昔、「結婚は人生の墓場である」と喝破した賢者がいたそうだが、こんな言葉は昔の賢者より利口な今の若者たちには通用しない。 「結婚とは生涯破棄できない男女の神聖なる契約」と教えるカトリックが社会に強い影響力を持つイタリアでも、離婚が法律上不可能に近かった時代ならともかく、現在ではこんな言葉は過去の遺物である。 今のように、法的に離婚が簡単な時代になると「結婚してうまくいかなければ離婚すればよい」し、もっと賢明な若者たちは「結婚生活がうまくいくかどうか試しに同棲(どうせい)してみよう」と考える。「同棲」の言葉に反モラル的ニュアンスをくみ取るような人は残念ながら「反動」とか「時代錯誤」とののしられかねない。 実際、最近の統計によると、男女が初めて一緒になる形態は、米国では50・3%が、英・仏・独およびスカンディナビア諸国では50%が「結婚」ではなく「同棲」であるという。 保守的な国と考えられてきた
イタリアでは小学校に5年、中学校に3年、そして高校には5年通います。私は昨年、高校に入学しました。イタリアと日本の高校とでは異なる点が数多くあります。 まずイタリアの高校は日本の高校と比べて、入学するのは簡単(かんたん)ですが、成績と生活態度(たいど)がよくなければ進級できない場合もあります。その場合は、転校か落第(らくだい)となります。また、毎日宿題がとても多く、家庭での勉強にはかなりの時間が必要で、個人の努力が求められます。 高校を卒業するには国家試験を受けなければなりません。「マトゥリタ」と呼ばれる高校卒業資格を得て、やっと大学の入学試験を受けることができます。 私には、イタリアと日本の教育方法のどちらがよいのか分かりませんが、結果的には同じかもしれないと思っています。 中村 真珠(しんじゅ) 14歳
「へー、日本の猫はミャーオと鳴かないでニャーンと鳴くのかい。愛猫の呼び方もミーチョでなくてニャン子だとは驚いた」。猫好きの友人の話は次々に飛躍し、とうとう「猫の日」にまで話題が飛んだ。日本の猫の日は「ニャン・ニャン・ニャン」に語呂を合わせ、2月22日だと聞いたことがある。彼の説明によると、イタリアでも同じ2月ながら17日だという。その理由には驚いた。 私 「ラテン文化圏では17日は忌みの日ではないのかい。ラテン数字で17はVIIXと書くため、アナグラム(文字のつづりを分解して別の文字を作る遊技)でVIXIになる。つまり、私は『生きた』、言い換えれば、『私は死んでいる』の意味になるからね」 友人 「そうなんだ。今から約18年前、猫関係の専門雑誌が『猫の日』制定を呼びかけたら、全国の愛猫家からいろいろな意見が寄せられた。例えば、猫好きで有名なある聖人の祝日の5月26日や春は猫の繁殖期なので、春
大矢アキオ Akio Lorenzo OYA 歌うようにイタリアを語り、イタリアのクルマを熱く伝えるコラムニスト。1966年、東京生まれ、国立音大卒(バイオリン専攻)。二玄社「SUPER CAR GRAPHIC」編集記者を経て、96年独立、トスカーナに渡る。自動車雑誌やWebサイトのほか、テレビ・ラジオで活躍中。 主な著書に、『Hotするイタリア―イタリアでは30万円で別荘が持てるって?』(二玄社)、『カンティーナを巡る冒険旅行』(光人社)、訳書に『ザ・スピリット・オブ・ランボルギーニ』(光人社)。電子書籍に、iPad/iPhone/iPod touch用『イタリア式クルマ生活術』(NRMパブリッシング)。最新刊に『イタリア発シアワセの秘密 笑って!愛して!トスカーナの平日』(二玄社)。 大矢アキオさんの主な著書
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