書評に関するabout42のブックマーク (28)

  • 早稲田大学大学院・早瀬晋三の書評ブログ : 『忘却された支配-日本のなかの植民地朝鮮』伊藤智永

    早瀬晋三 (はやせ・しんぞう) 1955年岡山県津山市生まれ。東京大学卒業。西豪州マードック大学Ph.D.。 現在、早稲田大学大学院アジア太平洋研究科 教授。 主要著書 『フィリピン近現代史のなかの日人:植民地社会の形成と移民・商品』(東京大学出版会,2012年)、 『マンダラ国家から国民国家へ:東南アジア史のなかの第一次世界大戦』(人文書院,2012年)、『フィリピン関係文献目録:戦前・戦中、「戦記もの」』(龍溪書舎,2009年)、『未完のフィリピン革命と植民地化』(山川出版社,2009年)、『歴史空間としての海域を歩く』(法政大学出版局,2008年)、『未来と対話する歴史』(法政大学出版局,2008年)、『戦争の記憶を歩く 東南アジアのいま』 (岩波書店,2007年,英語版:A Walk Through War Memories in Southeast Asia, Quezon C

    早稲田大学大学院・早瀬晋三の書評ブログ : 『忘却された支配-日本のなかの植民地朝鮮』伊藤智永
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    about42 2016/12/08
    ”植民地支配は、支配した側の論理で文献が残る。植民地支配にもいいことがあるという論理になる。支配を受けた側を主体とした歴史資料が乏しいがゆえに、支配された側は泣き寝入りを支配された側から要求される。”
  • 政治哲学入門

    悪魔と手を握る責任 ロメオ・ダレール著『なぜ、世界はルワンダを救えなかったのか──PKO司令官の手記』(金田耕一訳)を読んで 地獄だ。地獄はあるのだ、この世界の中に。 あらためて書を読んで思った。一九九四年にルワンダで起こった大虐殺を地獄という言葉以外に表現することができない。わずか三ケ月の間に八〇万人という数の人々が殺戮された。それも徹底して人間性が失われたやり方で、惨殺された。親たちは、子どもの手足が切断され、頭部が切断されていくありさまを見つめさせられながら、マチェーテ(山刀)で頭部を割られた。女性たちは集団レイプにあった後で性器を切り取られながら嬲り殺された。教会や修道院に逃げ込んだ人々が、恐怖と栄養失調と伝染病に苦しんだ後に、一撃で粉々にされた。通りに、交差点に、川に、池に、血があふれ、死体が山積した。 書は、想像を絶する生き地獄の中で、国連PKO部隊の司令官を務めたロメオ・

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    about42 2016/11/16
    Shake Hands with the Devil
  • 虚構が起こした革命──『サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福』 - 基本読書

    サピエンス全史(上)文明の構造と人類の幸福 作者: ユヴァル・ノア・ハラリ,柴田裕之出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2016/09/08メディア: 単行この商品を含むブログを見るサピエンス全史(下)文明の構造と人類の幸福 作者: ユヴァル・ノア・ハラリ,柴田裕之出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2016/09/08メディア: 単行この商品を含むブログを見るサピエンス全史とあるように、人類の歴史を上下巻合わせて約600ページほどでコンパクトにまとめたノンフィクションになる。とはいえ人類史は600ページで語れるほど短くはないから、必然的に「語りの視点」が必要になってくる。書でその視点にあたるのは、現生人類だけが持ち得た「虚構を操る力」になるだろう。 書も普通の人類史と同じく、アウストラロピテクス、ネアンデルタール人、と人類の起源/類縁から辿っていくが、最初に、中でも

    虚構が起こした革命──『サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福』 - 基本読書
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    about42 2016/09/14
    ちょっと違うけれど、ラノベの設定に使えそうな話
  • 【メルマガコラム】「情報参謀」政治の世界でデータをアクションにつなげるには? - コラムバックナンバー - アナリティクス アソシエーション

    【メルマガコラム】「情報参謀」政治の世界でデータをアクションにつなげるには? メールマガジン2016年8月24日号より a2i代表 大内 範行 今週は書籍の紹介です。 政治とデータの書籍「情報参謀」を読みました。新書で読みやすく、それほど時間はかかりません。具体的な図表もあります。 この書籍「情報参謀」は、自民党が2009年に野党に下ってから、政権を奪還するまでの4年間を描いています。その4年間で、いかにデータや情報を活用してきたか、そのことが書かれています。政治データ分析の物語としては、米国の事例が有名です。ネイト・シルバーの話 (「シグナル&ノイズ 天才データアナリストの「予測学」」)や、オバマ大統領の大統領選挙キャンペーンでダン・シロカーがA/Bテストを活用した話(「部長、その勘はズレてます! 「A/Bテスト」最強のウェブマーケティングツールで会社の意思決定が変わる」)が有名です。

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  • ネットニュースの主役は誰か 中川淳一郎の死闘と色々残念な鳥越俊太郎『ウェブでメシを食うということ』(常見陽平) - エキスパート - Yahoo!ニュース

    ネットニュース編集者中川淳一郎の新刊ラッシュがスゴイことになっている。「狂い咲き」と言っても良い状態である。今年に入ってからは、彼は4冊のを出版している。Amazonで見る限り、年内に少なくともさらに1冊のリリースが予定されている。 2016年3月 『節約する人に貧しい人はいない。』(幻冬舎) https://www.amazon.co.jp/dp/4344029038/ 2016年5月 『仕事に能力は関係ない。 27歳無職からの大逆転仕事術』(KADOKAWA) https://www.amazon.co.jp/dp/404601623X/ 2016年6月 『好きなように生きる下準備』(ベストセラーズ) https://www.amazon.co.jp/dp/4584125171/ 『ウェブでメシをうということ』(毎日新聞出版) https://www.amazon.co.jp/dp

    ネットニュースの主役は誰か 中川淳一郎の死闘と色々残念な鳥越俊太郎『ウェブでメシを食うということ』(常見陽平) - エキスパート - Yahoo!ニュース
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    about42 2016/08/01
    "新潮夏の百烈拳”つよそう
  • 中国権力中枢の最深部に迫る『十三億分の一の男 中国皇帝を巡る人類最大の権力闘争』 - HONZ

    これは凄いだ。大手新聞紙の発行部数が下落し始めて久しいが、書で描かれるような記者の情報収集能力の高さを目の当たりにすると、新聞社というシステムが持つリソースの潤沢さを思い知らされる。 著者は朝日新聞の北京特派員として、6年弱にわたって中国報道の最前線に立ち、共産党内部の権力闘争を追い続けた。体を張って共産党員とのパイプを築き上げ、 当局による幾度のもの取り調べに合いながらも、 中国の権力の最深部に迫っていく様は、日のジャーナリズムの衰退などどこ吹く風だ。 そして描かれる様々なエピソードはまさに桁違いのスケールである。副題にある「人類最大の権力闘争」はまったく言い過ぎではない。 ロサンゼルスには将来的なアメリカへの移住を見越した中国政府高官の愛人を住まわせる村が存在し、彼らは6億円もの豪邸をキャッシュで買って行く。愛人は高官たちが中国土で違法に蓄えた資産のマネーロンダリングに使われる

    中国権力中枢の最深部に迫る『十三億分の一の男 中国皇帝を巡る人類最大の権力闘争』 - HONZ
  • 「日本軍のインテリジェンス なぜ情報が活かされないのか」小谷 賢 著

    太平洋戦争における日は通信を傍受され、暗号を解読され、偽情報に撹乱され、連合軍の兵力を見誤り、情報分析を疎かにして慢心と理想論とで作戦を立てて失敗を繰り返し・・・と情報戦で完敗したが、書は戦前日の情報活動はどのようなものだったのか、どこに問題があったのかを概観した一冊である。 基的な用語がおさえてあるのでインテリジェンス入門書として有用だ。生情報やデータが「インフォメーション」、「インフォメーション」を分析・加工した情報が「インテリジェンス」で、「インテリジェンスの質は、無数のデータから有益な情報を抽出、加工することによって政策決定サイドに『政策を企画・立案及び遂行するための知識』を提供することにある」(P7)。国益・国家戦略に基づく情報要求「リクワイアメント」が政策・作戦サイドから情報収集・分析(インテリジェンス)サイドに出され、これに対してインテリジェンスサイドは多様な情報を

    「日本軍のインテリジェンス なぜ情報が活かされないのか」小谷 賢 著
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    about42 2015/07/21
    集めるが分析&提案ができない。セクショナリズムと成功経験。
  • 『アジア史概説』はスゴ本

    「交通」から見たアジア史。 文明の原動力を、陸塊の形態に還元したマクロ史観の大胆な試みとして、ジャレ・ド・ダイアモンド『銃・病原菌・鉄』[レビュー]があるが、宮崎市定『アジア史概説』は、これを「交通」に還元して俯瞰する。西アジアのペルシア・イスラム文明、東アジアの漢文明、その間のインドのサンスクリット文明、そして東端の日文明───各文明は互いに交通という紐帯によって緊密に結び付けられており、相互に啓発しあい、競争しあい、援助しあいながら発展してきたダイナミズムを、一気に、一冊で読み通すことができる。 あたりまえなのだが、ざっくり歴史を古代/中世/近世と分けるとき、文明は軌を一つにして変遷しない。にもかかわらず、西洋史のスケールに囚われてしまい、アジアの各文明とのタイムラグを見落としてしまう(もちろん、ヨーロッパが最も「遅れて」いた)。現代を“支配”している欧米の価値観で振り返るとき、この

    『アジア史概説』はスゴ本
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    about42 2015/07/13
    “1942年に『大東亜史概説』として企画されたもの”東洋/日本を軸に読み直す・編み直すという意味で西田哲学に似ている?
  • コラム:「悪夢のシナリオ」が描く米最新兵器の欠陥

    7月2日、防衛専門家が多くの欠陥について警告したにもかかわらず、米国防総省は過去10年間にわたり、最新鋭のステルス戦闘機「F35」などに何兆ドルもの税金が投じてきた。写真は2012年6月に撮影したF35A。米空軍提供(2015年 ロイター) Matthew Gault [2日 ロイター] - 米中間の戦争は、軍事評論家たちには好まれるテーマだ。米中戦争はなぜ起こるのか。どのように展開されるのか。インターネット上などでは、こうした疑問に答えようとする何千ページ分にも及ぶ記述があふれている。 とりわけ、国家安全保障の専門家であるアウグスト・コール氏とP・W・シンガー氏の共著「Ghost Fleet: A Novel of the Next World War(原題)」は興味深い。近未来の設定で米中戦争を描く書はフィクションだが、ストーリーに現実味を持たせる大変な努力がうかがえる。 特筆すべき

    コラム:「悪夢のシナリオ」が描く米最新兵器の欠陥
  • ララビアータ:井上達夫氏の新著と憲法論 - livedoor Blog(ブログ)

    井上達夫氏から、新著『リベラルのことは嫌いでも、リベラリズムは嫌いにならないでください』(毎日新聞出版)をお送りいただいた。その内容についての評価は、時局がら厳しくならざるを得ない。ここでは厳密な書評というより、時局論として限定的な批評をしたい。事態はそれほど切迫しているからである。それ故、問題を憲法9条の問題に絞って論じることにする。 全体として、政治的センスの欠けた空論という印象である。ひょっとしたら、「リアリティ」に流されて規範的議論に欠けがちな我が国の論争状況において、わざとそうふるまっているのかと錯覚してしまうほどである。 憲法9条についての空論――それはその歴史的沿革を無視して条文だけに拘泥することによる。解釈の対立が生ずる場合、憲法の精神(憲法の政治哲学)に立ち返って、参照することが必要である。 ところが日国憲法の場合、難しい問題がある。一つは戦争放棄であり、もう一つが天皇

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    about42 2015/07/08
    原書読まねばなあ
  • 【今週はこれを読め! SF編】宇宙図としての精神病棟、頭蓋のなかの火星 - 牧眞司|WEB本の雑誌

    『エクソダス症候群』の舞台は過酷な環境の火星開拓地、中心となるテーマは精神疾患だ。読みはじめてまっさきに連想したのは、フィリップ・K・ディック『火星のタイム・スリップ』だった。ディック作品では、精神疾患とみなされていたものが実は独特の世界認識・時間感覚の反映だった。『エクソダス症候群』はディックとはまったく別なかたちだが、大胆なアプローチで精神疾患の意味を問うていく。 エクソダス症候群に罹った者は、妄想や幻覚をともなった強い脱出衝動に駆られる。地球ではすでに見られなくなったこの病が、火星で急増していた。ウイルス説、環境汚染説、事説、医源説......さまざまな仮説が立てられるが、決め手は見つからない。その謎をめぐってストーリーが進行し、表面的には医療サスペンス(マイクル・クライトン『アンドロメダ病原体』の精神科版)として読むこともできる。クライマックスでの謎解きもある。だが、それはこの小

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    about42 2015/07/08
    狂気の歴史と医療の歴史
  • 松岡正剛の千夜千冊

    先週、小耳に挟んだのだが、リカルド・コッキとユリア・ザゴルイチェンコが引退するらしい。いや、もう引退したのかもしれない。ショウダンス界のスターコンビだ。とびきりのダンスを見せてきた。何度、堪能させてくれたことか。とくにロシア出身のユリアのタンゴやルンバやキレッキレッの創作ダンスが逸品だった。溜息が出た。 ぼくはダンスの業界に詳しくないが、あることが気になって5年に一度という程度だけれど、できるだけトップクラスのダンスを見るようにしてきた。あることというのは、父が「日もダンスとケーキがうまくなったな」と言ったことである。昭和37年(1963)くらいのことだと憶う。何かの拍子にポツンとそう言ったのだ。 それまで中川三郎の社交ダンス、中野ブラザーズのタップダンス、あるいは日劇ダンシングチームのダンサーなどが代表していたところへ、おそらくは《ウェストサイド・ストーリー》の影響だろうと思うのだが、

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    about42 2015/07/03
    石田英一郎
  • 神々の沈黙―意識の誕生と文明の興亡 - 情報考学 Passion For The Future

    ・神々の沈黙―意識の誕生と文明の興亡 凄い。今年の読書ベスト3には間違いなく入りそう。 著者はプリンストン大学心理学教授のジュリアン・ジェインズ。米国内外の大学で哲学、英語学、考古学の客員講師を歴任し、著名な学術誌の編集委員もつとめた人物。このが生涯でただ一冊の著書。初版は1976年で、90年に加筆された「後記」を含めて、今年の5月に初めて邦訳された。出版時は様々な議論と批判を呼びながら「20世紀で最も重要な著作の一つ」と評された話題作だという。1997年没。 ■古代人は意識を持たなかった? このが打ち出したのは、3000年前まで人類は現代人のような意識を持たず、右脳に囁かれる神々の声に従っていた、という途方もない仮説。 意識が何であるか、どのような性質を持っているか。最初に常識を疑うところから始まる。内観としての意識は世界の複写ではなく、概念や学習、思考、理性にすら不要で、その邪魔

  • 「パンプキン・シザーズ」…とある戦後国家の、軍と社会と。 - INVISIBLE D. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

    この漫画を知ることになったのは、ほんの偶然でした。いつだったか…ああ、ブログって備忘録代わりになるね。今年1月だ。 http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20110105/p5 ■なんか「月刊少年マガジン」に都条例を風刺するような作品が載ってた。 ……再開「修羅の門」と「なんと孫六」だけをいつも読む月刊マガジンで、偶然ぱらぱらやっているとき・・・、へんな覆面……をかぶった集団がバカ話に興じ・・・そこで「フィクションと現実(への悪影響)」という問題について、登場人物が語る形式… …「酒と犯罪」とのアナロジーだったはずですが。ハシラのアオリで「編はどうしたんだ!とお怒りの読者もいるでしょうが、いろんな意味で今書かないといけないので…」的なことが書かれていたから、ちょっと編とは離れた外伝的……条例問題とからめた時事的なもの……。ちょっと時間がなく、軽く読み流しただけなの

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  • 鈴木大介『最貧困女子』 - 紙屋研究所

    九州の地方都市住まいのぼく。 家の近くにある公園が、階上にあるぼくの家から見える。 つれあいによれば、その公衆トイレの前で深夜に20代くらいの女性が立って、男性といっしょにトイレに入り、一定時間たつとまた別の男性とトイレに入っていくのが見えた。 あれは買売春の現場ではなかろうか。 書に出てくる「最貧困女子」とは、裏表紙にその定義が簡潔に書いてある。 働く単身女性の3分の1が年収114万円未満。中でも10〜20代女性を特に「貧困女子」と呼んでいる。しかし、さらに目も当てられないような地獄でもがき苦しむ女性たちがいる。それが、家族・地域・制度(社会保障制度(という三つの縁をなくし、セックスワーク(売春や性風俗)で日銭を稼ぐしかない「最貧困女子」だ。 ロジカルなルポ 読んで思ったことは二つ。 一つは、とてもロジカルなルポだということ。どういう意味か。 このはとても「自己責任」論を強く意識して

    鈴木大介『最貧困女子』 - 紙屋研究所
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    about42 2014/11/04
    資本主義階級制
  • 高田博行『ヒトラー演説』(中公新書) 8点 : 山下ゆの新書ランキング Blogスタイル第2期

    7月5 高田博行『ヒトラー演説』(中公新書) 8点 カテゴリ:歴史・宗教8点 著者は近現代のドイツ語史を専攻とする言語学よりの人で、帯には「25年間150万語の演説データから扇動政治家の実像に迫る」との文句。 ヒトラーの代表的な演説をとり上げてそのレトリックに迫るようなかと思いましたが、演説家、そして政治家としてのヒトラーを時代ごとに追う内容で、思ったよりも伝記的な色彩の強いでした。 ですから、ヒトラーのことをある程度知っている人には少しまだるっこしい部分もあるかもしれません。ただ、最後まで読むとヒトラーの演説の一番のキーポイントが浮かび上がるちょっと凝った構成になっています。 目次は以下の通りです。 序章 遅れた国家統一 第1章 ビアホールに響く演説―一九一九~二四 第2章 待機する演説―一九二五~二八 第3章 集票する演説―一九二八~三二 第4章 国民を管理する演説―一九三三~三四

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    about42 2014/07/10
    視覚的要素と反応への対応に優れているなら、ネットで生放送とか得意そう
  • 『ゲーデル、エッシャー、バッハ』はスゴ本

    一生モノの一冊。 「スゴ=すごい」の何が凄いのかというと、読んだ目が変わってしまうところ。つまり、読前と読後で世界が変わってしまうほどのこそが、スゴになる。もちろん世界は変わっちゃいない、それを眺めるわたしが、まるで異なる自分になっていることに気づかされるのだ。 『GEB(Godel, Escher, Bach)』は、天才が知を徹底的に遊んだスゴ。不完全性定理のゲーデル、騙し絵のエッシャー、音楽の父バッハの業績を"自己言及"のキーワードとメタファーで縫い合わせ、数学、アート、音楽、禅、人工知能、認知科学、言語学、分子生物学を横断しつつ、科学と哲学と芸術のエンターテイメントに昇華させている。 ざっくりまとめてしまうと、書のエッセンスは、エッシャーの『描く手』に現れる。右手が左手を、左手が右手を描いている絵だ。「手」の次元で見たとき、どちらが描く方で、どちらが描かれている方なのか、

    『ゲーデル、エッシャー、バッハ』はスゴ本
  • 「「愛国」の技法」を一生懸命まじめに実践すると死んでしまいます――『「愛国」の技法――神国日本の愛のかたち』を書いて | 青弓社

    早川タダノリ 『「愛国」の技法』を刊行してから、このタイトルはどんな意味なのですか?と何人もの方から尋ねられました。 こののコンセプトは、「自称愛国者のみなさんに贈る、こうすればもっと気持ちヨクなる愛国活動」です。謝国権先生や奈良林祥先生の後塵を拝して、神国日へのさまざまな「愛のかたち」を列挙しました。ですから、謝国権先生や奈良林祥先生の性科学書と同じく、書かれてある「技法」や「愛のかたち」を全部実践すると死んでしまいます――ということを、ここで言いたいわけではありません。 実際のところ「愛国の技法」とは、「有無をいわせぬ大義を振りかざして、思いどおりに他人を支配する技術」のことです。幻想的な「国家との一体感」に安心立命を求めるのみならず、オレは「国家と一体」だから「オレに従え」という権力欲とワンセットになっているのが、当時も、そして現在も変わらぬ「愛国心」の正体なのです。 戦前・

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    about42 2014/02/11
    やめてくださいしんでしまいます。/擬似権力者になりたければ愛国者になれ。気に入らない奴を愛国の名で気分よく死ぬまで叩ける。
  • 一ノ瀬俊也『日本軍と日本兵』(講談社現代新書) 8点 : 山下ゆの新書ランキング Blogスタイル第2期

    2月6 一ノ瀬俊也『日軍と日兵』(講談社現代新書) 8点 カテゴリ:歴史・宗教8点 同じ講談社現代新書の『皇軍兵士の日常生活』で、兵士の残した日記や回想録、家族への手紙などから日中戦争から太平洋戦争における兵士の日常生活を描き出した一ノ瀬俊也が、今度は敵である米軍の報告書から日兵と日軍の実態に迫った。 米陸軍情報部が1942年から1946年まで部内に向けて出していた戦訓広報誌『Intelligence Bulletin』(以下IBと略記)に掲載された解説記事を中心に分析し、そこから日兵と日軍の姿を浮かび上がらせようとしています。 この雑誌には戦争初期のアメリカ軍に広まっていた「日人超人伝説」を打ち消す意図もはたらいていたようですし、アメリカ軍の士気を高めることも一つの目的なので、必ずしも日兵や日軍に対する客観的評価が書いてあるわけではありません。 それでも、戦争に勝つた

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    about42 2014/02/07
    実際に戦地へ行った祖父もまた大学の教授もそんなこと言っていたなあ。家族と郷里のため。”「国のため、天皇のため」ということもあったのでしょうが、それを後押ししたのが家族を含めた「ムラ」だった”
  • 歴史はアホを繰り返さないための貴重な記録です:日経ビジネスオンライン

    は何でもそうですが、歴史書も、面白くなければ読んでも全く意味がありません。つまらないから読み始めてしまったら、それこそ歴史嫌いになってしまいます。そこで、まずはこちらのを読んでみて下さい。『アンダルシーア風土記』(氷川玲二著)です。ここで「アンダルシーア」が意味するのはスペインのイベリア半島です。イスラム王朝が支配した時代に関するお話が中心です。学校で習った後ウマイヤ朝(756年~1031年)からグラナダ王国が滅ぶ1492年までの物語です。 アラビアンナイトの世界を味わう このではアンダルシーア地方の歴史を、カエサルも登場する古代ギリシア・ローマあたりからたどり、イスラムの台頭、後ウマイヤ朝の支配を経て、イスパニアの女王の使いで旅に出たコロン(コロンブス)がカリブ海の島、新大陸を発見する1492年あたりまでをたどっています。 後ウマイヤ朝時代のスペインの支配者はまさに『アラビアン・

    歴史はアホを繰り返さないための貴重な記録です:日経ビジネスオンライン
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    about42 2014/02/04
    読書せよ。書中に美女あり宝あり。