「違国日記」は人見知りな小説家・高代槙生と、不慮の事故で両親を亡くし、槙生に引き取られた姪・田汲朝の同居譚。公開された映像では、全く関わりがなかったふたりが、生活をともにする中で次第に距離を縮めていくシーンが2つ切り取られた。1つ目は槙生の家に朝がやってくるシーン。大量の本や物が乱雑に置かれ槙生の家の様子を見て、両親と暮らしていた家とはまったく違う様相に愕然とする朝の姿が映し出される。葬式の帰りに勢いで朝を連れて帰ってしまった槙生のぎこちない空気感もうかがえる場面となっている。 2つ目のシーンでは、朝が部屋の片付けをする姿が登場。姉・実里と真逆な槙生の姿に、15歳の朝は自身の持っていた“大人像”を大きく覆されるが、槙生のリアルな姿を知ることで、2人の距離は縮まっていく。