音楽ライターの松永良平が、さまざまなアーティストに“デビュー”をテーマに話を聞く「あの人に聞くデビューの話」。この連載では多種多様なデビューの形と、それにまつわる物語をじっくりと掘り下げていく。第2回のゲストは坂本慎太郎を招き、ゆらゆら帝国でのメジャーデビューやバンド解散後のソロデビューについて語ってもらった。 取材・文 / 松永良平 撮影 / 相澤心也 坂本慎太郎にとって「デビュー」とは? 2010年まで率いたバンド、ゆらゆら帝国がミディレコードからメジャー1stアルバム「3×3×3」をリリースしたのは、1998年4月15日。1989年から続けてきた活動は、カセットやCDのアートワークまで含めた自主制作に始まり、とことんまでインディペンデントな在り方を貫くものだった。そんな中で迎えたミディでのデビューで変わったこと、変えなかったことの両方にぼくは興味があった。また、坂本にとっての“デビュ
ーー今年で43歳、芸歴37年ですが、『あっぱれさんま大先生』(フジテレビ・1988~1996年)の出演が芸能界デビューになるのでしょうか? 内山信二(以下、内山) 7歳で『あっぱれ』に出たんですけど、6歳から事務所には入ってたんですよ。ただ、実は親が芸能界に入れたかったのは本当は僕じゃなくて、兄貴のほうだったんですよ。というのも兄貴は歌がうまくて、親は兄貴を歌手にしたかったんです。 でも、僕が子供の頃はいまと違って芸能界って遠い世界だし、お父さんは下町の魚屋だったので芸能界のことや芸能事務所のことなんかわかりやしない。それで、とりあえず弟の僕を事務所に入れてみて、芸能界ってどんなとこなのか探ろうとしたんですね。 ©松本輝一 /文藝春秋 『あっぱれさんま大先生』のオーディションでふてくされて… ーー入ったのは、子役やキッズ・モデルの事務所ですか。 内山 ネットもないから、お父さんが新聞に募集
インタビューに答える王瑞豊処長=2日、那覇市台湾では、20日に頼清徳氏が総統に就任して新政権が発足する。台北駐日経済文化代表處 那霸分處の王瑞豊処長に、インタビューを行った。(下)では、沖縄県が取り組んでいる地域外交などについて聞いた。 ―沖縄と台湾との関係について 台湾と沖縄は、長い期間にわたって民間交流を行い、(隣人同士として)非常に良い友好関係を築いてきた。県民の台湾に対する好感度も高い。しかし、われわれは将来の関係性について悲観的な見方をしている。 ―それは何故ですか?沖縄県の玉城知事は地域の平和に貢献するとして「地域外交」を推進していますが われわれも当初は地域外交を歓迎していたが、実際の動きを見ると完全に中国寄りで、台湾に対して友好的ではない態度を示している。 台湾のマスコミも、玉城知事については「非親台派」と見ている。玉城知事が訪中した際は中国の李強首相と面談する一方で、台湾
この記事は、平成21年5月29日付の産経新聞大阪本社版に掲載された記事のアーカイブ配信です。肩書などは当時のまま。学生運動について描いた連載記事「さらば革命的世代」のなかで、5月1日に亡くなった早大元総長、奥島孝康さんのインタビューを掲載しています。 元早大総長の奥島さん死去(2024/5/2) 合鍵もつくられていた「早稲田は自由の大学といわれていますが、実際にあったのは、革マル派にとっての自由だったのです」 早大の元総長で、現在は学事顧問を務める奥島孝康さんは振り返る。革マル派に大学の実権が握られているという危機感を強くした奥島さんは平成6~14年の任期中、彼らをキャンパスから追い出すことを最大の任務と位置づけていた。 早大では昭和40年代後半から、革マル派が各セクトとの抗争を制し、勢力を強めていた。自治会の主導権を握り、サークルの部屋が学外者も含めた活動家の拠点に使われるなど、約30年
オリーブの木・西尾憲一幹事長「本当に国民のための政策を打ち出して今までにない『地方からの草の根革命』を」参院選2019政党インタビュー 選挙ドットコムでは参院選の比例代表に候補を擁立している各政党・政治団体(以下、各党)の代表・幹部に参院選の争点・政策や政治・選挙の意義について聞く取材依頼を行い、取材を受諾した各党の代表・幹部にインタビュー形式で取材しました。今回はオリーブの木・西尾憲一幹事長へのインタビューの模様をお届けします。 消費税、年金と争点は多いが、オリーブの木独自の争点として 「官民格差是正」を取り上げて我々の存在感をアピールしていきたい –選挙ドットコム編集部(以下、選挙ドットコム) 早速ですが、今回の参院選の争点は、どこにあるとお考えでしょうか。 –西尾憲一 オリーブの木幹事長(以下、西尾氏) 一般的には、消費税増税と老後資金が2000万円も不足するという年金問題に注目が集
自民党に対する批判は高まるばかりなのに、立憲民主党への期待は相変わらず低いまま。泉健太代表は次期衆院選での政権奪取を目指しているが、展望が開けているとは言い難い。かつて同じく野党第1党を率い、歴史的な政権交代を経験した「あの人」は現状をどう見ているのだろう。【金志尚】 <主な内容> ・民意の受け皿になる野党、見当たらず ・政治家として 「実力不足だった」 ・重視した日本は「東洋の国」 ・有権者にとって意味のある選択肢とは 東京都内の事務所に足を運ぶと、懐かしい顔が待っていた。旧民主党政権の初代首相、鳩山由紀夫さん(77)だ。政界引退から11年あまり。さすがに白髪が増えた印象だが、見た目は大きく変わっていない。 「自民党は自ら下野を」 まずは今の政治状況をどう思うか聞くと「本来ならばですよ。こういう状況なら、自民党は自ら下野すべきだと思うんですよね」と返ってきた。 派閥ぐるみの裏金づくりを長
人気漫画「セクシー田中さん」の原作者芦原妃名子(ひなこ)さん=1月に死去=は、漫画をテレビドラマ化した日本テレビに「自身の意図とは異なる脚本を示された」と繰り返し訴えていたことをブログで告白していた。制作の過程に問題はなかったのか。映画やドラマ化で原作者の権利は十分守られてきたのか―。「海月姫(くらげひめ)」「東京タラレバ娘」など数々の漫画がドラマ・映画化されてきた漫画家の東村アキコさん(48)に聞いた。(望月衣塑子) セクシー田中さん 漫画家の芦原妃名子さんが小学館の雑誌「姉系プチコミック」で連載していたラブコメディー漫画。アラフォーの独身女性「田中京子」を主人公に、同僚の派遣社員の女性たちとの友情を描いた。 芦原さんはブログに「一見奇抜なタイトルのふざけたラブコメ漫画に見えますが…。自己肯定感の低さ故生きづらさを抱える人達に、優しく強く寄り添える作品にしたい」と狙いを記していた。 日本
1990年代後半、バラエティー番組「進ぬ!電波少年」(日本テレビ系)の「電波少年的懸賞生活」に出演し、一躍有名に(撮影/平尾類) 英国で制作されたドキュメンタリー映画「ザ・コンテスタント」が話題になっている。題材となったのは、1990年代後半にバラエティー番組「進ぬ!電波少年」(日本テレビ系)の「電波少年的懸賞生活」だった。タレントのなすびさん(48)が、「人は懸賞だけで生きていけるか?」をテーマに目標金額を目指し、アパートの一室ではがきを書き続ける孤独な生活は日本、韓国編で計1年3カ月に及んだ。現在のテレビ番組では、人権侵害の観点から放送できないだろう。映画は昨年9月、第48回トロント国際映画祭(カナダ)でワールドプレミア上映され、3日間とも満員に。11月に米国・ニューヨークのドキュメンタリー映画祭「DOC NYC」で上映された際も大きな反響を呼び、定額制動画配信サービス「Hulu」で全
ナタリー コミック 特集・インタビュー 「正反対な君と僕」「氷の城壁」の阿賀沢紅茶とお友達になりたい! マンガ大好き芸人・吉川きっちょむのマンガ家交友録 コミックシーモア PR 2024年3月29日 マンガ好きとして知られるお笑い芸人・吉川きっちょむ。さまざまなテレビやラジオ番組、雑誌などに出演し、よしもと漫画研究部では部長を務めている。そんな彼にお友達になりたいマンガ家を尋ねたところ、縦スクロールマンガ「氷の城壁」にてデビューし、「正反対な君と僕」が「マンガ大賞2023」第3位やコミックシーモア主催「みんなが選ぶ!!電子コミック大賞2024」男性部門賞を獲得するなど数々の賞を受賞している阿賀沢紅茶という回答を得た。 そこでコミックナタリーは「マンガ大好き芸人・吉川きっちょむのマンガ家交友録」と銘打った企画を実施。吉川にインタビュアーを務めてもらい、自身に考えてもらった質問を携えて阿賀沢を
日本の日常にすっかり溶け込んだ異国の料理店。だが、そもそも彼らはなぜ、極東の島国で商いをしているのか──。東京・東十条にはバングラデシュ出身者が集まるコミュニティ「リトル・ダッカ」がある。この街のムスリムたちに人気の店「プリンスフードコーナー」の店主は、祖国では5つ星ホテルで腕を磨いた本格派。そんな凄腕が来日した理由とは。 知られざるエスニックフードの名店 東京都北区、万国旗がはためく昔ながらの東十条駅前商店街。この商店街には毎週金曜日になると、見慣れない服装に身を包んだ男たちがどこからともなく集まってくる。 頭にちょこんと載せた白い帽子と、首から手首、足首までを覆ったふっくらとした服装。あごひげをたくわえた人も少なくない。彼らはムスリムと称されるイスラム教徒たちで、駅から徒歩3分の小さなモスク「マディナ・マスジド東京」に吸い込まれていく。金曜日はイスラム教の礼拝が行われる、大切な一日だ。
野沢雅子さんが2023年9月25日放送のJ-WAVE『ゆう坊&マシリトのKosoKoso放送局』の中で『ドラゴンボール』の孫悟空役オーデションで鳥山明先生から直々に「この人が悟空です」と選ばれた話をしていました。 (鳥嶋和彦)それで野沢さん、『鬼太郎』をおやりになって、その後は『いなかっぺ大将』ですか? (野沢雅子)『いなかっぺ大将』。それで『銀河鉄道999』で。これ、全部原作者の先生がオーディションで選んでくださったもので。それが不思議に大ヒットしているんですよ。不思議だなと思って。 (鳥嶋和彦)そうなんですよね。実はその後、『ドラゴンボール』のオーディションでも鳥山先生が野沢さんを選んだんですよね? (野沢雅子)そうなんです。 (鳥嶋和彦)で、実はさっきね、外で話したんですけど。フジテレビのプロデューサーは鳥山さんとか僕らに対して、野沢さんの名前が一番下で。できるだけ見せないようにして
性風俗業界のこと、10代の子に知ってほしい 実体験を基にした「時給7000円のデリヘル嬢は80万円の借金が返せない。」 著者のつばきさんに聞く 10数年前、24歳の時にデリバリーヘルスに勤めた女性、つばきさんが、体験を基にした著書「時給7000円のデリヘル嬢は80万円の借金が返せない」を出版した。 あとがきに「私が思い描いているのは、日本中の歓楽街が緑と人の笑顔あふれる公園や健全な商店街となり、性風俗を含む人身取引が『負の世界遺産』となる日が来ることです」と書く。 本書に込めた思いを、つばきさんに聞いた。 つばきさんは高校を卒業後、海外へ旅立った。好奇心が旺盛で、世界がどうなっているのかを自分の目で見たかった。 帰国後、東京で事務職に就いたが、23歳の時に解雇され、地方のリゾートホテルのレストランに転職。彼氏にきれいな肌をみせたいと高額エステに通い、資金繰りに困って、「ネットで副業」をうた
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