〒290-0011 千葉県市原市能満1489 電話番号:0436-41-9344 開館時間:午前9時から午後5時(最終入館は午後4時30分) 休館日:月曜日(祝日の場合は翌平日)・年末年始
マリリン・ストラザーン (Dame Ann Marilyn Strathern, 1941年3月6日 - ) は、イギリスの哲学者・人類学者。パプアニューギニアのマウントハーゲン族を中心に研究し、イギリスにおける生殖技術の問題を扱ってきた[1]。 1993年から2008年までケンブリッジ大学のウィリアム・ワイズ教授(社会人類学)、1998年から2008年までケンブリッジ大学ギルトン・カレッジの教員を務めた。 生い立ち[編集] マリリン・ストラザーンは1941年3月6日、北ウェールズでエリック・エヴァンスとジョイス・エヴァンスの間に生まれた。 最初の正式な教育はクロフトン・レーン小学校で、その後ブロムリー高校に入学した。ストラザーンは学業に秀でており、教師であった母親の支援と指導のおかげもあった。 学校卒業後、考古学と人類学を学ぶためにギルトン・カレッジに入学。その後、彼女はそこで研究生とな
もう何年も前、私がイェール大学の若き教授だった頃、人類学部の同僚に、自分が取り組んでいるプロジェクトへの手助けを求めて唐突に電話をかけたことがある。相手のことは何も知らず、ただ若くて話相手になってくれそうだと思って選んだのだ。 二人で昼食を取り始めて5分後、私は自分が天才を前にしていることに気づいた。ものすごく頭がいいのではなく、天才だ。そこには質的なちがいがある。テーブルを挟んでそこにいる人間は、私とは別の秩序世界に属しているかのようで、まるでもっと高い次元からの訪問者のようだった。そんなことはそれまで経験したことがなかった。私はすぐに相手について行こうと必死に踏ん張るのをやめ、ただ驚異の念を持って座っていることにした。 その人物が、デヴィッド・グレーバーだった。私たちが昼食を共にしてからの20年のあいだに、彼は2冊の本を出版し、優れた業績にもかかわらずイェール大学を解雇され(過激な政治
同性婚の法制化を求める声が大きくなっている。それに対して反発が広がり、「そもそも結婚は生殖(あるいは出産)のためにあるのであり、出産しないカップルに結婚による法的利益を提供する必要はない」とか「同性婚を許容するなら兄弟姉妹の結婚も許されるべきではないか」といった議論も飛び出した。後者に関しては特に、牽強付会と言っても構わないと思われるが、なぜそのような錯誤が生じるのかも含めて、もう一度「婚姻」と「再生産(子どもをつくること)」の関係を考え直してもいいかもしれない。本稿で述べる論点をまとめるなら、以下のようになる。この三つに違和感を感じない方は、最終節だけ読んでいただいても構わないと思う。そうでない方は、少し長くなるが全文にお付き合いいただければ幸いである。 (1)婚姻は生殖のためにあるのではないし、人類のインセスト・タブーは生物学的(優生学的)根拠に基づくものではない (2)日本文化のイン
【読売新聞】「後から埋めた?」「そんなことできるか?」 忘れもしない、2000年11月5日の未明のこと。北海道新十津川町の〈旧石器時代遺跡〉の発掘責任者だった長崎潤一さん(61)=当時39歳=は、関係者からの一報を受けて、電話口でぼ
前回述べたように、言語発生に必要な脳の条件は現生人類誕生よりずっと以前に整っていたと考えている。ただ、現在私たちが日常使っているような言語、すなわち話し言葉を基盤とする言語(ここではspeech language:S言語と表す)となると話は別だ。すでに議論したように、S言語では脳内に表象される対象と何の関連もない音節がボキャブラリーとして対応し、しかもその対応が異なる個体間で共有される。これまで述べてきたように、これが可能になることで、無限の表現力が我々に備わった。しかし、おそらく小難しい議論を必要としない狩猟採集民の生活には、ジェスチャーや、一種の赤ちゃん言葉の発声で十分間に合ってたはずなのに、S言語への指向性が生まれるにためは、より高いレベルのコミュニケーションが要求される状況があったと考えられる。 「マイスタージンガーモデル」では、複雑な道具作りを教えるという状況で生じた様々な必要性
テルアビブ大学とヘブライ大学が公開した、新種の初期人類のものとみられる骨が見つかったイスラエル中部ラムラ近郊のセメント用石灰石の採掘場の発掘現場(2021年6月24日提供)。(c)AFP PHOTO / HO / SANA 【6月25日 AFP】(写真追加)これまで科学的に知られていなかった「新しいタイプの初期人類」の骨を発見したとする論文を、イスラエルの研究チームが今週の科学誌サイエンス(Science)に発表した。人類の進化の過程に新たな光を当てる研究結果だ。 ヘブライ大学(Hebrew University of Jerusalem)の考古学チームがテルアビブ郊外のラムラ(Ramla)付近で行った発掘調査で、これまでに分かっている現生人類(ホモ・サピエンス)を含むホモ属(ヒト属)のどの種とも一致しない先史時代の人類の骨が見つかった。 テルアビブ大学(Tel Aviv Universi
ニホンザルなどの霊長類の研究で先駆的な役割を果たした京都大名誉教授の河合雅雄(かわい・まさを)氏が14日午前11時47分、老衰のため死去した。97歳。丹波篠山市出身。葬儀・告別式は近親者のみで行う。 1952年京大理学部卒。宮崎県の幸島でニホンザルの芋洗い行動を発見するなど、人間以外の霊長類にも文化的行動が存在するのを証明し、国内外での徹底したフィールドワークで霊長類学の確立に貢献した。
名古屋大学(名大)は1月12日、旧人と新人というふたつの人類集団の空間分布動態を表現すると同時に、集団間の資源競争による人口密度の変化を示す数理モデル「生態文化分布拡大モデル」を用いた人類進化史の説明に成功したと発表した。 同成果は、名大博物館・大学院環境学研究科の門脇誠二講師、明治大学 総合数理学部の若野友一郞教授らの共同研究チームによるもの。詳細は、科学誌「Quaternary International」にオンライン掲載された。 ここ最近10年間の人類進化史の研究における進展はめざましく、現在の中学校や高校の歴史や生物の教科書が追いつかない状況となっている。それら教科書では、我々ホモ・サピエンスこと新人は、ネアンデルタール人などのさまざまな旧人よりもあとに登場し、より発展した文化を最初から持っていたと説明されている。しかし、もはや大きな更新が必要だという。 まず新人の登場時期が、約3
9000年前の南米アンデス山脈における狩りの様子を描いた想像画。この時代の墓を分析したところ埋葬されたハンターが女性だったことは考古学者たちを驚かせた。(MATTHEW VERDOLIVO, UC DAVIS IET ACADEMIC TECHNOLOGY SERVICES) 2018年のある日。米カリフォルニア大学デービス校の考古学者ランダル・ハース氏の研究チームは、ペルーのアンデス山脈で発掘された約9000年前の墓の周りに集まった。墓の中には成人のものと思われる骨とともに、多種多様で見事な狩猟用の石器があった。大きな獲物を倒し、その皮をはぐ作業までの道具がそろっていた。 「彼はきっと優れたハンターで、集団の中でとても重要な人物だったにちがいない」。当時、ハース氏とチームのメンバーたちはそう考えていた。 だが、その後の分析によって意外な事実が明らかになった。石器のそばで見つかった人骨は、
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の重症化に関わる人の遺伝的な要因が報告されています。「新型コロナウイルスの重症化の遺伝的要因(2020/07/02掲載)」 の記事に、その詳細について記載しました。その記事の中で、3番染色体のSLC6A20、LZTFL1、FYCO1、CXCR6、XCR1、CCR1、CCR3、CCR9など多くの遺伝子がある領域の一塩基多型(SNP)が、重症化と関連すると記載しました。このSNPのリスクタイプを有すると重症化するリスクが2倍ほど高くなることが明らかにされています。 この3番染色体のCOVID-19重症化のリスク要因は、実はネアンデルタール人より受け継がれたものであることが、ペーボ博士らによってNature誌に報告されました。ペーボ博士は、進化遺伝学の分野でとても有名な先生で、ヒトの言語発生と関わる遺伝子の同定や、ホモ・サピエンスのゲノムの中にネアンデ
Covid-19重症化の遺伝的危険因子が見つかる。ネアンデルタール由来で、東アジア人はほとんどが持たない。ーー今日発表のネイチャー論文 https://t.co/B02ojhMUko
テスト航海で与那国島から西表島を目指す2艘の草束舟。国立科学博物館「3万年前の航海 徹底再現プロジェクト」より。撮影:海部陽介(2016年7月11日) © 2020 海部陽介 東京大学大学院理学系研究科の井原泰雄講師、国立民族学博物館の池谷和信教授、野林厚志教授、国立科学博物館の海部陽介研究グループ長(現、東京大学総合研究博物館)は、更新世の人類による島しょ進出について分析し、偶然の漂流により10人程度のグループが島に渡ったとすれば、その子孫が集団として持続した可能性があることを示しました。 後期更新世の人類は海を渡り、日本の琉球列島のような島々に進出しました。意図的な移住だったとすれば、当時の人類の優れた航海技術がうかがえますが、移住が偶然の漂流の結果だった可能性も排除できません。偶然の漂流とすれば、その子孫が人口を維持するために何人の漂着者が必要だったのか、長年答えのない議論が続いてき
人類は古代から「絵」を愛してきたことがわかっており、その証拠が壁画として現代にまで残っています。1万7000年前の人新世と呼ばれる時代の人類が多数の壁画を残した「ラスコー洞窟」の来歴と謎について、科学系YouTubeチャンネルのKurzgesagtがアニメーションムービーで解説しています。 The Past We Can Never Return To – The Anthropocene Reviewed - YouTube 1940年9月のある日、フランス南西部の森の中を散歩していた18歳の整備士マルセル・ラビダット氏の飼い犬が、大きな「穴」に落ちてしまうという事件が発生しました。 最終的に飼い犬は救助されましたが、その翌日にラビダッド氏は、友人3人を引き連れて飼い犬が入っていった穴を調べようと決心します。 実際に穴の中に入っていったラビダット氏らが見たものとは、洞窟の壁一面に描かれた
ユヴァル・ノア・ハラリ 単行本 - 人文書 『サピエンス全史』のユヴァル・ノア・ハラリ氏、 “新型コロナウィルス”についてTIME誌に緊急寄稿! ユヴァル・ノア・ハラリ 2020.03.24 著作累計が2,000万部を突破した世界的歴史学者・哲学者のユヴァル・ノア・ハラリ氏は、2020年3月15日付アメリカTIME誌に「人類はコロナウイルスといかに闘うべきか――今こそグローバルな信頼と団結を(原題:In the Battle Against Coronavirus, Humanity Lacks Leadership)」と題した記事を寄稿しました。 新型コロナウイルスと対峙する上での示唆に富んだハラリ氏のメッセージを、氏の著作全てを訳した柴田裕之氏が新たに訳しおろし、ハラリ氏並びにTIME誌の了解を得て、緊急全文公開します! 現代における「知の巨人」が考える、“今、人類に本当に必要なこと”
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