物語に関するblue_night_blueのブックマーク (1)

  • The scent of A - SCP財団

    クラスAは桃の香りがするらしい、と誰かが言った。 おかしな話ではある。濃度によって記憶処理時間の長短を調整こそ出来るが、少なくともクラスA記憶処理剤のエアロゾルを吸入した直後の記憶は確実に忘却が塗り潰す。仮に香りがあるとしても、それを覚えていられる訳は無いのだから。 嗅いでみれば良いじゃないか。人気の無い22時の第3調剤室。残業中の私の隣に座る先輩職員は、そんな安易な提案をしてきた。短めにさっぱりと整えられた髪型。そのうち前髪の2グラム分だけが黒縁の眼鏡にかかっている。この先輩の眼鏡にはいつだって2グラム分の前髪がかかっていた。 先輩が嗅いでみて下さいよ。そうぶっきらぼうな口調で返しつつ、さっき調剤したクラスAのスプレーを手元で弄ぶ。無害な高圧空気に混合された低濃度記憶処理ガス。吸った瞬間から凡そ1分前までの記憶を飛ばす、エージェント達にとって最も使い勝手の良いタイプ。 試すだけ試してみれ

    blue_night_blue
    blue_night_blue 2023/06/20
    なにこのオシャレな感じ!
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