慶応義塾大で4番を担う、清原和博の長男・正吾。中学、高校は野球以外のスポーツを経験したが、大学4年にしてチームの主軸に 神宮球場のベンチ前で、慶応義塾大の内野陣がノックを受けていた。ファーストミットをつけた大柄の選手が打球をこぼすと、傍らで後輩部員が「キヨさん~!」とはやし立てる。ミスをした選手はバツが悪そうに苦笑いを浮かべ、後輩にイジられる。その振る舞いに「番長」のムードはみじんもなかった。 【写真】元ロッテ・渡辺俊介の長男・向輝 今春、慶応義塾大の4番打者を任されているのが、背番号3をつけた一塁手の清原正吾である。清原の父・和博は元プロ野球選手であり、野球ファンなら誰もが知るスター選手だった。 PL学園高では甲子園に5季連続出場し、通算13本塁打をマーク。西武、巨人、オリックスでプレーしたプロ時代には、歴代5位となる通算525本塁打を放った大打者だった。 正吾は偉大な選手の2世というだ