昔に比べて、今の車は車体の重量がかなり増えています。かつては1トン程度だった2000ccクラスのセダンタイプの車も、 現在ではおよそ1.3トンにまで増え、それと同時に、自動車のボディに使われる素材も変わってきました。 これは、自動車の衝突安全性を追求した結果だと考えられています。 ここでは、車のボディとして使われる素材の種類と特徴について詳しく説明していきます。 一般的な素材は鋼板 自動車のボディに使われている素材で最もポピュラーなのが、鋼鉄を圧延機にかけて板状に引き延ばした「鋼板」と呼ばれる素材です。 鉄は加工がしやすく、複雑な車体のカーブなども、プレス加工によってつくることができるというメリットがあります。 かつて、鋼板を使った車は重量が重くなるため省燃費性能の点でやや劣ると言われていましたが、 ここ数年、「高張力鋼鈑(ハイテン)」と呼ばれる素材が多用されるようになり、軽量化が進んだだ