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世界禁煙デー
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口コミやネット上での大騒ぎによって普段アニメをあまり見ないという人たちの間でもかなりその名を知られ始めた感のある本作『魔法少女まどか☆マギカ』が、今月21日に最終回を迎えた。先の読めない展開の連続や、キャラクターたちを待ち受ける容赦ない過酷な運命、そしてそれらが視聴者にもたらす圧倒的な緊張感でもって今冬のアニメシーンを席巻した本作はまさに今、あらゆるメディアを超えてもっとも「熱い」作品である。 鉄は熱いうちに打て。最終回の熱気が筆者にも、そして本作を視聴した読者にもまだ残っているうちに本作の批評を行いたい。以下、大きく2章に分けて論じていく。(47) Ⅰ 「まどか☆マギカ」をアイデンティファイする「伝わらない」世界 ストーリーというものを持つすべてのメディアに共通して言えることだが、「めでたしめでたし」のハッピーエンドで終わる話には必ず「想いが伝わる」瞬間がある。ラブストーリーであれば男が
2024年度の一般入試において、理学部は受験者2名を追加合格とした。京大によると、入学者が「定員ちょうどになるように」合格を出していたが、2名が辞退したため、繰り上げを行ったという。 京大は公式HPで、入学辞退に伴う繰り上げ合格について「欠員が生じた場合に追加合格を行う場合がある」としている。最近では16年度入試において、医学部が2名の繰り上げ合格を出した。理学部での繰り上げ合格は、05年度入試以来19年ぶりとなる。 追加合格者は3月28日、理学部教務から電話で合格を通知され、入学や履修の手続きを教務とメールでやり取りしながら行った。新入生は通常、第二外国語やILASセミナー(1回生向けの少人数授業)の希望登録を3月中旬に行うが、追加合格者は電話連絡の翌日午前10時までに希望を提出するよう求められたという。クラシスやPandAといった学生向けシステムへの登録は入学後に行った。 追加合格者の
4月16日、京大時計台ホールにて「新入生キャンペーン2010第1回講演会」が開かれた。主催は新入生キャンペーン実行委員会。 講演者は、金融機関に勤務すると共に人材育成、政策提言を軸に活動するNPO法人MPI(Management and Policy Institute)の理事長を務める山崎貴弘氏(法学部卒業)、サイエンスグラフィックス株式会社代表取締役の辻野貴志氏(大学院工学研究科卒業)、28歳で会社を辞め、日本一のニートを目指すpha氏(総合人間学部卒業)の3名。それぞれ留学、起業、ニートという全く違うキャリアを持つ彼らに共通するのは「自分の好きなことをやる」こと。自らのやりたいこと、やってきたことについて20分ずつ講演した。 実行委員会は、それぞれの学生が自分の目標を発見するきっかけを作ることを目標とし、新入生向けに京大卒業生による講演会や、学生が主体となる勉強会を開いている。(編集
現代アートの作品を見たときの、あれやこれの疑問と混乱。どこか納得しないまま展覧会を後にした経験が一度はあるだろう。現代アートとどう接すればよいのか、社会の中における芸術の現在位置はどこか。著作『美学への招待』(中公新書)で平易な文章で美学を紹介する、佐々木健一・日本大学文理学部教授まで話を伺った。(鴨) ささき・けんいち 1971年、東京大学大学院人文科学研究科美学藝術学博士課程を修了。76年から埼玉大学助教授。その後東京大学文学部助教授をへて、89年に同大学教授。2004年に定年退職し、現在は日本大学文理学哲学科教授。東京大学名誉教授。著書に『美学辞典』(95年、東京大学出版会)、『フランスを中心とする18世紀美学史の研究―ウァトーからモーツァルトへ』(99年、岩波書店)、『美学への招待』(04年、中央公論新社)ほか多数。 芸術に対する素朴な疑問 ―現代アートが分かりません。 それは現代
1.『京大新聞』と『京大学生新聞』は違う団体 2.統一協会とは何か 3.学内での原理研究会の活動 4.京大学生新聞の内実 5.あてにならない「大学公認」 6.全国に広がる原理新聞問題 (末尾に関連リンク・原理新聞リスト) 1.『京大新聞』と『京大学生新聞』は違う団体 京都大学には私たちがつくっている京大新聞とは別に、京大学生新聞と呼ばれる学生新聞が存在します。これは原理研究会が作成している学生新聞(=原理新聞)なのです。 近年の「合同結婚式」報道により、「統一協会」は、再び広く知られるようになりました。この統一協会の学生下部組織として「原理研究会」があります。統一協会の霊感商法は大いに衆知されていますが、それだけではすまない統一協会=原理研究会の実態はあまり知られていません。きちんと知っておきたいものです。 ※このサイトの主催者は『京都大学新聞』であり、原理系の『京大学生新聞』と混同のない
突然だが1995年3月20日という日付に見覚え、聞き覚えはないだろうか。 現在ハタチの人までなら当時の騒然とした雰囲気をかろうじて記憶しているかもしれない。そう、1995年3月20日はオウム真理教による地下鉄サリン事件が発生した日である。 数多くの人間の命が奪われたこの惨劇の日に、都内で二人の子供が生まれた。 『輪るピングドラム』の主人公、冠馬と晶馬である。 Ⅰ 「95年問題」というモチーフ ~きっと何者にもなれない日本人に告げる~ 幼い頃に「運命の果実」を分け合った三人の子供たち、冠馬(かんば)、晶馬(しょうま)、陽毬(ひまり)は「両親」の剣山、千江美と共に東京都杉並区の荻窪で慎ましく暮らしていた。 だが、ある日剣山と千江美は警察に指名手配され、子供たちのもとから姿を消す。実は二人は秘密組織「企鵝の会」の幹部であり、1995年に東京で起こった地下鉄爆破事件の首謀者だったのだ。多くの人を惨
[編集部まえがき] 「大学改革」はいつまで続き、どこに行きつくのか。この終わりなき改革は、一体誰のために行われているのか。政府の主導する改革は、大学ひいては国家の国際的地位の向上という目的に終始しており、そこにあるのは国家の従属物としての大学である。国家への包摂が強まるなか、対して大学は自らのあり方を構想できているのだろうか。残念ながら、まかれた餌に飛びつくことしかできない大学がほとんどのようである。 京大も例外ではない。松本前総長の下で京大はありとあらゆる餌に飛びついてきた。その松本氏はお上の意向にそって教授会の権限にも手をつけた。対しては教授会自治の擁護が叫ばれる。それが大学改革の対抗軸であるかのように。しかし一方で、大学改革の一端である「単位の実質化」は、まさにその教授会の下で進められている。たとえ本意でなくとも、それが事実である。教授会自治とは、一体誰のためにあるのか。 さて、この
やはり、人生一度は有罪判決というものを受けてみたいものである。「前科なんてくらってみろ、もう普通の人生なんて生きられやしないぞ!」などと知った顔をするものがいるが、これは違う。普通の人生を生きられないのではない、普通の人生なんてものを生きるなんてことはバカらしくてできなくなるのだ。前科持ちで、現在総合人間学部3回生の知り合いは酒を飲むといつも「捕まってから世の中の見方が変わってね、今まで自分がやってきたことが馬鹿らしく思えたよ。自分は逮捕されたその時に生まれたようなものさ。本当に捕まってよかった」と繰り返している。 しかしながらなぜ大麻なのか。殺人ではいけないのか、と思うものもあるだろう。確かに殺人でも前科にはなる。ただし、問題がある。我々の社会はこの手のことに非常に敏感だから、被害者との関係性や動機などを警察に調べられることとなる。マスコミにも報じられるかもしれない。加えて我々は幼少のこ
京都大学では今後5年間で100人規模の外国人教員を雇い、全学共通科目の半数以上を英語で開講するという計画が進んでいる。一方、政府では教育再生実行会議の提言による「スーパーグローバル大学」事業が文科省の来年度概算要求に盛り込まれた。これから全国の大学に、京大のような動きが広がっていくことが予想される。 「英語で授業」というと、高校において英語の授業を英語で行うということについては議論がよく見られる。ところが、大学における「英語で授業」については、ほとんど議論されていないのではないか。このままでは、何も顧みられずに「英語で授業」が増えていってしまうのではないかと懸念する。 「外国人教員」を雇い「英語で授業」を行うことは、私たちに何をもたらすのか。背後に控える問題を探りたい。そこで今回、英語の技能的側面だけでなく、研究・経済・貧困・国際性と英語の関係など、英語がもつ様々な側面について広く論じてい
全学共通教育科目が来年度から抜本的に再編されることが、松本紘総長から教職員あてのメールで9月20日、明らかになった。また、教養教育の企画と実施責任を一元的に担う新組織として国際高等教育院(仮称)を設置する検討も同時に進んでいることも判明し、このままいけば「パンキョー」は大きくその姿を変えることになる。そこで今回は、再編案の内容を明らかにし、その背景を探りたい。(編集部) この間公開された資料等から明らかになっている、来年度から提供予定の新たな科目群の概要は、以下の通り。現在、全学共通科目はA群(人文・社会科学系科目)、B群(自然科学系科目)、C群(外国語科目群)、D群(保健体育科目群)及びEX群(大学コンソーシアム京都単位互換科目)の5つに区分されている。これを来年度から「人文・社会科学系科目群」、「自然・応用科学系科目群」、「外国語科目群」、「現代社会適応科目群」、「拡大科目群」の5群に
前編では、山極氏総長就任の背景や、総長選考の仕組み、山極総長がこだわりを持ってきた政策について実際になされたことを、背景も含めた振り返ってきた。次に、こうした制度的な変化だけではとらえきれない山極総長就任前から任期期間にかけての出来事や現場の変化の実情について、学内外で様々な課題へ取り組んできた5名の教員に座談会形式で語ってもらった。 前編はこちら 目次 ・ トップダウンへの反感 山極総長の就任背景 ・ 教授会はどう変わったか ・ 女性教員懇話会との直接対話 廃止に ・ 継続した「教養教育改革」 ・ 学外からの注目と学内の反応 学内管理強化 ・ 「教員も学生も学習性無力に」 ・ 背景にある大学改革 ・ 「社会に開かれた大学」とは ・ これからの総長に求めること 座談会メンバー・プロフィール ・石井美保・准教授(人文科学研究所) 専門は、文化人類学 ・駒込武・教授(教育学研究科) 専門は、教
近代美学の誕生 ―専門とされている美学とは、どのような分野ですか。 学問領域を指すのではない、一般的な用語としても「美学」は使われています。例えば「三島由紀夫の美学」と言うとき、その当人もどういった意味で使用しているか厳密には分からないけども、美に関係するこだわりのようなものを美学と言うと思います。だから美学という学問が存在すると聞いて驚く人は時々いますね。 学問としての美学は訳語で、明治時代に中江兆民の『維氏美学』に初めて現れます。彼はフランス語のl’esthetique (英語ではaesthetics)を美学と訳し、それが定着し今に至ります。その原書の中にl’esthetiqueとは何かということが書いてあり、そこにl’esthetiqueは美についての学問と考えていいだろうと書いてあります。それに従って彼は「美学」と訳しましたが、ただ原著者が考えていたフランス語のl’esthetiq
A棟交渉も継続へ 現寮補修の検討開始 【速報】 京都大学が4月10日の部局長会議で吉田寮A棟の建設とこれに伴う吉田寮食堂の取り壊しとこの件に関する吉田寮自治会との交渉を打ち切りを決定していたことが19日明らかになるも、23日に文学部新館第一・第二講義室で開かれた説明会で批判が殺到し、その場で赤松明彦・学生担当理事は食堂取り壊し決定の撤回と交渉継続を確約した。 赤松副学長が4月19日付けで「旧食堂の取り扱いと吉田寮新棟の建設について」という文章を発表し、10日付け部局長会議の決定を寮自治会側に伝えたことで事態が発覚した。 同文書で副学長は「食堂の取り扱いを決断しない限り、いつまでたっても吉田寮の老朽化対策を具体的に進めることができないままとなり、その結果として取り返しのつかない事態をむかえるようなことは何としても避けなければならない」さらに「吉田寮新棟の建設は十全な形では困難」として、吉田寮
京都大学生活協同組合では5月を持って、音楽CDソフトの新規入荷を停止した。6月いっぱいで在庫の店頭販売も終了し、今後は注文販売制のみに移行するという。 レンタルCDショップの普及やインターネット上での違法ダウンロードの影響によって、CDの売り上げは1990年代末より全国的に減少をしている。生協でのCD売り上げも、1997年の1億3800万円をピークに右肩下がりが続き、2007年度では約6分の1の2500万円にまで低迷。近年では在庫の返品や、CD販売用データの購入にかける費用が売り上げを上回る赤字の状態となっていた。 生協学生委員の間でも「どうしても欲しいもの以外は買わない」という声が多かったことなどから、今回の措置に踏み切ったという。 ブックセンタールネの鯉迫伸一氏は、「学生は時代の流れに敏感なぶん、CD離れが急速に進んでしまったのだろう。ただCDの音は、MP3ファイルをi‐Podに入れた
京大が吉田寮現棟の明け渡しを求めて寮生を提訴した問題で、寮生14名の居住継続を認めた2月16日の地裁判決に対し…
大学が5年雇い止めを定めた実質的理由は、長期間雇用し続けると解雇ができなくなるためのようです。つまり、簡単に解雇してよい人だけを「とっかえひっかえ」雇うためだということになります。しかし、これは理論的にも実際的にも成り立たない説明だと思います。5年間まっとうに勤務できた人をその後急に解雇しなければならないような事情はほとんど生じないと考えられる上、仮にそのようなケースがあったとしても、全員を雇い止めの対象とする根拠にはなりません。 表向きに言われている理由は、予算が急に減るかもしれず、その対策として支出を抑えるためということです。しかし、目的実現の手段として、5年雇い止めには合理性がありません。補助的でない重要な業務に就いている時間雇用職員が多い中で、5年ごとに人を交替させていったらどうなるでしょうか。 第1に、どれほど優秀な人を新たに採用できても、仕事を覚えるにはある程度の期間が必要であ
京都大学新聞社 > 複眼時評 > 駒込武 教育学研究科准教授 「京都大学はどこに向かうのか?―人権問題への対応をめぐる『新体制』の問題点―」 二〇〇六年度から毎年四月に『「人権」を考えるために』という小冊子が配布されている。この冊子は、新入生を対象としたオリエンテーション等の場面で利用することを意図して京都大学人権委員会が作成したものであり、「差別落書き・差別ビラ」と「ハラスメント」にかかわることを中心としながら、京都大学におけるこれまでの対応の問題点と今後の対応方針を説明し、あわせてさまざまな差別の背景について記している。 今年度、この冊子が大幅に「改定」された。大学が作成するパンフレットには無味乾燥なものが多いからオリエンテーションの時でもなければ開けてみない人も少なくないだろうし、この「改定」に気づいた人も決して多くはないだろう。しかし、今回の「改定」は、「ハラスメント」としか呼びよ
講師: 佐々木俊尚(ITジャーナリスト) 岡留安則(『噂の眞相』元編集長) 佐藤卓己(京都大学教育学研究科准教授) 日時:11月22日 場所:法経本館第六教室 主催:京都大学新聞社 インターネットの登場がメディアを大きく揺るがしてきた。既存メディアは広告不振に喘ぎ、読者もネットで読めるニュースをわざわざ新聞を取ってまで読もうとしない。既存メディアは衰退の一途をたどるのか。そのとき既存メディアが担ってきたジャーナリズムはどうなるのか。インターネットに担えるのか。既存メディアが生き延びて担い続けるのか。 『2011年 新聞・テレビ消滅』を著したITジャーナリスト佐々木俊尚氏、『噂の真相』編集長としてジャーナリズムの実践者であった岡留安則氏、そしてメディア研究者である佐藤卓己准教授(教育学研究科)に三者三様の視点からインターネット時代にどうジャーナリズムを行っていくか、語ってもらった。(11月2
10月4日付けの京都新聞に「反権力・学生自治の象徴・京大熊野寮に監視カメラ」と題する記事が掲載された。文意を要約すると①反権力の象徴京大熊野寮が②今年の夏に防犯カメラの設置を大学に求め実際に置かれた③監視社会を容認するとは学生の意識も変わってしまったのだろうか…というものだ。現役寮生でもある編集員がカメラ設置に至るまでの経緯と寮の現況をルポすることにした。(魚) 相次いだ不審者事件 今年度に入ってから熊野寮では不審者が侵入する事件が相次いで発生した。 まず4月29日夜11時頃、正体不明の「不審者」数名が食堂に侵入、その後隣接するBMXパークに移動し依然たむろしていた。この時は全寮に放送をかけ、寮生数十名が捜索に当たったが、既に「不審者」たちの姿は無かった。深夜1時頃に再び姿を現し寮生と口論になったが、結局2時ごろ去っていた。この間、12時半頃「熊野寮生が騒いでいる」との通報を受けた岡崎派出
6月13日、京都大学人間・環境学研究科棟地下講義室にて「特別シンポジウム パレスチナ問題とユダヤ人の起源~神話の歴史化に抗して~」(主催:京都大学大学院人間・環境学研究科岡真理研究室、共催:同研究科学際教育研究部、京都大学イスラーム地域研究センターが開催された。日本におけるパレスチナ研究の第一人者である板垣雄三・東京大学名誉教授と、実証的な歴史学に基づきユダヤ人という概念がどのように作られてきたのかを解明した「ユダヤ人の起源」がイスラエルをはじめとする各国でベストセラーとなったシュロモー・サンド:テルアビブ大学教授の2人が講演を行った。今回のシンポジウムは同著の日本語版出版に協力した広川隆一事務所がサンド氏を日本に招いたことがきっかけで実現したもの。当日は定員を大きく上回る265名の学生・市民が来場し熱気に満ちたシンポジウムとなった。 「考え方の組み換えを争う場としてのパレスチナ問題」 板
京都大学新聞(おそらく)初の海外取材! まったくの視界不良――いまの日本社会を形容するにこれ以上の表現はないだろう。とりわけ東アジア地域との関係は、昨年以来「領土」や歴史認識をめぐり緊張関係が高まっている。そしてそうした対外的な「脅威」を理由に、軍事的な活動が無制約に膨張しているし、内外の危機や不安を解決すると称して憲法改定すら焦点化されつつある。他方でこれまでこうした右派の野心を一定のラインで食い止めてきたリベラル・左派はかつてないほど弱体化しており、10年以上前なら大々的に問題視されるようなことが最早「問題」ではないかのように扱われている。 私たちはいま「茹でカエル」のような状態になってしまっているのではないか? それともそうした感覚は悲観主義者の妄想に過ぎないのか? この疑問の答えを求めて、韓国ソウルの聖公会大学日本学科教授で日韓をまたぎ現代日本社会について積極的に発言しているクォン
毎年、この季節になると多くのサークルが鴨川デルタで新歓バーベキューを行う。迎える人、迎えられる人、はしゃぐ人、はしゃげない人、食べる人、飲む人、寝る人、それらを憂鬱に眺める人。吐く人は個人的に認めない。 今年4月、鴨川デルタでのバーベキューを規制する鴨川条例が施行された。新歓コンパはあれど、そこにバーベキューは無い。この機会に鴨川について考えてみた。(幸・義・侍・如・ほ) 当記事の本文は、Webサイト上では掲載・配信を行っておりません。 内容をご覧になりたい場合は、京都大学新聞社まで直接お問い合わせください。
最近、学内のいろいろな場所で就活イベントの案内ポスターが目に付く。京大ホームページや学部事務室前にもインターン情報が掲載され、いよいよ13年度卒の就活が始まろうとしている。しかし、インターンとはどういうものか、まだ知らない人も多いことだろう。そこで今回、京都大学在学時代にインターンを経験したGoogleの花岡俊行氏にどのようなことを経験したかを尋ねた。(空) はなおか・としゆき 2009年京都大学情報学研究科卒業。07年、08年Googleでインターンを経験し、09年入社。現在はGoogle日本語入力開発チームに所属。 Ⅰ 現在の仕事―20%プロジェクトの活用 ―花岡さんは今Google 日本語入力のチームにいらっしゃるとのことですが、仕事内容を教えていただけますか。 Google 日本語入力は、特に日本人というか、日本語を使う人が日本語を入力する時に使うソフトウェアです。特徴としては、マ
2009年8月28日の朝、私は、27年来の知己であったマーホの埋葬の場にいた。再定住村コエンシャケネの端にある広大な墓地の一画に掘られた穴に棺は降ろされた。四人の男女がスコップを持ち、砂を穴に放りこんだ。めかしこんだ女たちの一団が賛美歌を歌い続けた。私はビデオカメラを回しながら、そのメロディを美しいと感じ、同時に、そう感じたことが悔しかった。 1982年8月に、南部アフリカのボツワナに住む狩猟採集民グイ/ガナの調査を始めて間もなく、私はマーホを調査助手として雇った。彼にまつわる幾つかの大切な記憶はあるが、この小文はそれを語る場ではない。あの葬儀の朝、賛美歌が歌われるのを聞き、地球上の数えきれない場所で、これに類した歌によって人の死が弔われていることを思い、私は暗澹とした気分になった。以下の論述は、この気分を出発点としている。 人類学者が母国の民衆に対して帯びているもっとも重い責任は、「人間
5月22日0時きっかりに吉田寮生の高らかな歓声と共に今年も吉田寮祭がスタートした。寮祭は5月22日から30日の9日間開かれ、吉田寮らしい特色あるイベントが行われた。本紙編集員もヒッチハイクでレースをするヒッチレースに参加した。吉田寮祭ではこのほかにも鴨川の中を仮装をして三条大橋から鴨川デルタまで走るという鴨川レースなど吉田寮らしい個性溢れるイベントが数多く行われた。 ヒッチレース 編集員参加体験記 私は今回、吉田寮祭の中で最も過酷を極めるヒッチレースに参加した。参加者は吉田寮生、熊野寮生そして唯一の下宿生である私の計15名。例年より多めの参加者だった。参加者は3台の車に分かれて乗車。吉田寮を出発して約4時間のところでばらばらに降ろされた。降ろされた場所は大阪、和歌山、鳥取,福井などと様々であった。このイベントが吉田寮祭のなかで随一の過酷さを誇るゆえんは、参加者がペンと紙しか持てないことにあ
京都大学新聞社の新歓企画として講演会を実施致します。 社会人・学生など、どなたでもご来場いただけます。 「マスメディアとプライバシー ~炎上しない大学生活~」 講師:上杉隆氏 上杉氏の過去の講演会録はこちら 11月祭講演会録 「記者になりますか?それともジャーナリストになりますか?」(2008.12.01) 日時:4月20日18:30~20:00(受付開始 18:00頃) 場所:京都大学法経本館第四教室(定員に達し次第入場を終了) 参加費:500円(大学1回生以下無料) 予約不要 お問い合わせ:kup@ops.dti.ne.jp
昨年秋より、吉田南キャンパスの新学期の光景に異変があった。それまで見受けられた外国語教科書販売のテントがなくなったのだ。例年、教科書を買いに群れをなす学生の光景はなぜなくなり、そしてあのテントはどこへいったのか。そこには戦前より続いた、ある書店の歴史があった。(鴨) 毎年春秋に語学の教科書をテント販売していたのはナカニシヤ書店という。なぜなくなったのか。生協関係者によれば「廃業した」という。ナカニシヤ書店(左京区吉田中大路町)を訪れたところ、それはごく小さな民家だった。教科書を買いに訪れたことのある学生(経済学部生・4回生)は「最初は本当に書店なのか目を疑った」と語る。建物内に人気はない。近隣住民によれば「昨年秋より空き家状態」であるという。そこでナカニシヤ書店と関係の深い、ナカニシヤ出版を訪ねることにした。 ナカニシヤ出版(左京区一条寺)の中西健夫・代表取締役社長にインタビューしたところ
先号、先々号と続いたクロード・レヴィ=ストロース追悼企画。最終回の今回は、文学研究科の出口康夫・准教授(下写真)から、科学哲学の見地から見たレヴィ=ストロースのあり方を示していただくことにした。ポスト構造主義の流行を経て「哲学の低迷」が言及される現代において、レヴィ=ストロースをどのように見直すべきか。自然科学の発展が著しい現代にあっては、人文・社会科学にも自然科学との適切な距離のとり方が必要とされるだろう。その端緒をレヴィ=ストロースに見出せないか。そのような見地より、お話を伺った。(編集部) レヴィ=ストロースの「構造主義」とはなんだったのか。数理科学の哲学から、それをどのように位置づけ、評価することができるのか。これらの問題を考える手がかりとして、そもそも「構造主義」という場合の「構造」とは何か、そこで語られる「主義」とは何についての「主義」なのかを考えてみたいと思います。その上で、
とあるブログ(http://d.hatena.ne.jp/lunakko/20070701/1183075977#c1183613602)にこう書かれている。 ・現代史のプロ、京都大学教授(現代史)が語るビルマの歴史 「いいえ、ちがいます。日本軍はビルマを防衛しようとするイギリス・インド軍と戦ったのです。あと、当時のビルマ自治政府も日本と交戦関係にあるとみてよいでしょう。そうでなきゃ、戦後ビルマが戦勝国として日本に対して賠償を要求できないでしょう。」 (http://ianhu.g.hatena.ne.jp/bbs/11/141より一部抜粋) ・数学の常識に挑戦する京都大学教授 「M=2,6/9Mとなり、9=2,6 となります。」 (http://ianhu.g.hatena.ne.jp/bbs/14/91より一部抜粋) ・教授のすばらしい英語力 「私にとって答えにくい質問ですけど、おっし
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