日本電信電話(NTT)は6月3日、宇宙ビジネスの新ブランド「NTT C89」を立ち上げた。これまで分散していた同社の宇宙ビジネスを有機的に束ね、事業展開を加速する方針。代表取締役社長を務める島田明氏は宇宙ビジネスの売り上げについて「現状は数十億円レベルだが、10年後には1000億円規模にもっていきたい」と意気込んだ。 4つの注力領域 NTT C89は「NTT Constellation 89 Project」の略で、これは「星座の数は88だが、我々は89番目の星座になりたい」という意味を込めた。 NTTは今後の宇宙ビジネスについて、同ブランドのもと「静止軌道」「低軌道での観測衛星」「成層圏でのHAPS」「低軌道通信」の4領域に注力するという。 1つ目の静止軌道では、NTTはすでに静止軌道を周回する通信衛星「N-STAR」による衛星電話サービス「ワイドスター」を提供している。今後は、スカパー