エサに沿ってサルが並んでできる「サル文字」。淡路島のサルの寛容性を示している=淡路島モンキーセンター(平成27年12月撮影) 兵庫県洲本市畑田組の「淡路島モンキーセンター」のサルは他地域のサルに比べて穏やかだという。子供のころに栃木・日光で野生のサルに襲われたのがトラウマの記者にとって、サルのイメージは「キーキー」と歯をむき出して騒いでいる姿。本当に淡路島のサルは優しいのか、そしてその理由は-。関係者に聞いてみた。 同センターは昭和42年、餌付けした野生のサルを身近に観察できる施設として開園、現在も島南東部の山々に生息する200頭以上が集まる。延原利和所長によると、ニホンザルには厳しい序列があり、下位のサルは上位のサルのエサに手を付けないなどのルールがあるが、同センターでは開園当初から、エサをめぐるけんかが少なく仲が良い傾向があったという。 大阪大人間科学部の山田一憲講師(比較行動学)ら研