一般的によく知られている SHA-256 や MD5 などのハッシュ関数は非常に単純な設計となっており、非力なパソコンや組み込み機器、スマフォなどでも高速に計算できます。 しかしながらその一方で、ハッシュ関数を手当たり次第に計算し、もとの入力値を復元するいわゆる「ブルートフォース攻撃」が容易であるというデメリットがあります。 特にこのような SHA-256 や MD5 といったハッシュ関数は、GPU を用いるか、もしくは専用のハードウェア (FPGA もしくは ASIC) を製作することで非常に高い効率で計算(攻撃)ができてしまうことが知られています。 そのため、GPU ないし専用ハードウェアを用いたとしても、攻撃効率の改善が難しくなるような新たなハッシュ関数がいくつか提案されています。 その中で比較的古く (2012年ごろ) に開発され、他のハッシュ関数にも影響を与えている「scrypt
Coding Horror: Speed Hashing xkcd: Password Strength GPGPUが一般的になった現代では、従来のハッシュアルゴリズムは十分な強度ではないというお話。一般人が五百ドル程度で購入できるハイエンドグラフィックカードは、現在のハイエンドCPUより150倍も高速にハッシュ計算ができる。しかも、GPGPUで高速に計算できるということは、並列性が高いということを意味する。つまり、GPUを増やせば容易にスケールするので、さらに危ない。 もはや、MD5やSHA-1、SHA-2の時代は終わった。これからの開発者は、GPGPUに対しても十分な強度を持つ、容易に並列化できないハッシュアルゴリズムを採用しなければならない。 ユーザーは、長いパスワードを使わなければならない。現時点でのJeff Atwoodのおすすめは、12文字以上である。1(xY%08などという、
PSN侵入の件から始めよう 今年のセキュリティの話題の中でも特に注目されたものとして、4月20日に起こったPSN侵入事件があります。5月1日にソニーが記者会見をネット中継したことから、ゴールデンウィーク中にもかかわらず多くの方がネット中継を視聴し、感想をTwitterに流しました。もちろん、筆者もその1人です。 このときの様子は、「セキュリティクラスタまとめのまとめ」を連載している山本洋介山さんが、Togetterでまとめています。 Togetterのまとめを読むと、漏えいしたパスワードがどのように保護されていたかが非常に注目されていることが分かります。Togetterのタイムラインで、14:48ごろにいったん「パスワードは平文保存されていた」と発表されると、「そんな馬鹿な」という、呆れたり、驚いたりのつぶやきが非常に多数流れます。 しかし、15:03ごろに「パスワードは暗号化されてなかっ
CPUではなく、グラフィックボードに搭載されているGPUの力を使って、MD5やSHA-1などのハッシュ値を解読するというのを試してみました。 きっかけはPCの刷新。ゲームなどはしないので、DUAL DVI-Iが付いていれば何でもいいやと思って「VAPOR-X HD 5770 1G GDDR5 PCI-E DUAL DVI-I/HDMI/DP OC Version」というカードを13,980円で購入。 このATI HD5770が、GPUを使ってハッシュ値をブルートフォースで解読する「IGHASHGPU」に対応していたので、以前から試してみたかったので使ってみました。 IGHASHGPUのダウンロードはこの辺りから Ivan Golubev's blog - Cryptography, code optimizations, GPUs & CPUs and other http://www.g
WebGLの(実質的に)仕様上の脆弱性が見つかったとされて、話題になっています。元はContext Information Security社のブログの記事なのですが、 http://www.contextis.co.uk/resources/blog/webgl/ 日本語でもかいつまんで紹介されています。 http://japan.cnet.com/news/service/35002505/ とはいえ、これじゃ何だか意味が分かりませんし、原文はなかなか簡単には読めないと思うので、ちょっくら日本語訳してみました。全体的にやっつけながら、後半は特に寝ぼけながら訳しているので、何かおかしいところがありましたらコメント等で教えて下さいませ。翻訳許諾は明日辺りお願いしてみようと思います。(ダメって言われたら消す)→もらいました。調査の次のラウンドが終わったらまた結果を教えてくれるみたい。 追記:
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