病院内を巡回し、感染対策を確認しながら看護師に指導する小田原さん(右奥)(4月25日、福岡市中央区の九州医療センターで)=長野浩一撮影 新型コロナウイルスの感染症法上の分類が5類に引き下げられて、8日で1年となる。社会生活がほぼ日常に戻る中、重症化リスクが高い患者や高齢者がいる医療機関などでは気の抜けない日々が続いている。一方、人の動きは活発化し、5類移行後初めてのゴールデンウィーク(GW)は各地でコロナ禍前のようなにぎわいを見せた。(美根京子、山本光慶) 【グラフ】福岡市中心部のマスク着用率の推移…昨夏以降は2割ほどで横ばい状態 面会制限 4月下旬、福岡市中央区の九州医療センター。感染症対策の専門知識を持つ感染管理認定看護師、小田原美樹さん(45)が52項目のチェックリストを手に内科の診察室などを見回り、看護師らから感染対策の状況を聞き取っていた。警戒を緩めないため、週1~2回の巡回を続