この装置は長さ3キロもある2本のパイプがL字型につなげられていて、この中でレーザーを使って精密に距離を測ることで重力波による空間のゆがみをとらえます。アインシュタインが予言した空間のゆがみは極めて小さいため、装置は振動や温度変化の少ない地下200メートル以上のトンネルの中に設けられたほか、装置の中は真空に保たれレーザー光線を反射する鏡は分子の振動を抑えるためにマイナス253度まで冷やされます。 「KAGRA」は来月から試験運転に入り、2年後までに本格的な観測を始める予定でした。 一方、今回発表を行ったアメリカの「LIGO」のほかに、ヨーロッパの「VIRGO」という施設も観測に挑んでいます。 アメリカなどの研究チームによる「重力波」の観測成功の発表について、日本で重力波を観測する計画を中心的に進めてきた東京大学宇宙線研究所の梶田隆章所長は「重力波や、アインシュタインの一般相対性理論の研究者が