大分県内のCATV4社が民放4社の地上デジタル放送番組を流すことに同意するよう福岡県の民放テレビ局4社に対し求める裁定を総務省が行った件は、新聞等にも取り上げられています。 大分県の場合、地上波テレビ局は、NHKの他は、JNN系列の大分放送と、NNN・FNN系列のテレビ大分、ANN系列の大分朝日放送の3局があるに過ぎませんので、他地域の放送を同時再送信して欲しいという要請は大きかったのではないかと思います。 毎日新聞の記事によれば、この件について、 民放側は、(1)県単位を基本に放送免許を与える地域免許制度が形骸(けいがい)化する(2)大分県の放送局の視聴率が下がり、経営への影響が大きい(3)著作権処理が不十分−−などとして反発していたとのことですが、「県単位を基本に放送免許を与える地域免許制度」を守ることにより、却って日本全国津々浦々の住民が多様な放送番組を視聴する機会が奪われるのであれ