『惡の華』(講談社)や『血の轍』(小学館)といった漫画で、思春期の心の傷を丁寧に描き、ヒット作品を数多く生み出している漫画家の押見修造さんが、2024年4月5日公開の映画『毒娘』のキャラクターデザインを手がけた。映画公開と同日、『毒娘』の前日譚となる漫画『ちーちゃん』(講談社)も発売。『ちーちゃん』の見どころを、押見さん独自の漫画を描く時の思いと共に詳しく話を聞いた。 内藤監督と自分の創作の根底にある「みんな死ね」感 ―押見修造さんが映画『毒娘』のキャラクターデザインを手がけたと聞いて驚きました。 押見修造(以下、押見):漫画家が実写映画のキャラクターデザインを務めることはあまりないことですよね。ですから、依頼を受けた時は驚きました。快諾したのは、『毒娘』の映画監督が内藤瑛亮さんだったからです。私は元々内藤さんの監督作品が大好きで、以前からご本人とも知り合いです。そういったことが『毒娘』の