タグ

文学に関するIKANOicardoのブックマーク (2)

  • 腫瘍を取ったら姉だった話

    過去にね お腹がすごく痛くなったことがあるんです なんていうか圧迫感っていうか 体を折り曲げるとテニスボールを挟んでいるような違和感があって それでまぁ我慢できなくてかかりつけ医のところに行ったんです そうしたら難しい顔されて あれよあれよという間に大学病院に連れて行かれて腫瘍ができてるから手術するよって それで取ったんです 腫瘍 わたしどうしても腫瘍っていうのが見てみたくて 必死にしつこくお願いして見せてもらったんです 腫瘍はなんというか モッツラレラチーズをカマンベールチーズ色にして赤い血を浴びせたようなそういう見た目でした そんで 中に何が入ってるか調べるっていうんで それも見せて欲しいって言ったんです そうしたらね まあ面倒そうに口元ひん曲げながら銀色のトレーに中身を入れてずいっと差し出してくれてね 中には髪の毛の束と小さな歯か骨のカケラが入っていました わたしが元母親(縁切りして

    腫瘍を取ったら姉だった話
    IKANOicardo
    IKANOicardo 2024/04/04
    うわすごい。私こういう文章が書けるようになりたい。なにものよ増田。こんな文章が書けるなら人生の大半を一人ないしは二人でいた甲斐があるってものではないですか。
  • 多分、興味ないんだろうけどさ

    朝、仕事に向かう時に歩く国道の大きな道 大概、憂な気分で歩いてるんだけどさ、 綺麗なんだよね、具体的に何がってわけじゃないんだけどさ 薄曇りの朝、肌寒くて風が強くて、それでも空は青くて高い、太陽光は間接的に建物を照らして、遠くには変哲のない山、ただ濃いグレーが木や土や石の多くの集まりによって作られているだけ ただそれだけなんだけどさ 今思い出すとなんかこう、涙袋が熱くなるくらい、目の裏に刻んでおける景色なんだよね 自動車がたくさん通って排気ガスなんか物凄いはずなんだけどさ 今日過ごす一日のあまりにも長い時間に比べれば、そのトラックやらバスやら軽自動車やらの編み上げる音なんざ、全然気にならないんだよ 日常ってさ、こういう風に僕の真横を平行に貫く国道を駆ける自動車たちみたいにざーっと過ぎ去っていくんだけどさ そういう意味では、国道こそわが人生なのかもしれないな そんな自動車たちに追い縋ろうと

    多分、興味ないんだろうけどさ
    IKANOicardo
    IKANOicardo 2024/03/20
    あるぱちかぶとっていうラッパーが10年前くらいにいて、そういう歌詞を書いていたよ。強烈にそれを思わせる文章でめためたにエモい気持ちになった。
  • 1