有報にサステナビリティの記載が求められたことから、コーポレートガバナンスについて改めて学習しようと手に取ったのが本書である。 結論を言うと、私にはあまり合わなかった。 本書は上場会社の役員(取締役)を対象として書かれてあり、CGコードのみならず、昨今のESGやサステナビリティについても平易な言葉で解説されている。俯瞰する目的であれば構わないと思うが、広く浅く書いているが故に、私の頭では余計に疑問が残ってしまう部分もあった。 役員でもない普通の実務担当者は、本書でよくわからなかった部分を、他の図書などで補う必要はあるかと思う。CGコードを読んだことがないのであれば、CGコード原本の83原則を読む方が先だろう。 なお、筆者は子育てをしながら公認会計士、監査法人というガチガチの縦社会を生き抜いてこられた会計のプロであり、多様性に関する記載はなるほどなと思わされた。 次世代リーダーの新ビジネス知識