《千の注釈》 「長過ぎる注1,001『忘却』」から続く ●長過ぎる注1,002「地上」(2020年1月〜2022年1月記) 北緯40度42分46.8秒、西経74度0分48.9秒を上昇して行くエレベーター。今日の「人類」の事実上の「標準」暦であるところの「共通紀元(Common Era:CE)」=「イエス・キリストの年(Anno Domini:AD)」(注1) 換算で「1500年」に「地下世界」を出発した籠(Car)が、その20年後(「1520年」:動画開始後6秒後)に「地上世界」に出ると、果たしてそこは、後にイングランド人の「探検家/探検業者」ヘンリー・ハドソン──「1611年」に死亡したと「推定」されている(彼の死亡を正確に裏付ける「記録」は存在しない)──の名に因んで「ハドソン川(Hudson River)」と呼ばれる事になる河川の河口付近の浅瀬の中だった。川の向こう側に見える陸地は、
経済産業研究所は4月8日、「漫画制作における生成AI活用の現状:2024春」という資料を無料公開した。2人組漫画家「うめ」のシナリオ・演出担当の小沢高広さんが作成したもので、3月に開催した講演で使用したもの。商業漫画において、生成AIを活用しているという小沢さんの知見を全103ページの資料で紹介している。 資料ではまず、うめさん自身の作業環境を例に挙げ「生成AIは新たなツールの1つとして作家を支援することができるが、ネームに関しては、当面の間はほぼ役に立てないと思う」と述べている。AIがもっともらしいウソをつく現象「ハルシネーション」を理由に「事実の検索には不向きだが、エンターテインメントとしての創作には適性があるのではないか」と説明している。 生成AIが具体的に漫画制作で貢献できることの例として、おじさん構文を作るなど「苦手なものを代わりにお願いする」や、アイデアを引き出すツールとして「
(CNN) スペインのバルセロナにあるサグラダ・ファミリア聖堂が、着工から140年あまりを経て2026年、ついに完成する。 6つの塔のうち最後の塔の建設が完了すれば、サグラダ・ファミリア聖堂は完成を迎える。 サグラダ・ファミリアは23年の年次報告書発表の声明で、「聖母被昇天の礼拝堂は25年に、イエス・キリストの塔は26年に完成が見込まれる」と発表した。 26年に完成予定のイエス・キリストの塔(高さ172.5メートル)は、最後に高さ17メートルの十字架を設置する。 サグラダ・ファミリア聖堂が完成すれば、ドイツのウルム大聖堂を抜いて世界一高い教会となる。 カタルーニャの建築家アントニ・ガウディが設計したサグラダ・ファミリア聖堂の建設は1882年に始まった。聖堂は、それぞれ聖書の登場人物(12使徒と4人の福音書作家、聖母マリア、イエス)を象徴する18の巨大な尖塔で構成される。 ガウディが1926
※《なま玉子B》の画像は2016年5月から1年間掲載しておりました が、掲載期間終了のため削除しました。 わからないということがわかる 絵を理解すること事態を問う絵がある。なま玉子が割れて中身がトロ〜ンと落ちる一瞬を描いた「なま玉子」の絵。この作品を前にした人は老若男女、誰でも玉子とわかるだろう。しかし写真のようにリアルだからこそ、絵画として何が伝わるのか。描かれた絵のモチーフが“殻を割った瞬間のなま玉子”とわかることとは異質の、創造力を刺激する不思議な絵。描かれているものが玉子と理解できたと同時に、その深層に何かがわかっていない、という漠然とした不安がよぎる。そしてわからないということがわかる。そもそも絵を理解することに意味があるのだろうか。 現実の玉子は、手の中に収まるし、絵のように落下する卵黄を鮮明に見せてはくれない。この絵画が解像度の高い写真やCGであれば、見える快楽を堪能してこれ
ミネアポリス美術館が所蔵する清原雪信の「天女飛翔図」/The Picture Art Collection/Alamy Stock Photo (CNN) 17世紀後半、女流画家、清原雪信(きよはらゆきのぶ)は、絹の上に描いた印象的な女性たちの肖像や、美しい動植物の趣のある水墨画で、それまで日本の女性たちがほとんど歩んだことのなかった日本画の道に進んだ。 雪信は、日本で最も権威ある画派である狩野派(かのうは)の優れた絵師となった。その後100年にわたり文学や演劇でその名が取り上げられるなど、39歳という若さでこの世を去ったとされる人物としては、長きにわたりさまざまな分野に影響を与える遺産を残した。 しかし今日、雪信は誰もが知る有名人とは言い難い。現代の美術史家や美術館などが、雪信をはじめ、過去数世紀に活躍した日本の女流画家たちに光を当ててこなかったため、雪信の名声は色あせてしまったのだ。
2019年6月、日本美術に関するあるニュースが報じられた。出光美術館が約190点のプライスコレクションを購入した――この知らせは美術関係者のみならず、広く一般の人々にも関心をもって受け止められた。 プライスコレクションとは、アメリカのエツコ&ジョー・プライス夫妻が所有する江戸絵画を中心とした美術コレクションだ。プライス夫妻は世界一の伊藤若冲のコレクターとして知られ、日本における若冲ブームを巻き起こした人物でもある。2006年に東京国立博物館で開催された『プライスコレクション「若冲と江戸絵画」』は、その年の一日における観客動員数世界一を記録した。また、東日本大震災の後には、被災地の助けになればという思いから、宮城、岩手、福島の美術館で巡回展『若冲が来てくれましたープライスコレクション江戸時代の美と生命ー』(2013年)を催した。今回、出光美術館が購入した作品の中には、この展覧会でも中心的な役
国立科学博物館×サンゲツがお送りする、 知的好奇心をくすぐるニューウォール! “四六時中・サイエンスミュージアム” 人が幸せになれる体験に価値がある。あらためて人々が驚き、喜び、ワクワクする体験ができる壁紙を作りたい。サンゲツのそんな熱い想いから実現したのがこの国立科学博物館とのコラボレーション壁紙です。常に人々と近い距離にある壁紙を通して博物館で見るような迫力を伝えられたら。動物や植物の不思議な特徴を知ることができたり、自然の神秘的な現象を肌で感じられたら。そうすれば、きっと毎日をワクワクする気持ちで過ごせて、日常がもっと豊かになるはず。さあ、知的好奇心をくすぐるニューウォールアートの世界へ!
言わずと知れた世界的な 建築家・安藤忠雄氏。 公共建築や商業施設なども 数多く手がけているので その建築を体験されたことのある方も 多いかもしれませんが、 実際に住んだことのある方は ほとんどいないのではないでしょうか。 もともとは施主夫婦と その長男・次男夫婦の3世帯が住まう 住宅として設計されたこちらの建物。 そのうち、広い中庭のある地階のお部屋が 賃貸物件として募集中です。 これは興味のある方には 大チャンスなのでは…。 竣工は1984年ですので、時期的には 六甲の集合住宅の1期計画の少し後。 初期の住宅作品にあたります。 高い塀でコンクリートの塀で 外部から切り取られた空間は、 背筋がピンと伸びるような 感覚もありますね。 3層それぞれに各世帯を 割り振る代わりに、 屋外空間を共有の空間とした 贅沢な構成となっています。 中庭から2階の屋上緑化、 3階のバルコニーへと流れるような
明治新政府の樹立直後に駐日英国公使の一行が襲撃されたいわゆる「パークス襲撃事件」で、公使を守った土佐藩士、後藤象二郎に感謝のしるしとしてイギリスのビクトリア女王から贈られたサーベルが東京都内で見つかりました。 見つかったのは土佐藩の家臣、後藤象二郎にビクトリア女王から贈られたサーベルで、豪華な装飾が施された「さや」やベルトなどの付属品とともに見つかりました。 「パークス襲撃事件」は明治新政府の樹立直後の1868年、天皇に謁見するため京都御所に向かっていた駐日英国公使、ハリー・パークスの一行が攘夷派の志士に襲われたもので、後藤らの活躍により、パークスにけがはありませんでした。 サーベルは当時、感謝のしるしとして贈られたもので、長さはおよそ96センチメートル「つか」には象牙でライオンの頭の彫刻が施され、刀身には英語で襲撃事件が起きた日付とともに「後藤象二郎に贈る」と彫り込まれています。 また、
江戸時代の画家、伊藤若冲の作品コレクションで知られる米国の美術収集家、ジョー・プライスさんが4月13日、老衰のためカリフォルニア州の自宅で死去した。93歳だった。葬儀は近親者で行った。伝統や系譜にとらわれない、米国人らしい明るい感性で江戸絵画を集め、若冲の再評価ブームに一役買った。1929年、オクラホマ州タルサ生まれ。父が創業した石油パイプライン敷設会社に勤務しながら日本美術の江戸絵画に引かれ
SFマガジンの表紙をAI画像で担当させていただきました。 SFマガジン2023年2月号自分にとってもはじめてのプロジェクトだったので、もろもろのメイキング記録メモ。 きっかけTwitterで「AI画像生成のお仕事こないかなー」とつぶやいたら、SFマガジンさんからコンタクトが。 SFマガジンは、中高生の時に図書館で毎号読んでいたので、ビックリ! 一も二もなく引き受けることに。 コンセプト設定まずはAIで作る表紙って、どういうのにしよう!?という方向性ぎめ。 編集さんとの初期ミーティングでは、「わりと自由にやってもらってOKよ」という言葉をいただきつつ… あわせてなんとなく「コンピューターおばあちゃん(サイバーパンクな人)」と「ニューロマンサーの表紙(旧版)的なの」みたいな、イメージをいただきました。 旧版のニューロマンサー。ウィリアム・ギブスン著。ニューロマンサーは、元祖サイバーパンク小説み
大阪生まれの大学院生。工作や漢字が好きです。ほら貝も吹けます。先日、教授から「あなたは何を目指しているのか分からん」と言われました。 前の記事:攻め攻めの辛い中国のカップ春雨 食族人酸辣粉 > 個人サイト 唐沢ジャンボリー お経の絵に円空ワールド お経にはしばしば冒頭に「見返し絵」がついています。お経の世界観をあらわす大事な絵で、言ってみれば本の扉絵のようなものです。 私がいつも美術館で目にするものは、 このようにていねいに描きこんだもの お釈迦さんと、説法を聞きに来た菩薩たちを描いた「釈迦説法図」という絵です。みんな、お釈迦さんをかこんで真剣にお話を聞いていますね。 一方、円空の見返し絵は、 (「大般若経」599巻のうち巻第481、志摩市片田区金剛院蔵、以下「片田経」) おお! (「大般若経」600巻のうち巻第82、志摩市立神自治会蔵、以下「立神経」) うおおおおお! (立神経巻第77)
中国・南宋時代の茶碗(ちゃわん)で国宝の「曜変天目(ようへんてんもく)(稲葉天目)」を模したぬいぐるみが話題を呼んでいる。東京・丸の内の静嘉堂(せいかどう)文庫美術館のミュージアムショップで販売されているが、10月の発売直後から注文が殺到し、現在は予約停止中だ。なぜ国宝の茶碗をぬいぐるみにしようという発想が生まれたのだろうか。
私は文章を書き、絵を描くので、「テキスト」と「イラストレーション」を足して2で割り「テキストレーター」と名乗っている。ダジャレである。わざわざダジャレの造語を肩書きに掲げるほどには、絵を描くことが好きだ。「テキストレーター」を名乗る前は、関西の芸大生だった。わざわざ芸大を受験するほどには、絵を描くことが好きだ。 絵を描くことが好きなので、世の中の絵を描くことが好きな人々と同じように、現実世界にあるモノを見ては「うお~、このモチーフは描き甲斐があるな~」とか、「うお~、こんなシーンを絵にしたいな~」とか、「うお~、これ絶対描きたくね~」などと考える。誰かが描いた絵を見ては「うお~、めっちゃ絵うめ~」とか、「うお~、これどうやって描いたんだろ~?」とか、「うお~、この絵はこういう文脈の延長線上にあるのかな~?」などと考える。特に何も見なくても「うお〜、とりあえず描いてみるしかねえ~」などと考え
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