オカバンゴ・デルタの衛星写真 オカバンゴ・デルタ(仏: Delta de l’Okavango、英: Okavango Delta)は、南部アフリカにあるボツワナの北部、カラハリ砂漠の中にある内陸であるデルタ[1]。オカバンゴ湿地、オカバンゴ大沼沢地ともいう。面積は25000平方キロメートルに及び、世界最大の内陸デルタで、湿地帯としても世界最大級である[2]。 地誌[編集] オカバンゴデルタはアンゴラを源流とする[2]オカヴァンゴ川がカラハリ砂漠の平坦な土地に流れ込んで作られたデルタである。オカヴァンゴ川はこのデルタで蒸発し消滅するが、雨季の最盛期には南のンガミ湖、サウ湖、マカディカディ塩湖に水が流れ込む。このデルタは、アフリカ大陸東部を南北に縦断する大地溝帯の延長部にあり、地溝の中に形成されている。地溝の窪みは、砂質の堆積物で埋められている。地溝の南東をタマラカネ断層、並行してクニェレ断
パプアニューギニアの高地に滞在するうち、サツマイモが主食でタンパク質摂取が少ない現地の人たちが筋骨隆々だと気づいた梅崎先生。 糞便サンプルを集めて分析し、窒素を固定する機能を持つ腸内細菌を探りあてました。 人類と腸内細菌との素敵な共生関係とは? たとえば、ライオンは地域が別でも肉食ですが、人類の食べ物は地域ごとにいろいろです。アフリカにいた頃にはまだ小さかった人類の多様性は、各地に広がって環境に適応するうちに拡大しました。そうした人類の多様性の解明を目指すのが、人類生態学です。 糞便から腸内細菌を調べる 人類生態学では調査地に長く滞在することが多く、私の場合はそれがパプアニューギニア高地でした。現場に入らないと見えないテーマを探すのがこの分野の醍醐味です。初めて現地に赴いたのは、博士1年だった1993年。通算2年超の滞在で感じたのは、現地の主食がサツマイモでタンパク質摂取が明らかに足りない
日本の紙幣の原料に用いられる樹木「ミツマタ」は、国内調達が難しくなっており、その多くがネパールから輸入されているという。 2024年7月に紙幣のデザインが刷新されるが、その発行はミツマタの生産・加工に関わるネパール人なしには「不可能」だと、産地を訪ねた米紙が報じている。 「儲かるなんて思ってもみなかった」 世界最高峰の山々とインド北東部ダージリン地方の茶畑に挟まれたネパール東部のこの地域では、壮観な景色が広がり、希少なランが育ち、緑豊かな丘陵地でレッサーパンダが遊ぶ。 だが、ここでの生活は厳しい。世界最高峰のエベレストの近くで生まれた農業従事者のパサン・シェルパは、十数年前に野生動物にトウモロコシやジャガイモを荒らされて栽培を諦めた。そして代わりに、それほど価値のなさそうな植物を育てることにした。ヒマラヤに自生する常緑で黄色い花を咲かせる「アルゲリ」(註:ミツマタの近縁種)と呼ばれる低木だ
ダンジョン飯の第8話「キャベツ煮」では登場人物のセンシがゴーレムを使って野菜を作っている様子が描かれます。 この回はダンジョン飯のテーマである「食うか食われるか、そこには上も下もなく」という世界とはちょっと違う特殊な回でした。 それを有機農業をする農家である私がみたらどうだったかをお伝えします。漫画は全巻、アニメも今までの回を見ている状態でお伝えします。 ゴーレム農法の考察全体的にさすがというべきかとても細かいです。例えば次のコマ ダンジョン飯 単行本2巻 P14まず、雑草を抜いています。農業の基本です。 雑草を抜くのは土の栄養をとられないようにしたり、雑草により作物への日光が遮られないようにするためです。そして抜いた雑草を土に戻すのは肥料になるからなのですが、わざわざ乾燥させているのが少し専門的だと感じました。なぜなら乾燥させないと分解が遅くなり、土に戻した効果が薄くなるということがある
自然の森が成熟するまでには、少なくとも100年を要するという。だが、その「小さな森」は通常の森の10倍ものスピードで生育する──。2021年に亡くなった日本人研究者、宮脇昭が編み出した「宮脇式」森づくりが世界中に広がっている。 米マサチューセッツ州ケンブリッジ──かつてのゴミ捨て場の上に、その小さな森はある。生まれて2年にも満たない赤ちゃんだが、その森は少し、年上のように見える。 そこでは、ポプラの木は通常の2倍の速さで育ち、ウルシやユリノキもそれに追いつこうと頑張っている。雨水を流出することなく吸収し、雑草を抑え、昨年の干ばつにもめげずに森は生い茂っていった。バスケットボールコート1面分ほどの面積に1400本の若木が自生するこの森で、こうしたことが可能なのは、その肥沃な土壌と木々の密度に秘密がある。 この森は、世界中の高速道路の路肩や駐車場、校庭、ゴミ捨て場を森に変容させる一大ムーブメン
(CNN) 急速に進む地球温暖化の影響で南極の海氷が激減し、コウテイペンギンの存在そのものを脅かしている。 24日の科学誌ネイチャーに発表された報告によると、南極半島西側のベリングスハウゼン海に生息するコウテイペンギンのコロニーを調査した結果、5コロニーのうち4コロニーで昨年、ヒナが全滅していたことが分かった。この地域では同年、膨大な量の海氷が消失していた。 コウテイペンギンに関してこれほどの規模で「壊滅的な繁殖失敗」が記録されたのは初めてだった。地球温暖化に伴い、2100年までにコウテイペンギンのコロニーの90%以上が「準絶滅」状態になるという悲惨な予測を裏付けている。 研究チームは、630組~3500組のつがいで構成されるコウテイペンギンのコロニー5つについて、2018~22年の衛星画像を使い、繁殖期の個体数をコロニーごとに調査した。 その結果、22年は4つのコロニーで、ヒナが1羽も生
世界史を病原体や伝染病と人類との関係から捉え直すと何が見えてくるのだろうか? 人類がさらに進化すれば、新たなパンデミックは防げるのか? 英国人の公衆衛生社会学者ジョナサン・ケネディに、イスラエル紙「ハアレツ」が聞く。 ジョナサン・ケネディ教授は、歴史をウイルスや細菌からつながるひと続きのものとして見ている。無数の人命を犠牲にする大疫病や伝染病は軍事クーデターや社会革命よりはるか前から存在していたし、それが人類を前進させてきた、とロンドン大学クイーンメアリー校の教授で公衆衛生社会学者のケネディは言う。 「われわれは病気を貧困と関連したものと見がちですが、ウイルス性疾患は社会発展の直接的な結果である場合が多いのです」 ケネディは「ハアレツ」紙のZoom取材に、英国ロンドンにある自宅から応じてくれた。新著『病原の起源──8つの疫病に見る世界史』(未邦訳)では、細菌やウイルスをネアンデルタール人の
唯一の目撃証言は4年前 “最初の事件”は2019年7月16日午前4時、世界自然遺産・釧路湿原の北に位置する標茶町オソツベツ地区の牧場で発覚した。牧場関係者が放牧中の牛1頭の姿が見えないことに気付き、捜索したところ、森の中で無惨な姿で殺されている牛の死骸を発見したのである。その関係者が思わず声をあげると、20メートルほど離れた藪の中から1頭のクマが飛び出し、逃げていった。後々まで、これがこのヒグマに関する唯一の目撃証言となる。 写真はイメージ ©iStock.com 以来、8月5日に8頭、8月6日に4頭、8月11日に5頭……といった調子で連日牛が襲われるようになり、その被害は2ヵ月で実に28頭に及び、現場に残された体毛のDNAにより「同一犯」によるものと推測された。この頃になると、最初の事件が起きた地区の名前「オソツベツ」と、現場に残された足跡の幅が「18センチ」とされたことから、このヒグマ
シャチがホホジロザメを狩る様子を初めて記録した映像。ほかの4頭のシャチがいる前で「スターボード」がサメの肝臓を取り出している。(解説は英語です) 2023年2月、南アフリカのケープタウンの海岸に19頭のエビスザメの死骸が打ち上げられた。打ち上げられた死骸はすべて同じ状態だった。胸をざっくりと裂かれ、そこから肝臓を吸い出されていたのだ。ほかの臓器は無傷だった。 海岸の近くに住むアリソン・タウナー氏は、サメを殺した犯人がすぐにわかった。まるで外科手術のように正確無比なやり方は、「ポート」と「スターボード」と呼ばれる2頭のオスのシャチの特徴的な手口だ。ポートの背びれは左に、スターボードの背びれは右に曲がっているので、2頭はすぐに見分けられる(ちなみに「ポート」は英語で左舷、「スターボード」は右舷を意味する)。2頭は少なくとも2015年からこの方法でエビスザメやホホジロザメを襲っていて、今回も2日
ソースコード <script src="https://cdn.plot.ly/plotly-latest.min.js"></script> <script> function plot() { let max = 1000; // ループ上限 let number = [10]; // 個体数 let zoukasuu; // 増加数 let zouka = 0.01; // 増加率 let gensyousuu; // 減少数 let gensyou; // 減少率 let capacity = 1000; // 環境収容力 for (let i = 0; i < max; i++) { zoukasuu = number[i] * zouka; gensyou = (number[i] / capacity) * zouka; gensyousuu = number[i] * ge
今年(2020年)になって、にわかに注目され、3月以降、世界的な一大問題になった新型コロナウイルス感染症COVID-19は、いまや日本に住むぼくたちの生活にも大きな影響を及ぼしている。WEBナショジオのような科学系サイトのアクセスランキングを見ても、トップページに表示される1位から5位まですべてが、「コロナ関連」であることも珍しくない。おそらくは、100年後の世界史の教科書に、時代の変化の契機として項目が立つかもしれないと言っても、多くの人が合意するのではないだろうか。 そんな中で、報道の科学的な側面がどれだけ適切なものか懸念を覚えることが多い。おそらく理由の一つは、誰もが関心を持つこのパンデミックとその対策について、専門家に解説を求めようにも、その専門家からして手薄だということに起因する。例えば、テレビの情報番組に専門家枠で登壇するコメンテーターが「実は専門家ではない」問題は、今回につい
[Alex Tabarrok, “Plastic Might Be Making You Fat,” Marginal Revolution, September 13, 2022] ワシントン・ポスト: 科学者たちのあいだで,こんな考えが徐々に広まりつつある.肥満の大きな要因だとは思われずに見過ごされてきたものが,ほぼ確実に私たちの環境にある――とりわけ,環境内に広く行き渡っている化学物質があり,これによって,人体の代謝の正常な機能が阻害され,エネルギーの摂取と消費を人体が制御しにくくなる,というのだ. 「オビーソゲン」(”obesogens”; 「肥満素」)と呼ばれるさまざまな化学物質のなかには,肥満に関連した脂肪組織と特定の種類の細胞の生産を直接に促進するものがある.困ったことに,こうした化学物質は現代の生活のごく基本的な製品の多くに使われている――プラスチックバッグ,衣類・家具,化
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