パプアニューギニアの高地に滞在するうち、サツマイモが主食でタンパク質摂取が少ない現地の人たちが筋骨隆々だと気づいた梅崎先生。 糞便サンプルを集めて分析し、窒素を固定する機能を持つ腸内細菌を探りあてました。 人類と腸内細菌との素敵な共生関係とは? たとえば、ライオンは地域が別でも肉食ですが、人類の食べ物は地域ごとにいろいろです。アフリカにいた頃にはまだ小さかった人類の多様性は、各地に広がって環境に適応するうちに拡大しました。そうした人類の多様性の解明を目指すのが、人類生態学です。 糞便から腸内細菌を調べる 人類生態学では調査地に長く滞在することが多く、私の場合はそれがパプアニューギニア高地でした。現場に入らないと見えないテーマを探すのがこの分野の醍醐味です。初めて現地に赴いたのは、博士1年だった1993年。通算2年超の滞在で感じたのは、現地の主食がサツマイモでタンパク質摂取が明らかに足りない
デンマークの製薬会社ノボノルディスクが開発した肥満症治療薬「ウゴービ」が、国の承認を受けて日本国内での販売が開始された。ノボがアジアで最初の市場として日本を選んだ理由について、米メディアが日本法人の社長に聞いた。 実は高い日本の肥満率 肥満を病気と認識する人が少なく、肥満に対する偏見がある。それこそが、デンマークの製薬大手ノボノルディスクが、アジアで最初に肥満症治療薬「ウゴービ」を発売する市場として日本を選んだ理由だった。 「この先、人々の意識を変えるという大きな課題が待っています」と、日本のノボノルディスク ファーマ株式会社の代表取締役社長であるキャスパー・ブッカ・マイルヴァンは語る。 2020年の調査によると、日本人男性の肥満は増加傾向にあり、20代で肥満になる人の数は過去30年間で倍増している。肥満症治療薬の市場は世界中で拡大しており、ノボの株価は過去12ヵ月で約70%上昇した。ノボ
フローレンス・ナイティンゲール(Florence Nightingale、1820年5月12日 - 1910年8月13日)は、イギリスの看護婦、社会起業家、統計学者、看護教育学者、「近代医療統計学および看護統計学の始祖ならびに近代看護教育の母」。統計学の業績について高く評価され1858年には王立統計学会初の女性会員となった[1]。 クリミア戦争での負傷兵たちへの献身や統計に基づく医療衛生改革[2]により著名で、「ランプの貴婦人(the lady with the lamp)」の別称がある(日刊紙タイムズの1855年2月8日版[3]に掲載された内容から)。「光掲げる貴婦人」「クリミアの天使」とも称される。 国際看護師の日(5月12日)は彼女の誕生日である。 ロンドンの聖トーマス病院に付属してナイチンゲール看護学校を設立、これは世界初の宗教系でない看護学校であり、現在はキングス・カレッジ・ロン
15万件以上のメニューデータから 食べたものがすぐに見つかります。 食事写真や市販食品のバーコードを 撮るだけで記録できるなど、 すばやく食事記録できるための 機能が充実してます。 食事を記録すると、栄養士からのあなた専用のアドバイスや、 カロリーと各種栄養素14項目の過不足がわかる栄養素グラフが、 毎日無料でチェックできます。 続けることでリバウンドしにくい「健康的な食生活」が叶います。 ※アドバイスは独自アルゴリズムに応じて自動的に表示されます。 あすけんユーザーの分析では 3ヶ月で平均4.66kg減(※)の ダイエット効果があることが分かっています。 ※2021年1月〜2022年8月に入会した 初期登録体重がBMI25以上のユーザーデータを集計
12月21 児玉真美『安楽死が合法の国で起こっていること』(ちくま新書) カテゴリ:社会8点 相模原障害者施設殺傷事件、京都ALS嘱託殺人事件、そして映画『PLAN 75』など、日本でもたびたび安楽死が話題になることがあります。 安楽死については当然ながら賛成派と反対派がいますが、賛成派の1つの論拠としてあるのは「海外ではすでに行われている」ということでしょう。 著者は以前からこの安楽死問題について情報を発信してきた人物ですが、著者が情報発信を始めた2007年頃において、安楽死が合法化されていたのは、米オレゴン州、ベルギー、オランダの3か所、それとスイスが自殺幇助を認めていました。 それが、ルクセンブルク、コロンビア、カナダ、ニュージーランド、オーストラリア(一部を除く)、スペイン、ポルトガルに広がり、米国でもさまざまな州に広がっています。 では、そういった国で実際に何が起こっているのか?
この本は、日本大学松戸歯学部解剖学第1講座教授の金澤英作先生が、歯の特徴・過去と現在の日本人の歯・世界の民族の歯等について書かれたものです。私は、著者の金澤英作先生から寄贈していただきました。2011年10月17日に、わかば出版から出版されました。アマゾンで検索しましたが、ヒットしませんでしたのでリンクさせていません。 以下にリンクした、デンタルブックセンター・シエン社から購入することができます。 リンク:デンタルブックセンター・シエン社 本書の内容は、以下のように、全4章からなります。 第1章.ルーツ探しの道具 歯の名称の基本的知識 それぞれの歯の特徴 歯の内部構造 歯の形態学 世界の多様な集団と歯 第2章.日本人の歯 旧石器時代 縄文時代 弥生時代 古墳時代 中世・鎌倉時代 近世・江戸時代 近代から現代へ 第3章.日本人の歯のルーツ モンゴロイド・デンタル・コンプレックス スンダドント
「ランニングも食事制限もしたくないけど、体重は減らしたい」 一見矛盾したこれらの願いを叶えるかもしれない薬の開発が進んでいます。 現在、フロリダ大学(University of Florida)薬学部に所属するトーマス・P・バリス氏ら研究チームは、運動せずに、運動と同じ効果をもたらす「運動模倣薬」の開発に取り組んでいます。 新しい報告では、運動模倣薬を投与したメタボマウスが、運動とエサの量を変えなくとも、1カ月で体重の12%を減少させました。 少なくともマウスでは、運動せずに薬で運動の効果を引き出すことに成功しているのです。 研究の詳細は、2023年9月22日付の科学誌『Journal of Pharmacology and Experimental Therapeutics』に掲載されました。 Exercise-mimicking drug sheds weight, boosts mu
1 Introduction The research we describe in this article has two complementary goals. First, we want to determine whether linguistic markers of Alzheimer's disease can be detected in a diachronic analysis of aspects of an individual's writing. Our subjects for this are novelists for whom we have a large, lifelong body of work. Second, with regard to the individual authors who serve as subjects, we
世界史を病原体や伝染病と人類との関係から捉え直すと何が見えてくるのだろうか? 人類がさらに進化すれば、新たなパンデミックは防げるのか? 英国人の公衆衛生社会学者ジョナサン・ケネディに、イスラエル紙「ハアレツ」が聞く。 ジョナサン・ケネディ教授は、歴史をウイルスや細菌からつながるひと続きのものとして見ている。無数の人命を犠牲にする大疫病や伝染病は軍事クーデターや社会革命よりはるか前から存在していたし、それが人類を前進させてきた、とロンドン大学クイーンメアリー校の教授で公衆衛生社会学者のケネディは言う。 「われわれは病気を貧困と関連したものと見がちですが、ウイルス性疾患は社会発展の直接的な結果である場合が多いのです」 ケネディは「ハアレツ」紙のZoom取材に、英国ロンドンにある自宅から応じてくれた。新著『病原の起源──8つの疫病に見る世界史』(未邦訳)では、細菌やウイルスをネアンデルタール人の
ケニアでは大きなお尻を手に入れることがビジネスになり、あらゆる悪用につながっている──。ケニア紙「デイリー・ネーション」によると、「大きなお尻を手に入れたいというニーズを満たすために、新たな産業が生まれている」のだという。 「お尻の筋肉を鍛えることができない、あるいは美容整形手術を受ける余裕のない人たちのため」なのだが、同紙は、SNSや特定のEコマースサイトで提供されている奇跡のような商品に対し、警鐘を鳴らす。 「腰回りとお尻を強調させるもの」と紹介されている商品は、実際はシプロヘプタジンをベースとした薬のことである。抗ヒスタミン剤として、ケニアでも通常は処方箋がなければ手に入らないものだ。一般的にはアレルギー反応を抑えるための薬だが、栄養失調症などの場合には食欲増進のために使用されることもある。 同紙の取材に対し、ケニア製薬協会責任者ジョージ・マチンバイ医師の見解は明快だ。 「こういった
NASAが小学生から教わりました。 カナダのセント・ブラザー・アンドレ小学校に通うギフテッド(高い知能を持つ子ども)が行った研究によって、宇宙飛行士たちが急なアナフィラキシーショックに対して備えている治療薬が、宇宙空間では毒性のある化合物に変化することが示されました。 小学生たちの発見は、治療薬に対して宇宙環境がどのように作用するかを理解するのに役立つだけでなく、宇宙飛行士たちや宇宙旅行者たちの安全と健康に直接的な恩恵をもたらすものになりました。 小学生の実験を手伝ったオタワ大学の研究者たちは「子供は自然な科学者です。大人は子供たちが科学に参加するのを容易にするだけでいい」と述べています。 研究はNASAとiEDUが推進する『Cubes in Space』プロジェクトの一環として行われました。 しかしなぜ地球で生産された医薬品が、宇宙環境で毒になってしてしまったのでしょうか? Useles
冬になると布団から出られなくなる人々を”怠け者”と言うのは見当違いのようです。 独シャリテ・ベルリン医科大学(CUB)の研究チームはこのほど、人間は他の動物と違って冬眠はしないものの、日が短く寒い冬場には生理的により多くの睡眠を必要としていることを発見しました。 188名の被験者を対象とした睡眠実験では、冬になると浅い眠りを示す「レム睡眠」が夏場より30分ほど長くなっていたことが判明。 もし冬にレム睡眠が増加して深い眠りが減少しているならば、夏と同じペースで冬に活動すると、人間は睡眠不足になる可能性があります。 研究の詳細は、2023年2月17日付で科学雑誌『Frontiers in Neuroscience』に掲載されています。 Humans don’t hibernate, but we still need more winter sleep https://medicalxpres
米タフツ大学カミングス獣医学部で僧帽弁閉鎖不全症のキャバリア「エース」の心臓の検査をする獣医師たち。エースは、心臓を若返らせる可能性のある新しい遺伝子治療の試験に参加している。(PHOTOGRAPH BY BECKY HALE) 長寿研究者たちは長年、線虫やショウジョウバエ、マウスやラットを研究対象としてきたが、近年はイヌに照準を合わせることで、人間の時間を戻す方法を発見したいと考えている。 人間の肉体や認知能力が加齢とともに衰える理由を探るのに、イヌは格好のモデルになる。イヌは人間と同じ家に住み、同じ空気を吸い、しばしば同じものを食べ、がん、関節炎、糖尿病、認知症、肥満、フレイル(加齢による虚弱)、僧帽弁閉鎖不全症など、高齢者がかかる多くの病気にかかるからだ。イヌの生涯は人間よりもはるかに早く進むので、科学者は人間なら何十年もかかるような生物学的変化を数年で追跡することができ、はるかに少
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