コラム ザ・模合2005年6月14日 Tweet 沖縄では「模合」が盛んである。本土の若手研究者から「模合の意味と意義は何ですか」と聞かれることがある。私は以前に「沖縄の共同労働」について書いたことがあるので、労働力交換(ユイマール)や模合、頼母子講、無尽等に関しては勉強したつもりでいたが、先の質問には十分答えられないこともある。 今回、念のために辞典をめくると、モヤイは生産・生活の場面での共同労働、共同利用、共同所有、利益の平等分配などの慣行で、模合、催合とも書く」、頼母子は「互いの金品の融通を目的とする民間の救済的互助組織で、無尽・模合も同様の組織」であり、さらに「最近では厳密な入札制度をとらず、金銭を積み立て祭礼の運用費用にあてたり、講員の旅行資金にするなど、経済救済を目的とするよりは、親睦団体に変化する傾向にある」(「日本民俗大辞典)と記されている。 沖縄でも救済互助組織的な