2024年の大河ドラマは紫式部が主役! それにさきがけて『源氏物語』を読んでみたいけれど、長大な物語はハードルが高そうだなんて嘆きの声が聞こえてきそう。ご安心ください、平安ラブコメミステリー『探偵は御簾の中 白桃殿さまご乱心』を上梓した汀こるものさんが解決しましょう。 古典文学の名作を面白いところだけをツッコみながら解説するエッセイ、思わず本編が読みたくなる「宇治十帖」編のスタートです! ファスト源氏物語が帰ってきた! 探御簾の新刊が出るたび帰ってくるシステムになっていたらしい。ほんまかいな。機会があったら宇治十帖とは言ったものの。 ということで宇治十帖は大体源氏物語本編が終わった20年くらい後の話です。 『総角』あらすじ 出生の秘密に悩み、出家を志す薫は宇治の聖と呼ばれる八の宮に教えを乞いつつも、八の宮の娘の大君に恋をする。薫の甥・匂宮も八の宮の娘・中君を気にかけていたがなかなか宇治まで