瞬間動詞と継続動詞 英語動詞の相による分類 その1(点と線の論理) 松野町夫 (翻訳家) 動詞は動作・状態を表す。しかし動作や状態は一様ではない。変化するもの、変化しないもの、一瞬のうちに終わるもの、時間のかかるものなど、その様態(アスペクト)は実にさまざまだ。名詞が空間的な「モノ」を示すのに対して、動詞は時間的な「コト」を表し、時の流れと深く関係する。 動詞は、こうした相(アスペクト)の特性から分類することができる。しかしどういうわけか、英語動詞の相による分類はあまり進んでいない。定番といえるような分類表はまだ完成していないと思う。ここでは、私の独断と偏見で、とりあえず以下のような分類を提案したい。 英語動詞の相による分類 とりあえずと言うのは、日本エスペラント学会の阪 直(さか ただし)氏の提唱する点動詞・線動詞の 2分類がシンプルでベストだと思っているからだ。今回の分類は、従来の文法