TVや新聞が恣意的に選択し話題にする「今の学校(子ども)はこうなっている!」を見聞きして、その場その場で「こりゃタイヘン!」と心配したり憤激したりする。わが子が公教育に否応なく参入せざるをえない人たちにとっては、全く人ごとではない。「そう言えばうちの学校にもこんなおかしな先生がいる」「近隣の学区ではこんな酷い話があるそうだ」等々、身近な話題に事欠かないだろう。「教育」「子ども」を大人が外から論じる場合、どうしても自分の経験(学校生活、友だちとの関係など様々な記憶)を元に考えがちだろうと思う。しかし子どもの頃の記憶というのは、実は本質的に非常に曖昧なものである。そもそも事実の問題として不正確、しかしその時の感情は繰り返し思い出すうちに言語化され増幅していく。好きだった先生のダメっぷりは憶えていないかわり、好きになれなかった担任がどれほど酷いヤツだったかは生々しく記憶している・・・・。小学校3