中国は2日、新型コロナウイルス対策としてフォックスコン・テクノロジー・グループが河南省鄭州市に設けている主要工場周辺の地域を対象にロックダウン(都市封鎖)に踏み切った。世界最大級の「iPhone」工場で物品の出入りが大きく抑制される見込みだ。 地元政府がソーシャルメディアのウィーチャット(微信)アカウントに掲載した声明で、2日正午(日本時間午後1時)からロックダウンを始め、9日まで続けることを明らかにした。医療や他の必要不可欠な理由を除いて人々の外出や車両の通行は控えるよう命じた。年末商戦の需要期を控え、生産強化に必要な追加の人員や部品の供給が妨げられる恐れがある。 突然発表された今回の措置はコロナを徹底的に抑え込む「ゼロコロナ」政策を反映しており、フォックスコンの主な事業拠点にとって新たな支障となる公算が大きい。コロナ感染で約20万人のスタッフの一部が隔離を余儀なくされたほか、徒歩で工場