した。
衆院鹿児島1区を拠点にする立憲民主党元職の川内博史氏(62)が、衆院比例九州で繰り上げ当選する公算となった。自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を受けた谷川弥一氏の議員辞職に伴う衆院長崎3区補欠選挙の余波で、比例九州の立民枠に欠員補充が生じるからだ。立民常任幹事会メンバーが30日、明らかにした。 補選は4月28日投開票される。常任幹事会は30日、比例九州選出の現職山田勝彦氏を党公認で擁立すると決定。岡田克也幹事長は同日の定例会見で「負けられない選挙だ」と話した。 泉健太代表から公認証を受け取った山田氏は南日本新聞の取材に、立候補届け出による自動失職を経て選挙戦に臨む意向を示した。川内氏は比例九州名簿で次点となっていた。山田氏の失職後、衆院比例の選挙会で当選が決まる見込み。 川内氏は「今は次の衆院選で勝ち抜くための活動に集中したい」と述べた。補選が取り沙汰されて以降、鹿児島市天文館でのつじ
鹿児島市役所で昨年10月、20代女性職員が正当な理由なく隣席の50代男性職員との机の間に視界を遮る仕切り板を設置していたことが分かった。男性は嫌がらせと感じて出勤できなくなっている。 市人事課によると、女性職員は「一緒に仕事をしていてストレスが重なった」と説明した。同課は「不適切な行為で今後指導する。パワーハラスメントに当たるか判断するのは難しい」としている。 男性職員らによると、仕切り板は高さ約40センチ、奥行き約50センチの黒い厚紙。4日後に撤去された。男性は適応障害の診断を受け、病気休暇中。2人は現在も同じ課に所属しており、人事課は「男性職員の復職に合わせて異動を考える」としている。 志學館大学の畑井清隆教授(労働法)は「業務上必要な範囲を超えた行為。同僚や部下でも経験や知識、技能の優越性があって指導するような関係ならパワーハラスメントになる」と話した。 男性職員は障害者手帳を持つ身
明治時代の公的機関職員や軍人ら3万8296人を網羅した「明治期官僚・官職データベース(以下DB)」が完成し、鹿児島大学司法政策教育研究センターが7月、提供を始めた。近代史研究に欠かせない名簿類を、在野の研究者が四半世紀かけてデータ化した労作。専門家は「調査の手間が大幅に減り、一般の人も使える」と高く評価する。 DBは1868(慶応4、明治元)~1911(明治44)年に発行された、国や県の職員名簿に当たる「官員録」「職員録」など5種の名簿を、表計算ソフトのエクセルで分類。電話帳のように名字で整理し、氏名や職名、出身地も載せた。 例えば文官の項で「大久保」を検索すると22人がヒット。その1人、大久保利通は1868年の議政官参与を皮切りに次々と要職に就いていた。暗殺された78年当時は内務卿、太政官(だじょうかん)参議、地租改正事務局総裁を兼務しており、存在の大きさがうかがえる。 作成したのはセン
新年度を前に、鹿児島県教育委員会が臨時的任用教員(臨時教員)の確保に力を入れている。8日、ホームページに緊急募集の特設サイトを開設。県庁で会見を開き、「子どもたちの成長を支えるために力を貸してほしい」と呼びかけた。 募集しているのは小学校約900人と中学校約500人、高校約250人、特別支援学校約350人の計約2000人。現在は約1800人が勤務しているが、来年度は何人に更新してもらえるか未確定だという。 臨時教員は、正規教員の産休や育休、病休などによる欠員を埋めている。新学期に児童生徒の転入で想定より学級数が増え、教員が足りなくなった際などにもカバーする。 教職員課によると、昨年は臨時教員が十分に確保できなかった影響から、離島や大隅地域などで18人の不足が5月1日時点で発生した。今年1月末現在も、必要数に対し43人配置できていないという。 教員免許を持っていれば、年齢制限はない。中島靖治
鹿児島県南九州市川辺町宮の飯倉神社に伝わる馬上杯2点が、14世紀の中国・元の時代に景徳鎮で焼かれた青白磁で、日本初確認の装飾が施されていることが分かった。 透かし彫りと、当時の景徳鎮にみられるビーズひものような飾りが特徴。中国でも出土例がわずかにある程度で、専門家は「極めて珍しく、しかも完全な形で残っている。輸入陶磁器を研究する上で重要な資料」と話す。 ■「高度な技術を駆使」 中国・元時代の馬上杯2点は、南九州市川辺の飯倉神社が同市のミュージアム知覧へ寄託した宝物に含まれていた。専門家は「高度な技術を駆使した装飾で、至宝と言える高級品」と語る。 江戸時代の「川邊名勝誌」に「馬上盃 二ツ」と記され存在は知られていた。2020年に寄託された後、鹿児島県考古学会の上田耕副会長(64)と、同市文化財課の新地浩一郎さん(49)が調査を進めてきた。 馬上杯は、器を支える台の丈が高い杯。飯倉神社の馬上杯
サッカーJ3の鹿児島ユナイテッドFC(鹿児島U)が新ユニホームに取り入れた大島紬の模様が、ナチス・ドイツの象徴だった「ハーケンクロイツ(かぎ十字)」に似ていると、12月初旬、海外メディアが報じた。模様は代表的な柄である「秋名バラ」の一部。鹿児島Uはツイッターで「大島紬は鹿児島が誇る素晴らしい文化」と全世界に向けて発信し、誤解を解く丁寧な説明に努めている。 「秋名」は龍郷町の地区名、「バラ」は竹で編まれたザルを意味する。ザルを模した連続的な直線と十字の交差が特徴だ。鹿児島Uはユニホームをオリジナルで製作し、胸や腹、背中部分で交差を強調。2022年シーズンのホーム戦用として7日に発表した。 この交差部分に反応したのが、ペルーのサッカーメディア「depor.com」だった。「ナチスドイツのシンボルマークに似た模様がある。ソーシャルメディアで論争を巻き起こした」と報道。さらに国内のメディアが報道を
鹿児島県奄美市で鹿児島国体の相撲が始まる前日の12日、大阪と東京から奄美大島へ向かう旅客機で、重量・重心規定を超える恐れがあるとして、JALが臨時便を出す珍事があった。 重量オーバーの可能性があったのは、伊丹発2465便と羽田発659便。飛行計画を作る段階で相撲関係者の予約が多いことが分かり、12日未明に羽田発4677便の運行を決めた。伊丹から乗る予定だった14人には定期便で羽田に移動してもらい、羽田からの臨時便は計27人が搭乗した。 JALによると、通常は1人当たり約70キロで計算するが、スポーツ選手は例外。今回は公表データや自己申告で計算し直した。機体はいずれもボーイング737。広報担当者は「この機体の重量制限で臨時便を出すのはかなりまれ」と話す。 相撲競技が終わる15日にも、奄美大島発福岡行きの臨時便4868便を出す。福岡発羽田行きの定期便も大きい機体に変更するという。
校則でポニーテールが禁止されているのはなぜだろう-。鹿児島市の高校に通う女子生徒(16)は中学時代、担任の女性教員に尋ねた。「男子がうなじに興奮するから」との答え。「男子にも女子にも失礼。本当にそうなら最初にこの校則を定めた人の感覚がおかしい」と違和感を口にする。 校則では男子だけ長髪も禁止されていた。「男女平等であるべきだし、心と体の性が一致しないトランスジェンダーの人が暮らしにくい」。女子生徒は生徒会で校則見直しを提案した。LGBTQなど性的少数者らの集まりで当事者の思いを聞き、教員も交えて話し合いを重ねたが、実現しなかった。「先生に『ここは鹿児島だから』と言い訳されショックだった。校則が正しいとは限らず、生徒自らが考えるべきなのに」。今も納得できないでいる。 ■合理性に疑問 県議会での校則を巡る質疑が全国放送の報道番組で取り上げられたことがある。昨年の3月定例会一般質問。県民連合の柳
外国人技能実習生の受け入れ監理団体「枕崎市水産物振興協同組合(鹿児島県)」から法令違反など不適切な処遇を受けたとして複数の元実習生が損害賠償を求め提訴しようとしている問題で、元実習生2人が南日本新聞の取材に応じた。「今に始まったことではない。改善を求めると母国に帰るよう迫られた」と証言した。 2人は2018年11月に来日し、組合の寮に入り枕崎市のかつお節工場で3年間勤務した。証言によると、市外への外出、カラオケ店の利用、日本人や在住外国人、異性との交流は禁止。無断でショッピングモールに行ったことが組合に見つかり、数時間廊下に立たされ反省文を10枚書かされたこともあった。 「もうここでは働けない」。処遇改善を申し出ると「だったら帰国して」と一蹴された。知人を頼って他の監理団体へ助けを求めたが、組合から携帯電話の連絡先や履歴を削除された。監理団体を指導監督する立場にある外国人技能実習機構や出入
前原誠司宇宙開発担当相は25日、種子島宇宙センター(南種子町)に代わる大型ロケット発射場確保を検討する考えを示した。地元南種子町や県からは「寝耳に水」「聞いていないので分からない」と困惑が広がった。 同センターは、宇宙航空研究開発機構の前身である宇宙開発事業団の発足とともに1969年に設立。基幹ロケット「H2A」を打ち上げる射場を抱え、総面積は約970万平方メートル。日本最大の宇宙開発施設だ。 「約40年間地元として協力してきた。突然で非常に遺憾」と憤るのは名越修南種子町長。「どんな発想でそんな発言をされたのか真意を確かめたい」と、直接会うことも辞さない構えを見せた。 同センターは、四方を海に囲まれ景観がよいことから「世界一美しい射場」とも評される。一方で、漁業補償の関係から、打ち上げ日数が諸外国の射場に比べ制限されている現実もある。 同町議会宇宙開発促進対策特別委員会の大崎壽徳委
鹿児島県は15日、鹿児島湾に発令していた有害プランクトン「ヘテロシグマアカシオ」の警報を解除し、緊急対策本部を解散した。県によると、漁業被害は1日までに報告された養殖ブリ類4万5400匹、1億1500万円から増加はなかった。 続きを読む >>
ウナギ稚魚「シラスウナギ」の不漁長期化を受けて高騰を続けていた九州地区の活鰻(かつまん)池揚げ価格(養鰻場からの成魚出荷価格)が、6月から大幅に値下がりしていることが6日までに分かった。高騰で消費離れが加速し、需給バランスが崩れたとみられる。 ただ高騰前の2009年夏と比べると、依然として2倍を超す高値を維持。鹿児島県内の複数のうなぎ専門店は「稚魚不足は解消されておらず今後の価格動向は不透明。先の見えない経営環境に変わりはない」としており、小売価格の値下げにはつながっていない。 シラスウナギは09年度から3年連続で全国的な不漁に見舞われ、養鰻業者の稚魚導入価格が高騰。このため、池揚げ価格も右肩上がりとなり、九州地区では09年8~12月のキロ1600円を底に値上がりを続けてきた。 池揚げ価格下落について、県内の養鰻業者からは「今年はキロ200万円を超える高値で稚魚を導入しており、今後も
4月の鹿児島県議選で、当選者51人の37%に当たる19人が公費で負担される選挙ポスター代を規定の限度額で請求していたことが20日、分かった。上限の10%台で作製した県議もおり、1枚当たりの単価は、最も高い元山寿哉議員(日置市区、自民)5060円、最も安い上山貞茂議員(鹿児島市・鹿児島郡区、県民連合)177円と28倍の開きがあった。相場とかけ離れた請求がまん延している実態が鮮明になり、県財政をチェックする県議会の公金意識が問われそうだ。 県議選のポスター代は公選法と県条例で規定され、資金のない人も立候補できるよう県費で賄われる。 1枚当たりの上限単価は選挙区ごとに異なり、掲示場数が最多の鹿児島市・鹿児島郡区が750円と最も安く、最少の日置市区が5060円と最も高い。立候補者は破損や紛失を想定して掲示場数の2倍の枚数を限度に作製でき、南日本新聞が情報開示請求した選挙運動費用収支報告書によると、
〈人間スクランブル かごしま法廷傍聴記〉 女性検察官は眉間にしわを寄せ、白いマスク越しにもはっきりと険しい表情が読み取れた。視線の先にいたのは、小太りで黒いTシャツを着た被告の男(26)。自動車運転処罰法違反(過失致死)の罪に問われていた。 男はゲームや動画を見て不規則な生活を送っていた。梅雨の真っただ中だったその日、「雨にぬれたくなかった」とレンタカーを借りた。生活保護を受給しているため車の運転を禁じられていたにもかかわらずだ。 向かったのはパチンコ店。兄と10カ所を巡った。夜が更け、眠気を覚えても休憩しなかった。居眠り運転で横断歩道を渡っていた21歳の男子大学生をはね、死亡させた。信号は男側が赤。ブレーキを踏んでいなかった。 「尊い命を奪い、大変申し訳ない」と謝罪したが、事件後2度もドライブをしていたことが明らかになった。張り詰めた空気の中、喪服に身を包んだ遺族3人が傍聴席からやり取り
瀬戸内町の加計呂麻島で相次ぎ見つかった小型ワニ2匹の取り扱いに、町など地元が頭を悩ませている。種が特定されてないことが要因。むやみに移動させたり、餌を与えたりできず、町内の研究施設で一時預かりの状態が続く。関係機関が協議しているが、明確な方向性は見えていない。 1匹目は10月31日、大島海峡に面する瀬相港近くの海岸で見つかった。11月3日には外洋に接する於斉集落付近で2匹目が捕獲され、間もなく死んだ。ともに体長約60センチ。 環境省などによると、いずれも海水に強いイリエワニと、革製品や食用として需要があるシャムワニの交雑種の可能性が高いとみられる。国内の専門家が写真を見て判断したが、断定できる材料はない。島にいた経緯も分かっていない。
世界最長の24時間以内の列車の旅に挑戦したブライアン・スタインさん。長女杏奈ちゃんと妻内野麻奈さんらが出迎えた=12日午後6時すぎ、鹿児島中央駅 24時間以内に列車で移動できる世界最長記録を目指した東京在住の米国人、ブライアン・スタインさんが12日午後6時3分、鹿児島中央駅に到着した。JR北海道宗谷本線・天塩中川駅から2969.5キロの旅。ギネス世界記録に近く申請する。 スタインさんは日本暮らし7年目。半導体関連会社の社長を務める。今回の旅は1年半ほど前、英字紙でたまたま列車の旅の世界記録の記事を目にしたことがきっかけ。「鉄道網が充実し運行時間が正確な日本なら、現記録の2901.5キロよりもっと延ばせるはず」と思い立ち、インターネットで調べてルートを探し出した。 ギネスの事務局にはあらかじめ、想定ルートの距離で記録更新が可能かを問い合わせた上、準備を進めた。11日午後6時17分に天塩中
鹿児島県内の公立高校で多数の生徒が電子決済アプリを使って、第三者から不正に送金させていた疑いがあり、県警が捜査していることが9日分かった。県警から事情聴取を受けた生徒は数十人に上るとみられる。県教育委員会は「詐欺疑いの事案があったことは知っている。警察が捜査中なので詳細は答えられない」としている。 関係者によると、生徒が使ったとみられるのは「ペイペイ」で、現時点で不正送金に関与していたとみられるのは主に3年生。校内の交友関係の中で不正行為が広がった可能性がある。スマートフォンを押収された生徒や、転校した生徒もいる。県外にも被害者がいるという。 ペイペイは、スマートフォンなどを使った決済サービスで、実名などの個人情報を表示せずに送金が可能。「残高を送ってくれれば送り返す際にポイントを上乗せして戻す」などと実在しないキャンペーンを装い、相手に残高を送らせた後に連絡を絶つ詐欺事案が全国的に確認さ
民主党の集会で掲げられた、日の丸旗2枚を使って作った党旗(左上)。右は出席した小沢一郎代表代行=8日、霧島市 麻生太郎首相は17日の党首討論会で、民主党が今月初めに鹿児島県内で開いた集会で日の丸の旗2枚を使って民主党旗を作り掲げていたと指摘、「国旗を切り刻むとは許しがたい」と鳩山由紀夫代表を批判した。8日に霧島市で開かれた民主新人の皆吉稲生さん(59)の「国分地区総決起集会」を指しているとみられる。皆吉さん陣営は「支持者が作ったが、切り刻んではいない」と説明している。 皆吉さん陣営によると、旗は支持者が手作りし当日持ち込んだ。「いいものを作ってくれたと掲げた。バタバタしていて日の丸の旗とは気づかなかった」という。 首相の指摘を受け、陣営スタッフは17日夕、作った支持者宅を訪れ実物を確認。日の丸の旗2枚を重ねていたが、いずれも切り刻まれてはおらず、真ん中の白い部分は白い布を当て縫っていた
奄美市は29日、同市の接待を伴う飲食店で発生したクラスター(感染者集団)9人のうち、同市の20代と30代男性の2人が、市役所本庁に勤務する職員だと明らかにした。 市によると、2人は27日に同市であった東京五輪の聖火リレーで交通整理に当たっていた。市は、「個人の特定につながるため、2人が交通整理に当たっていた場所は公表しない」としている。業務中はマスクを着用していたという。
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