戦後70周年の昨年の夏に公開され、大きな話題を呼んだ『野火』。 太平洋戦争の激戦地フィリピン・レイテ島で、劣勢を強いられてジャングルに追い込まれ、極限の飢餓状態に陥った日本兵たちに何が起こったか――大岡昇平の原作小説『野火』の衝撃をそのままに作られたこの作品は、これまでの戦争映画と全く異なる「戦争」の実態を描き、見終わった後にガツンと一発頭を殴られたような感覚を覚えます。 今回は、今週から全国で始まるアンコール上映に併せて、その監督、塚本晋也さんのインタビューをお届けします! 原作を高校生の頃に読んで以来、いつかは自分で映画化したいと思い続けてきたという塚本さん。 レイテ島の生存者に取材し、現地にも何度も足を運んだ彼が感じた、現代にもつながる戦争の真実とは、いったいどんなものなのでしょうか? 「レイテ島の戦い」とはどんな戦いだったのでしょうか? フィリピンを巡る戦いは太平洋戦争の末期、沖縄