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ブックマーク / bijutsutecho.com (49)

  • 専門ミュージアムに行ってみよう。第1回「絶滅メディア博物館」

    専門ミュージアムに行ってみよう。第1回「絶滅メディア博物館」日には専門的な分野を扱う美術館や博物館が数多くある。各館の展示内容とともに、設立秘話やコレクションにかける思いなどをシリーズで紹介する。 文=浦島茂世 展示風景より 2023年1月、大手町に一風変わった私設博物館が開館した。その名は「絶滅メディア博物館」。館内には8mmフィルムカメラ、ビデオカメラ、フロッピーディスク、携帯電話やPHS、カセットプレーヤーなど、かつてはポピュラーだったものの、いまでは使われることがほぼなくなったメディア機器がジャンルごとに整然と並ぶ。都心の一等地になぜこの博物館が生まれたのだろうか? あまりふり向かれない「絶滅メディア」専門の博物館 絶滅メディア博物館は大手町と神田のあいだ、東京都千代田区内神田に位置する。この博物館はその名が示す通り、絶滅、あるいはほぼ絶滅に近い状態のメディア機器を収集・保管・展

    専門ミュージアムに行ってみよう。第1回「絶滅メディア博物館」
    yoshihiroueda
    yoshihiroueda 2024/05/05
    8mmビデオとかまだかろうじて再生できてDVDへのコピーができるようにしてあるけど、そこから先が億劫で進まない。写真のネガフィルムも同じ。
  • 日本初、「春画」を無修正でスクリーン上映。映画『春画先生』で内野聖陽が変わり者の春画研究家を熱演

    初、「春画」を無修正でスクリーン上映。映画『春画先生』で内野聖陽が変わり者の春画研究家を熱演平安時代からはじまり江⼾時代の⽊版画技術の発達で全盛期を迎えた⼈間の性的な交わりを描いた「春画」。これを題材にした映画『春画先生』が10月13日にロードショーされる。⽇映画史上初、無修正の春画を劇場映画で扱うものだ。 内野聖陽と北⾹那 Ⓒ2023「春画先⽣」製作委員会 2013年にイギリスの大英博物館で開催され、9万人もの入場者数を記録した「春画 日美術における性とたのしみ」展。そして、15年に東京・目白の永青文庫で開催され、20万人以上を集めた日初の「春画展」。国内外で人気を博す春画を題材とした映画が、この秋に公開される そもそも春画とは何か。それは、⾁筆や⽊版画で描かれた作品で、平安時代からはじまり江⼾時代の⽊版画技術の発達で全盛期を迎えた⼈間の性的な交わりを描いた画のことを指す。鈴⽊

    日本初、「春画」を無修正でスクリーン上映。映画『春画先生』で内野聖陽が変わり者の春画研究家を熱演
    yoshihiroueda
    yoshihiroueda 2023/05/26
    面白そう。
  • ヴァン クリーフ&アーペル「LIGHT OF FLOWERS 花と光」に見る、生け花とジュエリーの共鳴

    ヴァン クリーフ&アーペル「LIGHT OF FLOWERS 花と光」に見る、生け花とジュエリーの共鳴世界遺産として知られる京都の下鴨神社。ここを舞台に、ヴァン クリーフ&アーペルと華道家・片桐功敦がコラボレーションした展覧会「LIGHT OF FLOWERS 花と光」が開催中だ。会期は12月12日まで。 展示風景より 丁寧な仕事とつくり出されるものとの対話 「ハイジュエリーのエキシビション」と聞いて予想するものはなんだろうか? 暗い空間でガラスケースに入ったジュエリーが眩い光を放つ光景、と言う人もいるだろう。しかし、京都・下鴨神社に出現したエキシビション「LIGHT OF FLOWERS 花と光」は、そんなありふれたものとはまったく異なっている。 自然豊かな糺の森 展は、ハイジュエリーメゾン「ヴァン クリーフ&アーペル」が主催する特別なエキシビション。2021年春に「T-SITE GA

    ヴァン クリーフ&アーペル「LIGHT OF FLOWERS 花と光」に見る、生け花とジュエリーの共鳴
    yoshihiroueda
    yoshihiroueda 2022/11/25
    行ってみるかな。
  • 「あいち2022」注目作品を巡る。コロナ禍のいま考えたい「STILL ALIVE」

    「あいち2022」注目作品を巡る。コロナ禍のいま考えたい「STILL ALIVE」「あいちトリエンナーレ」を前身とする新たな国際芸術祭「あいち2022」がいよいよ開幕を迎えた。現代美術展やパフォーミング・アーツなど5つのプログラムで総勢100組のアーティストが参加するこの大規模芸術祭。そのなかでも現代美術展にフォーカスし、とくに注目したい作品をピックアップしてご紹介する。 一宮会場より、塩田千春《糸をたどって》(2022) 「あいち2022」の現代美術プログラムは、愛知県美術館が入る愛知芸術文化センターのほか、一宮市、常滑市、名古屋市有松地区といったエリアが会場として設定されている。ここではそのエリア別に、注目作品を紹介していく。 愛知芸術文化センター会場 あいち2022のメイン会場であり、もっとも多くの作家(42組)を見られるのが、栄にある愛知芸術文化センターだ。展示は地下2階と8階・1

    「あいち2022」注目作品を巡る。コロナ禍のいま考えたい「STILL ALIVE」
    yoshihiroueda
    yoshihiroueda 2022/08/12
    行きたい! いつ行くかな。
  • “包まれた凱旋門”はいかに実現したのか? 21_21 DESIGN SIGHTでたどるクリストとジャンヌ=クロードのレガシー

    “包まれた凱旋門”はいかに実現したのか? 21_21 DESIGN SIGHTでたどるクリストとジャンヌ=クロードのレガシー昨年行われた、パリのエトワール凱旋門を布で包むクリストとジャンヌ=クロードのプロジェクト「LʼArc de Triomphe, Wrapped, Paris, 1961–2021(包まれた凱旋門)」。その制作背景と実現過程をたどる企画展「クリストとジャンヌ=クロード “包まれた凱旋門”」が21_21 DESIGN SIGHTで始まった。 展示風景より 昨年9月、パリのエトワール凱旋門を2万5000平米におよぶ青い布と3000メートルもの赤いロープで包んだクリストとジャンヌ=クロードのプロジェクト「LʼArc de Triomphe, Wrapped, Paris, 1961–2021(包まれた凱旋門)」。その制作背景と実現に向けた長い道のりに焦点を当てる企画展「クリス

    “包まれた凱旋門”はいかに実現したのか? 21_21 DESIGN SIGHTでたどるクリストとジャンヌ=クロードのレガシー
    yoshihiroueda
    yoshihiroueda 2022/06/15
    これまで美術館でクリストの作品の資料展示などを見たことがあるがいまいちスケール感が掴めなかった。これくらいの展示が必要なのだと思う。
  • 連載:庄司朝美「トビリシより愛を込めて」第1回「Sketch of Tbilisi」

    連載:庄司朝美「トビリシより愛を込めて」第1回「Sketch of Tbilisi」 2月末から海外研修先として、黒海とカスピ海のあいだにある小国・ジョージアに滞在している画家の庄司朝美。渡航直前の2月24日、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が開始された。隣国とも言えるウクライナの情勢を身近に感じながら、独自の文化を育んできたジョージアからの通信をお届けする新連載。 文=庄司朝美 庄司朝美「Daily drawing」より、2022年、窓ガラスに油彩 撮影=筆者 長い間座っていたせいで、お腹に石を抱えているみたいだった。頭を天井にぶつけないようにギクシャクと体を動かして、ようやくトビリシに降り立った。飛行機の窓から見えたジョージアの大地は、埃っぽくて茶色がかっていて、なんというか色彩がなかった。明らかに日とは違う光景が目の前にあるにもかかわらず、ボワボワとして異国に来たという感触がない

    連載:庄司朝美「トビリシより愛を込めて」第1回「Sketch of Tbilisi」
    yoshihiroueda
    yoshihiroueda 2022/04/13
    ジョージはウクライナの対岸。同じくロシアに侵攻を許した国として対岸の火事とは捉えられていない。
  • ウクライナ侵攻に「NO」。アート界から相次ぐ反戦の声

    ウクライナ侵攻に「NO」。アート界から相次ぐ反戦の声混乱が続くウクライナ情勢。アート界からもロシアによるウクライナ侵攻に反対する声が次々と上がっている。(稿は随時内容をアップデートします) ウクライナ国旗 via Pixabay 2月24日にロシアが開始したウクライナ侵攻。全世界がその行方を見守るなか、アート界からも侵攻に反対する声が上がり始めている。 世界最大のミュージアムネットワークである「ICOM(国際博物館会議)」は、ロシアによるウクライナの領土保全と主権の侵害を強く非難する声明を発表した。博物館の専門家が直面するリスクや文化遺産への脅威に関する懸念を表明しつつ、迅速な停戦、交戦国間の即時調停、博物館の職員の安全確保と文化遺産保護のための協調努力を要請。「このような紛争と不確実性の時代において、ICOMは、この不確実性がウクライナのICOM会員、博物館職員、文化遺産の安全と安心に

    ウクライナ侵攻に「NO」。アート界から相次ぐ反戦の声
    yoshihiroueda
    yoshihiroueda 2022/03/01
    多くの人が声をあげればそれが力になる。
  • 大山エンリコイサムが横綱・照ノ富士のために化粧廻しを制作。「新しい感性を提示」

    大山エンリコイサムが横綱・照ノ富士のために化粧廻しを制作。「新しい感性を提示」1月9日に行われた大相撲初場所初日において、横綱・照ノ富士が新たな「三つ揃え化粧廻し」を披露。大山エンリコイサムが手がけたアートワークが注目を集めている。 大山エンリコイサムのアートワークが施された化粧廻しを付ける照ノ富士(中央) Photo (C) Hitomi Mori 相撲で力士が土俵入りする際に着用する「化粧廻し」。そのなかでも一際注目を集めているのが、美術家・大山エンリコイサムが手がけた横綱・照ノ富士のものだ。 Enrico Isamu Oyama, FFIGURATI #351, #350, #352 (left to right), 2022 Silk embroidery Dimension variable Artwork ©︎ Enrico Isamu Oyama Photo ©︎ Shu N

    大山エンリコイサムが横綱・照ノ富士のために化粧廻しを制作。「新しい感性を提示」
    yoshihiroueda
    yoshihiroueda 2022/01/13
    これは確かに新しい。
  • 相次ぐ告発、美術業界の変化のただ中で。小田原のどか評「居場所はどこにある?」展

    相次ぐ告発、美術業界の変化のただ中で。小田原のどか評「居場所はどこにある?」展今夏、コロナ禍を背景に「安全な居場所」をテーマとしたグループ展「居場所はどこにある?」が、東京藝術大学大学美術館 陳列館で開催された。様々な協働のあり方が提示された展について、小田原のどかがレビューする。 文=小田原のどか UGOの展示風景より 撮影=堀蓮太郎 美術のある場所 東京藝術大学大学美術館 陳列館で開催された「彼女たちは歌う」展(2020年8月18日〜 9月6日)を皮切りに、「アナザーエナジー展:挑戦しつづける力―世界の女性アーティスト16人」展(森美術館、2021年4月22日~ 2022年1月16日)、「ぎこちない会話への対応策:第三波フェミニズムの視点で」展、「フェミニズムズ / FEMINISMS」展(ともに金沢21世紀美術館、2021年10月16日〜2022年3月13日)と、「女性」や「フェミ

    相次ぐ告発、美術業界の変化のただ中で。小田原のどか評「居場所はどこにある?」展
    yoshihiroueda
    yoshihiroueda 2021/12/09
    アートの世界でのフェミニズム等に関する動き。
  • 「京都芸術大学」名称訴訟で和解成立。「京都芸大」「京芸」は使わず

    「京都芸術大学」名称訴訟で和解成立。「京都芸大」「京芸」は使わず京都市立芸術大学が学校法人瓜生山学園に対して「京都芸術大学」(旧京都造形芸術大学)の校名使用差し止めを求めた訴訟の控訴審で、両者の間に和解が成立した。 京都市立芸術大学と京都芸術大学のロゴ(それぞれのウェブサイトより) 「京都市立芸術大学」と「京都芸術大学(学校法人瓜生山学園)」の間で行われていた訴訟が、和解によって幕を閉じた。 京都造形芸術大学は、2021年の開学30周年を前に、20年4月1日付で名称を「京都芸術大学」へと変更。しかしこれに対して京都市立芸術大学は「市民の皆様や芸術を愛する幅広い人々に大きな混乱を招く」(19年8月の理事長コメント)として反発。名称変更の再考を訴えていた。 京都市立芸術大学は19年9月に大阪地裁に対し、京都芸術大学を運営する学校法人瓜生山学園を相手取り、「京都芸術大学」の名称の使用の差止めを求

    「京都芸術大学」名称訴訟で和解成立。「京都芸大」「京芸」は使わず
    yoshihiroueda
    yoshihiroueda 2021/07/23
    「京都芸術大学」の略称は「京都ゲー大」、「ケーゲー」で。
  • 東横インが運営する知られざるアートスポット。「ART FACTORY 城南島」で三島喜美代の巨大作品を見る

    東横インが運営する知られざるアートスポット。「ART FACTORY 城南島」で三島喜美代の巨大作品を見る東京の湾岸地域である城南島に、東横インが運営するアートスポットがあることをご存知だろうか? 1940年代から活動し、いまなお存在感を放つ彫刻家・三島喜美代の作品を常設するこの場所の見どころをお届けする。 展示風景より、三島喜美代《20世紀の記憶》(1984~2013) 東京・城南島の倉庫街に2014年、オープンした「ART FACTORY 城南島」。総床面積3500平米を超える館内には、彫刻家・三島喜美代の常設展示や、アーティストの制作スタジオを擁し、アートの一大拠点となっているのをご存知だろうか。 「ART FACTORY 城南島」は、対岸に羽田空港を見据える城南島の倉庫街にある。この施設は、株式会社東横インの社会貢献活動の一環として、芸術・文化振興のために設置された。もとは、同社の

    東横インが運営する知られざるアートスポット。「ART FACTORY 城南島」で三島喜美代の巨大作品を見る
    yoshihiroueda
    yoshihiroueda 2021/04/05
    これは知らなかった。行ってみたい。
  • 《北斎漫画》《冨嶽三十六景》《富嶽百景》の全頁・全点・全図を展示。「北斎づくし」が六本木で開催へ

    《北斎漫画》《冨嶽三十六景》《富嶽百景》の全頁・全点・全図を展示。「北斎づくし」が六木で開催へ江戸時代を代表する浮世絵師・葛飾北斎。その生誕260年を記念し、東京ミッドタウン・ホールにて特別展「北斎づくし」が開催される。展は、《北斎漫画》《冨嶽三十六景》《富嶽百景》の全頁・全点・全図を通期で展示するというこれまでにないものだ。 建築家・田根剛による『北斎漫画』展示プラン(イメージは構想段階のもの) 葛飾北斎(1760〜1849)の生誕260年を記念し、その代表作である《北斎漫画》《冨嶽三十六景》《富嶽百景》の全頁(ページ)・全点・全図を一堂に展示する特別展「北斎づくし」が、7月より東京ミッドタウン・ホールで開催される。展は、当初昨年の開催が予定されていたものの、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため延期。名称も新たに、膨大な北斎作品たちによって埋め尽くされた北斎ワールドが出現す

    《北斎漫画》《冨嶽三十六景》《富嶽百景》の全頁・全点・全図を展示。「北斎づくし」が六本木で開催へ
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    yoshihiroueda 2021/03/25
    これは混みそう。
  • ネオ・ダダの活動拠点が現代に蘇る。Chim↑Pom卯城竜太らが新たなスペース「White House」をオープン

    ネオ・ダダの活動拠点が現代に蘇る。Chim↑Pom卯城竜太らが新たなスペース「White House」をオープンChim↑Pomのメンバーである卯城竜太が、アーティストの涌井智仁、ナオ ナカムラの中村奈央とともに、新たなスペース「White House」を新宿でスタートさせる。会場となる建物は1960年にネオダダイズム・オルガナイザーズの活動拠点として磯崎新によってつくられたもので、ネオ・ダダのリーダー・吉村益信の住居だった「新宿ホワイトハウス」。 イメージビジュアル 吉村益信をリーダーに1960年に東京で結成され、篠原有司男、赤瀬川原平、荒川修作らが参加した前衛芸術グループ「ネオダダイズム・オルガナイザーズ(ネオ・ダダ)」。その活動拠点であった「新宿ホワイトハウス」が、新たなアートスペース「White House」として4月に始動する。 新宿ホワイトハウスの建物は、いまや日を代表する建

    ネオ・ダダの活動拠点が現代に蘇る。Chim↑Pom卯城竜太らが新たなスペース「White House」をオープン
    yoshihiroueda
    yoshihiroueda 2021/03/18
    「同スペースで開催される展覧会やイベントの多くはこのパスポートを保有する会員限定」パスポートを購入するのはちょっと心理的ハードルが高いな。
  • 塩田千春の新作をオンラインで楽しむ。ベルリンでの個展「I HOPE...」がVRで公開

    塩田千春の新作をオンラインで楽しむ。ベルリンでの個展「I HOPE...」がVRで公開ベルリンを代表するケーニッヒ・ギャラリーが、塩田千春の新作個展「I HOPE...」をオンラインで公開。巨大インスタレーションをVRで楽しむことができる。 VRの展示風景より ベルリンを代表するギャラリー「ケーニッヒ・ギャラリー」が、塩田千春の新作個展「I HOPE...」を開催。現在、その様子をオンラインで見ることができる。 VRの展示風景より 2019年、森美術館で130日間にわたって開催された「塩田千春展:魂がふるえる」によって66万6271人の入場者数(六木ヒルズ展望台 東京シティビューとの共通チケット)を記録した塩田千春。その展示風景は多くの人の記憶に強く残っていることだろう。 そんな塩田の新作《I HOPE...》は、糸と手紙、そして舟によって構成されたインスタレーションだ。 巨大空間から垂

    塩田千春の新作をオンラインで楽しむ。ベルリンでの個展「I HOPE...」がVRで公開
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    yoshihiroueda 2021/01/27
    1回にも塩田千春作品がある。
  • 「アイデア」と「表現」の狭間をたゆたう金魚かな。金魚電話ボックス事件大阪高裁判決の思考を追う

    「アイデア」と「表現」の狭間をたゆたう金魚かな。金魚電話ボックス事件大阪高裁判決の思考を追う 現代美術作品は著作権法でどこまで保護されるのか? 地裁と高裁で結論が逆転した注目の裁判「金魚電話ボックス事件」についてArt Lawを専門領域とする弁護士の木村剛大が両判決を比較しつつ、独自の視点を交え解説する。 文=木村剛大 山伸樹  メッセージ 1998 出典=金魚電話ボックス事件訴状(http://narapress.jp/message/) 2021年1月14日、金魚電話ボックス事件に関する大阪高裁判決が下された(*1)。結果は、著作権侵害を認めなかった奈良地裁の判決(*2)を覆し、被告らに対して被告作品の制作を禁止し、55万円の支払いを命じる逆転判決だった。 金魚電話ボックス事件の経緯 この裁判の原告は、現代美術家の山伸樹氏であり、山氏が1998年(*3)に制作、発表した作品《メッ

    「アイデア」と「表現」の狭間をたゆたう金魚かな。金魚電話ボックス事件大阪高裁判決の思考を追う
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    yoshihiroueda 2021/01/19
    ”金魚電話ボックス事件と西瓜写真事件の共通点は、いずれも依拠性の認定を通じて被告の不誠実な態度が浮上したことにより、類似の範囲を通常よりも広めに解釈したように見える点である。”
  • ダムタイプ、幻の新作パフォーマンス《2020》が3日間限定で無料配信へ

    ダムタイプ、幻の新作パフォーマンス《2020》が3日間限定で無料配信へロームシアター京都は、18年ぶりとなったダムタイプの新作パフォーマンス《2020》を3日間限定で無料配信すると発表した。 ダムタイプ 2020 撮影=福永一夫 ダムタイプにとって18年ぶりとなった新作パフォーマンス作品《2020》が、3日間限定で無料配信される。 同作は当初、今年3月に「KYOTO STEAM―世 界 文 化 交 流 祭―2020」のひとつとして、ロームシアター京都で上演予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて中止。その後、10月にロームシアター京都が同作を無観客で収録、編集したものを上映会として公開し、話題を集めた。 《2020》は、《pH》(1990初演)をはじめ、《S/N》(1994)、《OR》(1997)、《memorandum》(1999)、《Voyage》(2002)など、伝説的な作

    ダムタイプ、幻の新作パフォーマンス《2020》が3日間限定で無料配信へ
  • バンクシーの“商標権争い”が投げかける諸問題。知財に詳しい弁護士に聞く

    バンクシーの“商標権争い”が投げかける諸問題。知財に詳しい弁護士に聞くバンクシーの代表作のひつとである《花を投げる男(Flower Thrower)》。この商標権について、欧州連合知的財産庁(EUIPO)は無効とする決定を下した。バンクシー人側が敗れたこの決定は何を意味するのか。バンクシーに詳しい鈴木沓子が、シティライツ法律事務所の水野祐弁護士と、石井・髙畑法律事務所の石井宏之弁護士の両氏に話を聞いた。 文=鈴木沓子 写真1. 《花を投げる男》 バンクシーが2005年、イスラエルの圧制による惨状が続くパレスチナでガソリンスタンドの建物の側面に描き残した直径2メートル以上の壁画。15年たったいまも現存するバンクシーの代表作で、多くの観光客が訪れている 撮影=鈴木沓子 2014年、バンクシー公認の版権管理会社であるペスト・コントロール・オフィス社は、《花を投げる男》を含む作品18点の商標権を

    バンクシーの“商標権争い”が投げかける諸問題。知財に詳しい弁護士に聞く
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    yoshihiroueda 2020/10/02
    「Copyright is for losers(著作権は敗者のものである)」なんて言ってるんだったら、著作権の代わりに商標権で守るなんてバンクシーらしくない。
  • 「“私はあなたの『アイヌ』ではない”」:小田原のどかが見た「ウポポイ(民族共生象徴空間)」

    「“私はあなたの『アイヌ』ではない”」:小田原のどかが見た「ウポポイ(民族共生象徴空間)」今年7月に開業した北海道白老郡白老町の「ウポポイ(民族共生象徴空間)」。「国立アイヌ民族博物館」「国立民族共生公園」「慰霊施設」によって構成されるこの国立施設が誕生した背景を踏まえ、「語られていないこと」について小田原のどかが論じる。 文=小田原のどか ポロト湖と伝統的コタン 撮影=筆者(以下すべて) 民族共生象徴空間とは何か 2020年7月12日、北海道白老郡白老町に「ウポポイ(民族共生象徴空間)」が開業した。来は4月24日に開業が予定されていたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により2回の延期を経てのオープンとなった。同施設の「愛称」であるウポポイとはアイヌの言葉で「(おおぜいで)歌うこと」を意味するといい、2018年に一般公募によって決定した。民族共生象徴空間という名称は、閣議決定された内容

    「“私はあなたの『アイヌ』ではない”」:小田原のどかが見た「ウポポイ(民族共生象徴空間)」
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    yoshihiroueda 2020/08/30
    勉強が足りないのを痛感させられる。
  • 札幌国際芸術祭2020、中止が決定。新型コロナの影響避けられず

    札幌国際芸術祭2020、中止が決定。新型コロナの影響避けられず2020年12月からの開催を予定していた札幌国際芸術祭2020が、中止となることが決定した。新型コロナの影響だ。 札幌国際芸術祭2020のウェブサイトより 今年で3回目を迎える予定だった「札幌国際芸術祭」が、中止となることが発表された。 同芸術祭は、2014年に初回が開催されたもので、これまで坂龍一、大友良英がディレクターを歴任。今回は、初の共同ディレクター制を採用し、「Of Roots and Clouds: ここで生きようとする」というテーマのもと、天野太郎、アグニエシュカ・クビツカ=ジェドシェツカ、田村かのこの3名がディレクターとして名を連ねている。 札幌国際芸術祭2020は、すでに参加アーティスト全48組が固まっていたが、新型コロナの影響が予測しきれない状況のなか、「渡航制限や移動の自粛等により、展示の準備・実現や、冬

    札幌国際芸術祭2020、中止が決定。新型コロナの影響避けられず
    yoshihiroueda
    yoshihiroueda 2020/07/24
    これは残念。実施しても入場制限しては十分な収入にならないだろうから仕方がないところだろう。ヨコハマトリエンナーレも入場者数は一桁減るだろうし厳しいな。
  • 「誹謗中傷」と「批判」の違いとは何か? 美術批評の視点から

    「誹謗中傷」と「批判」の違いとは何か? 美術批評の視点からSNSにおける誹謗中傷をめぐり、政府も悪質な投稿者の電話番号を開示できるようにする方向を示すなど、議論が高まりを見せている。そこでここでは、美術批評を軸に、「誹謗中傷」と「批判」の違いを武蔵野美術大学教授で憲法研究者の志田陽子が論じる。 文=志田陽子(武蔵野美術大学教授) 「あいちトリエンナーレ2019」において、「表現の不自由展・その後」展示中止に抗議して改変されたモニカ・メイヤー《沈黙のClothline》(2019) 放任できない悪質言論 SNS上の誹謗中傷が人の精神を追い詰める、という問題が、リアリティ番組出演者の自殺という出来事をきっかけに社会全体の関心事となっている。これに法がどう対処すべきかについて、様々な視点からの議論が出されているが、これに伴って、「法的に許容されない『誹謗中傷』と、正当な『批判』との線引きをどう考

    「誹謗中傷」と「批判」の違いとは何か? 美術批評の視点から
    yoshihiroueda
    yoshihiroueda 2020/06/10
    「その論評が前提としている事実のところを見て、そこが虚偽であれば論評全体が名誉毀損となり、真実なら、その論評の表現が個人攻撃にあたる場合にのみ、名誉毀損となる」