【視点】「ブルマーの社会史 女子体育へのまなざし』(高橋一郎・萩原美代子・谷口雅子・掛水通子・角田聡美共著。青弓社) には、ブルマーの発展、消滅の過程には、女性が自分の意見を言えるようになった歴史が密接に絡んでいることが書かれています。杉原選手のこの記事を読んで、現役のトップ選手が伝統に異を唱え、自分で競技ウェアを開発・販売する。ついにこういう女性アスリートが出てきたと心が躍りました。 東京オリパラでドイツチームが自分たちの競技をセクシュアルな対象として見られたくないと言う想いから「ユニタード」を着た時、日本人選手たちはどう思っているのかなと考えていました。杉原選手のこの動きは、おそらくご本人が考える以上に、日本スポーツ史にとっても大きな意味があると思います。 私が競泳選手だった時代もハイレグのカットが深くなっていった時期があり、私自身その当時はそれがカッコいいと思っていて、よりカットが深