年端も行かぬ幼い子どもを性の対象とする「小児性愛」の問題は、性をタブー視する日本社会のなかでも特に忌避され社会的議論につながってこなかった。 しかし近年、故ジャニー喜多川氏による男児への性加害が明らかになったほか、塾講師をはじめ教師やベビー(キッズ)シッターなど、子どもにとって身近な大人による加害行為も表面化してきた。 本連載では、小児性愛障害と診断され、子どもへの性加害を起こした者への治療に取り組む斉藤章佳氏(精神保健福祉士・社会福祉士)が、治療やカウンセリングを通じ実感した加害者特有の「認知の歪み」について解説する。 最終回は、世界で共有されつつある児童ポルノの危険性と、日本に存在している“規制の抜け道”の実態を紹介する。(全5回) ※ この記事は、斉藤章佳氏による書籍『「小児性愛」という病――それは、愛ではない』(ブックマン社)より一部抜粋・構成しています。 画像を見るだけではあきた
安倍晋三元首相(67)の銃撃事件を巡り、日本のツイッター上で「事件はヤラセ」「自作自演」などのデマを中枢となって発信していたアカウントの一部が、過去にロシアによるウクライナ侵攻や新型コロナウイルスのワクチンに関し、陰謀論とみられる情報を積極的に発信していたことが3日、分かった。情報セキュリティー会社の分析ではいずれも1万人以上のフォロワーを抱え、高い影響力があった。同社は「世論形成のため恣意(しい)的に作られたアカウントの可能性がある」と指摘する。 ■事件前は安倍氏に言及の投稿なし インターネットセキュリティー会社「Sola.com」(ソラコム、仙台市)は安倍氏が銃撃で倒れた7月8日から11日にかけ、事件に関する国内でのツイッターの投稿を分析。「安倍氏事件はヤラセ」「自作自演だ」という投稿の広がりを確認した。 同社はデマを中枢となって広めていた5つのアカウントを抽出。いずれも1万~10万人
国内の大学に設置された孔子学院。文部科学省は昨年以降、組織や活動について「透明性が必要」との考えを示し、各大学に運営状況を公表するよう促している。 【写真】「中医薬孔子学院」を閉鎖した兵庫医科大 文科省は昨年5月、国会で「外国政府が事実上支配している文化発信拠点は、国内の大学で他にあるか」との質問に「孔子学院しかない」と答弁し、中国政府の意向で運営されているとみられる現状を問題視した。 孔子学院の設置には、法令による認可や届け出は必要ない。そのため文科省は実態を把握できておらず、現在も「所管する部署がなく、詳細な情報がない」という状態という。 開設にあたっては中国側が各大学に助成金を出しているとみられるが、資金の流れが公になるケースはほとんどない。米国内の大学では、設置に関する協定内容を非公開とするよう中国側が求めたり、教職員に中国の国益を擁護するよう誓約させたりしていた、とされている。
「九尾の狐(きつね)伝説」で知られる栃木県那須町湯本の国指定名勝「殺生石」が真っ二つに割れたことが5日、分かった。関係者によると数年前からひびが入っていたことが確認されており、自然に割れたとみられる。 【写真】真っ二つに割れる前の殺生石=2020年7月 町観光商工課は、観光客が投稿したツイッターの情報などから、割れたのはここ数日ではないかとみている。岩は真ん中付近から割れており、周囲を囲んでいたしめ縄も切れていた。 町は今後、国、県とともに対応を協議する予定で、同課の阿久津正樹(あくつまさき)課長は「自然現象の可能性が高いので致し方ない。可能であれば元の形に近い状態に戻すことが理想ではないか」と話す。町観光協会の阿久津千陽(あくつちあき)会長(51)は「夕方に知らせを受けて驚いた。こういう形で話題になるとは」と困惑した様子だった。 殺生石は、那須湯本温泉近くの那須岳の斜面にある巨大な溶岩。
新型コロナウイルスのオミクロン株の感染急拡大は、消防や交通、医療や介護といった現場を支える「エッセンシャルワーカー」にも深刻な影響を及ぼしている。相次ぐ感染者で社会機能の維持が危機的になっているところもある。一方、国の対応は追いついていない。 【写真】オミクロン株、いま分かっていること 兵庫県姫路市の姫路西消防署では今月に入り、署員75人(出張所2カ所を除く)のうち42人が感染するクラスター(感染者集団)が発生した。消防隊や救急隊の2交代勤務が危機的状況に陥った。 隊員の最初の感染判明は14日で、その後、同じ班の隊員が発熱やのどの痛みを訴えた。16日~17日に同じ班の隊員ら約30人を自宅待機とし、検査を進めた。二つの班のうち一つの機能が停止寸前となった。 清元秀泰市長は16日の臨時記者会見でクラスター発生を発表し、「市民生活に支障が出ないように全力で対応する」と強調した。 市消防局は、西消
ミキサーに2人が閉じ込められる事故があった「多摩アスコン」の工場=2022年1月9日午後5時23分、東京都府中市四谷5丁目、朝日新聞社ヘリから、迫和義撮影 9日午後2時ごろ、東京都府中市四谷5丁目のアスファルト製造会社「多摩アスコン」の工場から、「ミキサーの機械の中に2人が閉じ込められた」と119番通報があった。警視庁や東京消防庁によると、消防が救助活動を行ったが、男性2人の死亡が確認された。 【動画】事故があった東京・府中のアスファルト製造工場。東京消防庁が救出活動を行っていた=依知川和大撮影 府中署などによると、亡くなったのは、いずれも群馬県安中市の会社員田村勇さん(49)と会社員笠原光貴さん(21)。ミキサーはアスファルトの材料を混ぜるためのもので、2人はミキサーのメンテナンス作業中だったという。何らかの原因でミキサーが稼働し、2人が巻き込まれたという。多摩アスコンのホームページによ
21日午前11時30分頃、大阪府高石市高師浜の住宅型有料老人ホーム「スーパー・コート高石羽衣」の施設長から「男性入所者が付けていた人工呼吸器の電源が切れ、死亡した」と110番があった。男性は、難病の筋 萎縮(いしゅく) 性側索硬化症(ALS)患者で、自力で体を動かせなかった。職員が異変に気付いた際、部屋に別の90歳代の男性入所者がいたという。府警高石署は事件と事故の両面で調べている。 大阪府警本部 死亡したのは、吉見英昭さん(62)。発表では、21日午前7時10分頃、介護職員の女性が定期巡回で吉見さんの個室を訪れた際、顔色が悪いことに気づき、連絡を受けた男性看護師が人工呼吸器の電源が切れているのを見つけた。電源を入れた後、吉見さんは呼吸をしていたが、その後容体が急変し、午前11時頃に医師が死亡を確認した。 吉見さんは昨年5月に入所し、自力で手足を動かすことができなかった。目を動かすことで意
米デラウェア州ウィルミントンで、複数の州を襲った竜巻について演説するジョー・バイデン大統領(2021年12月11日撮影)。(c)MANDEL NGAN / AFP 【12月12日 AFP】米国のジョー・バイデン(Joe Biden)大統領は11日、南部と中西部に壊滅的な被害をもたらした竜巻について、「米国史上最大級の竜巻被害」との見解を示した。 デラウェア州ウィルミントン(Wilmington)からテレビ演説したバイデン氏は、「悲劇だ。犠牲者の数、被害の規模はまだ把握できていない」と語った。 竜巻は、10日夜から11日未明にかけて5州で数十個発生し、これまでに80人以上が死亡、うち70人以上がケンタッキー州で確認された。被災地では多数の建物が倒壊するなど大きな被害が出ている。 バイデン氏は「必要なことは何でもする」と強調した。 今回の竜巻が気候変動の影響を受けたものかとの質問に対しては、明
芸能事務所「アミューズ」法務部のツイッターアカウントは19日、ネット上の誹謗中傷に対し法的措置を取ったと発表した。 同事務所は「当社及び所属アーティストに関するネット上での誹謗中傷につき、本日、東京地方裁判所において、法的措置を取りました。すべての案件についてご報告はいたしませんが、度を超えた誹謗中傷等に対しては、引き続き厳正に対処します。いつも温かい応援と貴重な情報のご提供をありがとうございます」と説明した。 また「当社から裁判を起こされて裁判費用が必要と言って、動画共有サイト上で不特定多数から寄付(カンパ)を集める者が、更なる動画を投稿していることを確認しました。荒唐無稽な情報にはご注意ください。警察から軽犯罪法違反を含む刑事事件の捜査協力の要請があれば、当社は法令に基づき協力します」と注意喚起も投稿した。 前日の18日には「動画共有サイトで荒唐無稽な情報を流布して当社を中傷する者が、
17日、千葉県旭市の住宅が焼け、この家に住む父親と息子が死亡した火事で、警察は65歳の母親が火をつけて2人を殺害したとして放火と殺人の疑いで逮捕しました。2人は病気の影響で寝たきりの状態で、調べに対し「介護に疲れた」という趣旨の供述をしているということです。 17日午前6時半ごろ、千葉県旭市三川の住宅で火事があり、この家に住む大橋芳男さん(67)と長男の芳人さん(32)が死亡しました。 芳男さんの妻の大橋とし子容疑者(65)も軽いけがをして病院で手当てを受けていましたが、その後の調べで自宅に火をつけたことを認めたことなどから警察は、18日夜、放火と殺人の疑いで逮捕しました。 これまでの調べによりますと、夫は過去に患った病気の影響で、長男も病気のため、寝たきりの状態だったということです。 容疑者自身も体に障害があり、調べに対し殺意について一部を否認したうえで、「1人で介護するのに疲れた」とい
アレック・ボールドウィンさん。米ニューヨークにて(2021年6月22日撮影)。(c)Angela Weiss / AFP 【10月22日 AFP】米俳優アレック・ボールドウィン(Alec Baldwin)さん(63)が主演映画を撮影中、小道具の銃で誤って監督ら2人を撃ち、女性1人が死亡した。ニューメキシコ州サンタフェ(Santa Fe)郡保安官事務所が21日、明らかにした。 死亡したのは撮影スタッフのハリーナ・ハッチンス(Halyna Hutchins)さん(42)。ボールドウィンさんは主演を務める19世紀を舞台にした西部劇『ラスト(Rust、原題)』を撮影中だった。 現在捜査が行われている。 保安官事務所は発表で、ハッチンスさんとジョエル・ソウザ(Joel Souza)監督(48)が「アレック・ボールドウィンが小道具の銃を発射した際に撃たれた」としている。ハッチンスさんは傷が元で死亡した
仕事のできる人は、相手にとって気持ちのいいコミュニケーションを徹底している。では、彼ら彼女らはどんな言葉使いをしているのか。営業パーソンのコミュニケーション研修も行う株式会社リカレントの松田航社長が、ビジネスシーンで「使わないほうがいい3つの言葉」を解説する。 特に増えているのが、「ビジネスメールやチャットコミュニケーション」の相談です。これまで訪問や電話がメインツールだった企業がコロナ禍で、文章でのコミュニケーション量を増やしているためです。 営業はお客様とお客様のあるべき姿を把握し、現状とのギャップを埋める商品・サービスを提案する仕事です。なので本来はヒアリング能力と提案能力があればいいはずなのですが、実際の営業成果には提案に加えてコミュニケーションの質が大きく関わってきます。 お客様は基本的に売っている側よりも、情報量が少なく100%商材の理解はできません。そもそも情報量が十分なもの
サントリーホールディングスの新浪剛史社長は9日、経済同友会の夏季セミナーにオンラインで出席し、ウィズコロナの時代に必要な経済社会変革について「45歳定年制を敷いて会社に頼らない姿勢が必要だ」と述べた。 【図解】企業の景況感 新浪氏は政府の経済財政諮問会議(議長・菅義偉首相)の民間議員を務めるなど論客として知られる。 政府は、社会保障の支え手拡大の観点から、企業に定年の引き上げなどを求めている。一方、新浪氏は社会経済を活性化し新たな成長につなげるには、従来型の雇用モデルから脱却した活発な人材流動が必要との考えを示した。
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