「便利に、気軽に買い物できる店づくりを追求している」と話す大村浩一社長=姫路市花田町上原田(撮影・辰巳直之) 積極的な出店戦略を展開し、27年連続で売り上げを伸ばすベビー・子ども用品の西松屋チェーン(兵庫県姫路市)。2020年8月、創業家出身の大村浩一氏(34)は32歳で3代目社長に就いた。混まない店を身上とする「ガラガラ経営」と、低価格の品ぞろえを武器に、年40~60店舗の出店を継続。少子化の中でもさらなる成長をうかがう。 あまり「ガラガラ、ガラガラ」と言い過ぎると、人気がない店みたいですね。お客さまに便利なお店づくりを追求し続けて、今の姿があります。混むようなら、近くにもう1店舗出してでも、買い物しやすい売り場を維持します。天井は高く、通路はベビーカー3台がすれ違える広さ。既存店を置き換える形で、店舗の大型化も進めています。 18年に千店を突破。出店の手を緩めないのは、店は「社会インフ