子育ては、だまし合いなり 子どもは第一次反抗期を迎えるころになると、悪い言葉や汚い言葉を覚えてきて、「うるせー」とか「ババァ」などと母親に向かって言うこともあります。その場合には注意が必要ですが、注意すべきは、子どもは本心で言っているわけではないということです。覚えたての言葉を使ってみたい、親の反応をおもしろがって言っている、というだけのこともあります。 しかし、母親とすれば子どもの言葉を真に受け、「だれがババァなのよ!」と真剣に怒りたくなりますが、それは大人気ないことです。かえって相手の思うツボにはまるだけで、子どもはそんな反応を見てニヤニヤするだけでしょう。その顔を見るとますますムカムカしてきて罵声を浴びせる、という負の連鎖につながり、戦闘勃発の一歩手前という状態に至りますが、しょせん「子育ては、だまし合いなり」なのですから、あまりムキにならないことです。 昔は、「悪いこと言うのはどの