PC向けCPUの主流な命令セットアーキテクチャであるx86は、Intel 8086プロセッサに起源を持ち、46年の長きにわたって使われてきました。そんなx86は近い未来に滅んでしまうだろうと、技術系ブログのHackadayが主張しています。 Why X86 Needs To Die | Hackaday https://hackaday.com/2024/03/21/why-x86-needs-to-die/ x86を採用する現代のCPUは、複雑な命令セットコンピューターであるCISC、1クロックサイクルあたり複数の命令を実行可能な「スーパースカラー」、命令を高速化するため順序を変更して実行する「アウト・オブ・オーダー実行」、分岐先の命令を条件が満たされるか不明な状態で実行する「投機的実行」を特徴とする、フォン・ノイマン型アーキテクチャの一部分です。x86はもともとは16bitプロセッサで
RISC-Vの誕生 既存の命令セットアーキテクチャでは満足できなかった、その理由:RISCの生い立ちからRISC-Vまでの遠い道のり(1/3 ページ) やっと、IBM 801からRISC-Vまで話がたどり着いた。RISC-Vの生い立ちについては以前EETimesで記事を書かせていただいたが、改めて簡単にご紹介を。 昨今の大学の場合、CPUを設計する、というのは割とごく一般的なもの「らしい」(筆者は地方大学の理学部物理学科出身なので、いまいち情報系とか計算機系の研究室のカリキュラムがよく分かっていない)。例えば東京大学理学部の情報科学科では、学部の3年生になるとCPUを作るという課題が与えられるそうだ。ターゲットはFPGAボードであるが、この上で自分の考えたアーキテクチャのCPUをHDL(Hardware Description Language:ハードウェア記述言語)で記述する形で実装し、
先日、長いようで短かった実験がついに終わったので記録を残しておきます。 はじめに 京都大学情報学科の計算機科学コースでは計算機科学実験及演習(以下、実験)という必修科目が 2 回生前期 / 後期、 3 回生前期 / 後期の計 4 つあります。 実験 1 はプログラミングの入門みたいな内容 実験 2 はマリオ AI の作成と電子回路 実験 3 は CPU 製作とインタプリタ製作 実験 4 はいくつかの分野から選択 という感じです。 僕たち 2015 年入学の学生から実験の内容が少し変わったのですが、実験 3 の CPU 製作は昔からあるみたいです。 CPU を製作する学生実験といえば某大学某学科の CPU 実験が有名で知っている人も多いと思います。 CPU 実験でググるとすごい人の製作記がたくさん出てきて面白いのですが、いまググるとこの記事が霞んで見えるので読み終わってから調べてください(参
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