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ブックマーク / realsound.jp (41)

  • 応援上映の全国一斉開催は体験の質を下げる? 映画興行の画一化がもたらすもの

    東京は立川にある独立系シネコン、【極上爆音上映】で知られる“シネマシティ”の企画担当遠山がシネコンの仕事を紹介したり、映画館の未来などを提案するこのコラム、第49回は「映画興行の画一化は何を引き起こすか」というテーマで。 「〇月〇日全国一斉販売開始」 「〇月〇日〇:〇〇 応援上映開催」 「均一料金〇〇円」 映画ファンの皆様は、最近頻繁にこういうものを目にするのではないでしょうか? 映画の公開日こそ、遥か以前から全国一斉が大多数でしたが、ここ数年はそれに収まらず、何かしらのイベント上映だと日時のみならず予約/販売開始日が一斉であることも増えてきました。短尺のアニメ作品などに多く見られますが、料金を均一にするパターンもかなり増えてきました。一般料金2,000円のところ1,600円均一で、ということが多いですね。 開催日の指定、場合によっては上映開始時間の指定、料金の指定、販売開始日の指定、そし

    応援上映の全国一斉開催は体験の質を下げる? 映画興行の画一化がもたらすもの
    YUKI14
    YUKI14 2024/03/04
    全国一斉でやっても地方は盛り上がらんやろ、館数を絞るか日付をズラして持ち回りでやったほうが、ノリのいいオタクが集まる
  • 映画の長さは何時間が“正解”? 現代のライフスタイルや娯楽を基に考える

    東京は立川にある独立系シネコン、【極上爆音上映】等で知られる“シネマシティ”の企画担当遠山がシネコンの仕事を紹介したり、映画館の未来を提案するこのコラム、第48回は「第47回“映画の長尺化が映画館にもたらすもの”」に続いて、映画の尺(上映分数)についての考察“映画の長さは何時間が正解か?”というテーマで。 かなり前になりますが、僕はレンタルビデオ店でアルバイトをしていました。すでにシネマシティでもバイトしていましたので、かけもちというヤツです。 ここで僕は呆然としました。店のメインの棚のほとんどが海外テレビドラマに占められていたからです。人気作になるとすでに何シーズンも続いていて、1タイトルだけで2030とならんでいるわけです。新しい続きの巻のレンタル開始日だと開店前から何名か並んでいたくらいでした。今ならアニメシリーズがその位置になっているのでしょうか。 映画を生涯の仕事にしようと

    映画の長さは何時間が“正解”? 現代のライフスタイルや娯楽を基に考える
    YUKI14
    YUKI14 2023/09/27
    作品性やファンのボリュームにもよるけど、テレビアニメやドラマのクライマックスを劇場で上映するという方向性はありかな。文中にあるようにすでに実績はあるし。
  • 3時間超え/90分未満の映画は特別料金が必要? シネコンのタイムテーブルを作って検証

    東京は立川にある独立系シネコン、【極上爆音上映】等で知られる“シネマシティ”の企画担当遠山がシネコンの仕事を紹介したり、映画館の未来を提案するこのコラム、第47回は“映画の長尺化が映画館にもたらすもの”というテーマで。 なんか最近の映画、長くない? 数年前から言われるようになった「映画長尺化」、皆さんはどう感じていますか。 「長い映画」というのははるか以前からあるわけです。映画史上最高傑作とも讃えられる『七人の侍』は70年近く前の作品ですが、3時間27分もあります。同時代のこれまた名作中の名作『風と共に去りぬ』は3時間51分とさらに長い。 『ゴッドファーザー』シリーズに『タイタニック』、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズと、どの時代にも長尺作品はいくつもあり続けているわけですが、なぜここのところ長い作品が多くなったと感じるかと言えば、単に数もそうですが、文芸大作やジャンルの必然として長

    3時間超え/90分未満の映画は特別料金が必要? シネコンのタイムテーブルを作って検証
    YUKI14
    YUKI14 2023/09/22
    劇場側の都合を考えると、短い作品も欲しいし長い作品なら特別料金取りたいよな
  • 「綺麗事じゃなくて、クソならクソだって言ってくれる」 元自衛官芸人 やす子が語るヒップホップ/ラップ愛

    お笑い芸人のルーツ音楽にスポットを当てた連載「芸人と音楽」。第4弾ではブレイク中の元自衛官芸人・やす子に話を聞いた。ヒップホップやロックなどを好んで聴き、最近は自身でもオリジナル楽曲を制作してSNSに投稿。その絶妙なワードセンスやDTMならではのサウンドが音楽ファンやアーティストの間でも話題になっている。そんなやす子が影響を受けてきた音楽、そして楽曲を制作する上で意識していることなど、熱い音楽愛が伝わるインタビューをお届けする。なお、後日インタビューの模様を収録した動画も公開予定だ。(編集部)【記事最後にプレゼント情報あり】 くるり、RIP SLYMEからFla$hBackS、C.O.S.A.、NF Zesshoまで…様々な音楽に魅了 ーーやす子さんはヒップホップやロックがお好きで、最近ではご自身でも楽曲を制作されていますが、幼少期や学生時代にはどんな音楽を聴いていましたか? やす子:24

    「綺麗事じゃなくて、クソならクソだって言ってくれる」 元自衛官芸人 やす子が語るヒップホップ/ラップ愛
    YUKI14
    YUKI14 2023/08/19
    自衛隊内のセクハラパワハラにはクソと言ってくれないのかな
  • 『エルピス』大根仁監督ロングインタビュー 画期的な撮影から長澤まさみとの再タッグまで

    長澤まさみ主演ドラマ『エルピス-希望、あるいは災い-』(カンテレ・フジテレビ系)が12月26日に最終回を迎える。プロデューサー佐野亜裕美の実体験をベースにした要素も盛り込まれた渡辺あやによる脚や、挑戦的な作品のテーマが視聴者に熱を与え続けてきた作には、もう1人重要なキーパーソンがいる。チーフ演出を務める大根仁だ。SNSでは現場の様子や放送内容について随時言及してきた大根監督だが、これまで作について深く語ることはほとんどなかった。そして今回、最終回放送前のタイミングでロングインタビューが実現。作品に携わることになった背景から、現場目線でのドラマ全体の総括や画期的な撮影について、そして2011年の映画『モテキ』以来の再タッグとなった長澤まさみへの思いまで、たっぷりと語ってもらった。(編集部) ずっとやりたかった「ドラマの映像ルックを底上げすること」 大根仁監督 ――リアルサウンド映画部で

    『エルピス』大根仁監督ロングインタビュー 画期的な撮影から長澤まさみとの再タッグまで
  • 日本全国のシネコン、『すずめの戸締まり』にほぼ戸締まりされる

    先週末の動員ランキングは、『ONE PIECE FILM RED』が土日2日間で動員9万人、興収1億2300万円をあげて13週目の1位となった。11月6日までに累計動員は1301万人、累計興収180億円を突破しているが、ギョッとするのは週末の数字だ。興収1億2300万円で1位。これは、首位の週末興収としてはコロナ禍前までの水準だと年間でも最低レベルの数字である。 そのことを踏まえずに、今週末の日全国のシネコンのスクリーンが新海誠監督の新作『すずめの戸締まり』にほぼ占拠されることを批判しても仕方がない。8月以降、新作では最終興収30億円の大台にギリギリ届きそうな『沈黙のパレード』をほとんど唯一の例外として、『ONE PIECE FILM RED』におんぶに抱っこ状態だった国内の映画興行。『すずめの戸締まり』は待ちに待った「大ヒットが約束された作品」なのだ。そこでもし観客を取りこぼすようなこ

    日本全国のシネコン、『すずめの戸締まり』にほぼ戸締まりされる
    YUKI14
    YUKI14 2022/11/11
    マーベルスタジオは、フェイズ4以降に話が広がりすぎて付いていくのが大変になったせいもあるけど、ディズニーが配信重視して劇場への不義理を行った割りも食わされている
  • くるり 岸田繁×氣志團 綾小路翔、フェス主催アーティスト赤裸々対談 コロナ禍による中止から2022年の開催まで

    くるり 岸田繁×氣志團 綾小路翔、フェス主催アーティスト赤裸々対談 コロナ禍による中止から2022年の開催まで 海外アーティストの来日や現地での開催など、コロナの影響を受けた2020年以来、最大の盛り上がりを見せる2022年のフェス。リアルサウンドでは現在、その動向に注目した特集『コロナ禍を経たフェスの今』を展開中。その締めくくりとして、様々なイベントに出演するアーティストであり、自身の地元でフェスを開催するくるり 岸田繁(『京都音楽博覧会』主催)と氣志團 綾小路 翔(『氣志團万博』主催)の対談を行った。(編集部) 2007年に始まった『京都音楽博覧会』と、二度のワンマンでの開催を経て、2012年から多数のアーティストが出演する野外フェスになった『氣志團万博』。自身で野外フェスをオーガナイズするミュージシャンは、コロナ禍以降の状況とどう向き合って来たのか。それを教えてほしいというのが、この

    くるり 岸田繁×氣志團 綾小路翔、フェス主催アーティスト赤裸々対談 コロナ禍による中止から2022年の開催まで
  • 映画を映画館で観る意味とは? コロナ禍でより鮮明化した“他者”と“暗闇”の重要性

    東京は立川にある独立系シネコン、【極上爆音上映】等で知られる“シネマシティ”の企画担当遠山がシネコンの仕事を紹介したり、映画館の未来を提案するこのコラム、第45回は“コロナ禍でより鮮明化した「映画映画館で観る意味」”というテーマで。 配信サービスの加速度的な躍進 思考実験です。近未来、完全に映画館と同等の大画面と音響で、家庭でも映画を鑑賞可能な、一般的な収入で購入可能なガジェットが普及したとして、その時、映画館は消滅するか? そんなことになったらもう映画館なんか行かない、という方も多いでしょうね。さらに条件を加えて、映画館よりも早く作品が配信されて、映画館よりもずっと安価に観られる、としましょう。これだとかなりの方が寝返りそうです。 それでも僕は、映画館は減少はするも、なくなりはしないだろう、と確信できます。今回はその理由を述べながら、そこから「映画映画館で観る意味」を浮かび上がらせよ

    映画を映画館で観る意味とは? コロナ禍でより鮮明化した“他者”と“暗闇”の重要性
    YUKI14
    YUKI14 2021/07/04
  • 『シン・エヴァ』ラストカットの奇妙さの正体とは 庵野秀明が追い続けた“虚構と現実”の境界

    稿には、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の結末を含む内容への言及があります。 『シン・エヴァンゲリオン劇場版』のラストカットは、とても奇妙な映像だ。しかし、それは嫌な奇妙さではない。 宇部新川駅を空撮で撮影した実景映像がベースなので、実写映像と言えるかもしれない。しかし、その現実を切り取ったはずの実景の映像に現実でないものが交じり合っている。 走り去るシンジとマリは手描きのアニメーションだ。よく見ると道行くモブキャラも大半がおそらくCGで作成された架空の通行人である。しかし、当に撮影時にいたであろう、自転車に乗った生身の人間や通りかかった車も存在している。そして、すでに引退した過去の車両が走っている。現実に存在するものと、存在しないもの、そして、かつて存在したものが同居している。シンジとマリは、CGのように実景と馴染ませるわけでもなく、3コマ打ちのアニメキャラとわかるようにそのまま存

    『シン・エヴァ』ラストカットの奇妙さの正体とは 庵野秀明が追い続けた“虚構と現実”の境界
  • ディズニーにとっては因果応報? 『ラーヤと龍の王国』の悲劇

    先週末の動員ランキングは、3月8日に超イレギュラーな月曜公開となった『シン・エヴァンゲリオン劇場版』が週末まで引き続き好調で、土日2日間の動員76万1000人、興収11億7700万円を記録して初登場1位となった。初日から7日間の累計は動員219万4533人、興収33億3842万2400円。最終興収53億円を記録したシリーズ前作『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』のオープニング7日間との比較では動員133.6%、興収145.1%という数字だ。もちろん大ヒットは大ヒットなのだが、このままロングヒットの気流に乗るかどうかは、21日までと言われている首都圏1都3県の緊急事態宣言解除の影響、春休み興行による上増し及びその対抗馬など、複数の要素が複雑に絡んでくるだろう。 『シン・エヴァンゲリオン劇場版』に関しては、現状、どのメディアも企画書と原稿チェックなしでは作品のメインビジュアルを借りることもできず(

    ディズニーにとっては因果応報? 『ラーヤと龍の王国』の悲劇
    YUKI14
    YUKI14 2021/03/20
    ラーヤ名作だったのにな / この事態、コロナとディズニー本社が加害者、劇場とクリエイターとディズニージャパンが被害者 / ディズニープラスの低スペックについては、ディズニージャパンが諸悪の根源
  • 実写とアニメの境を見直す杉本穂高の連載開始 第1回は『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』評

    はじめに 連載を始める前に、この連載意図を記しておきたい。前置きとしてはやや長いかもしれないが、お付き合いただけると幸いだ。そんなのどうでもいいので、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』について読みたいという方は飛ばしてしまっても構わない(3ページ目から論です)。ただ、この前置きを読んでおくと、論の理解は深まるはずだ。(稿には、『劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン』のネタバレが含まれます) 現代における「アニメーションならでは」という言葉のいびつさ アニメーション映画に関する文章で、「アニメーションならではの」という言い方を見かける機会は数多い。 アニメーションに対置される映画のジャンルは「実写」である。しかし、アニメーションならではの魅力は常々言われるのに、「実写ならではの魅力」が語られることはほとんどないのはなぜだろうか。 それは、「アニメーションならでは」という言葉を使う時

    実写とアニメの境を見直す杉本穂高の連載開始 第1回は『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』評
  • 『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 DEATH(TRUE)2/Air/まごころを、君に』が“圧倒的”である理由

    通称“旧劇場版”と呼ばれる、『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 DEATH(TRUE)2/Air/まごころを、君に』が上映中だ。『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズの最新作にして完結編になるとみられる『シン・エヴァンゲリオン劇場版』公開に合わせての期間限定上映だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を重くとらえ、『シン・エヴァ』は公開延期となってしまった。 劇場版 NEON GENESIS EVANGELION - DEATH (TRUE) 2 : Air/まごころを君に [DVD] しかし、どのタイミングにしろ、“旧劇”が劇場で鑑賞できるというのは僥倖だといえる。なぜなら、『シン・エヴァ』が依然として公開されてない状況において、『エヴァ』の最高峰といえば、やはり“旧劇”であり、“旧劇”こそが全てのエッセンスが凝縮された『エヴァ』そのものであるからだ。ここでは、なぜ作がそこまで圧倒的な作品

    『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 DEATH(TRUE)2/Air/まごころを、君に』が“圧倒的”である理由
  • 新文芸坐×新宿武蔵野館×立川シネマシティの担当者が語り合う、コロナ禍以降の映画館

    取材協力=立川シネマシティ・遠山武志、新宿武蔵野館・西島新、新文芸坐・花俟良王、文・取材=アナイス(ANAIS)、石井達也 新型コロナウイルスが猛威を振るった2020年。4月には緊急事態宣言が発令され、映画館は一時閉鎖状態にまで陥った。再び1都3県に緊急事態宣言が発令され、業界全体に暗雲が立ち込めている現在、映画館側は一体どのように切り抜き、今後どのように戦っていくのか。 コロナ禍以降の映画館運営や、配信との同時公開問題、映画館で映画を観る醍醐味などを、立川シネマシティの遠山武志氏、新宿武蔵野館の西島新氏、新文芸坐の花俟良王氏を迎え、語り合ってもらった。(12月某日取材実施) コロナ禍以降、運営面での変化 ーーコロナ禍以降、座席数の減少や飲の禁止など、これまでとまったく異なる映画館運営が求められたかと思います。実際に現場ではどのような変化が起きたのでしょうか? 遠山武志(以下、遠山):運

    新文芸坐×新宿武蔵野館×立川シネマシティの担当者が語り合う、コロナ禍以降の映画館
    YUKI14
    YUKI14 2021/01/18
    当事者達のコメントには重い実感を感じる、配信との棲み分けや映画館に足を運ぶ理由が無いと厳しいよな
  • 大友良英が語る、『いだてん』音楽制作と劇伴作家としてのスタンス「時代と空気感とストーリーを体に入れながら過ごした2年半」

    大友良英が語る、『いだてん』音楽制作と劇伴作家としてのスタンス「時代と空気感とストーリーを体に入れながら過ごした2年半」 1年間続いたNHK大河ドラマ『いだてん ~東京オリムピック噺~』も大詰め。この記事が公開された数時間後には最終回(第47回)を迎える。音楽を担当した大友良英にとっても、2年半も付き合ってきた大仕事の終わりである。 『いだてん』オリジナルサウンドトラックの第3弾『完結編』も先ごろリリースされた。メインテーマの「完結編リミックスVer」に始まり、7分以上にも及ぶロングバージョン「1964/いだてんメインテーマロングVer」で終わる内容は、完結編に相応しく、CDだけ聴いても壮大なドラマが脳裏に浮かんでくるような充実ぶりだ。 この取材が行われたのは第45回「火の鳥」の放映直後。大友自身も、まだ最終回の映像を(音楽がついた状態では)まだ見ていないという段階だった。ドラマの結末も含

    大友良英が語る、『いだてん』音楽制作と劇伴作家としてのスタンス「時代と空気感とストーリーを体に入れながら過ごした2年半」
  • 前人未到の大河ドラマ『いだてん』はいかにして作られたのか 取材担当者が明かす、完成までの過程

    いよいよ最終局面に入った大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~』(NHK総合)。オリンピックに関わった日人の姿を描いた作は、明治・大正・昭和という近代日を舞台にした歴史群像劇だ。劇中には実在した人々が登場し、一見荒唐無稽に見えながらも、ほぼ史実どおりに展開していくのだが、その背後では、気が遠くなるような膨大な量の取材が行われていた。 今回、リアルサウンド映画部では『いだてん』の「取材」を担当した渡辺直樹に、関係者遺族への許可取りも含めた取材現場の内幕について話を訊いた。渡辺が担った「取材」とは、宮藤官九郎の脚作り、その前段階の企画制作のための膨大な資料集め、および史実関係の事実確認など。前人未到の挑戦となったオリンピック大河はいかにして作られたのか?(成馬零一) 誰を主人公にするかも決まっていなかった ―― 渡辺さんが『いだてん』でもチーフ演出を務める井上剛さんの作品

    前人未到の大河ドラマ『いだてん』はいかにして作られたのか 取材担当者が明かす、完成までの過程
  • 大根仁が大河ドラマにもたらしたものとは? 『いだてん』「前畑がんばれ」の裏側を解説

    オリンピックに関わった様々な日人の姿を描いた大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~』(NHK総合)。第36回「前畑がんばれ」は1936年のベルリン五輪の200メートル平泳ぎで金メダルを獲得した前畑秀子(上白石萌歌)の奮闘を描いた物語だ。 ラジオ実況を担当したNHKの河西三省(トータス松)が「前畑がんばれ! 前畑がんばれ!」と繰り返し絶叫した逸話が今でも語り草となっているベルリン五輪だが、同時にヒトラーとナチスのプロパガンダに利用されたオリンピックとしても知られており、第二次世界大戦へと世界が向かっていく不穏な気配が強く漂う仕上がりとなった。 この度、リアルサウンド映画部では、演出を担当した大根仁と制作統括の訓覇圭に話を伺った。 女性陸上選手・人見絹枝の苦悩と活躍を描き『いだてん』屈指の傑作回となった第26回「明日なき暴走」を手掛けた大根が、同じ女性アスリートの前畑秀子をフ

    大根仁が大河ドラマにもたらしたものとは? 『いだてん』「前畑がんばれ」の裏側を解説
  • 『未知との遭遇』『時計じかけのオレンジ』など初上映 『午前十時の映画祭』最終回、上映作品発表

    4月5日から2020年3月26日の51週にわたって開催される『午前十時の映画祭10-FINAL-』のラインナップが発表された。 2010年2月、全国25館でスタートした、川喜多記念映画文化財団、映画演劇文化協会主催の『午前十時の映画祭』は、世界の名作の数々を低料金かつ最良の環境で上映し、新たな映画ファンの育成を目指して始まった映画祭。開催初回からこれまでに436万1515人(2月10日現在)を動員し、今回が最終回となる。作品選考にあたっては、昨年秋にファンからリクエストを募集し、その結果の多くがラインナップに反映され。外国映画と日映画、全27を全国58劇場で約1年にわたって上映する。 今回のラインナップは、映画祭初上映11、これまで上映した作品のアンコール上映16の計27。オープニングはスティーヴン・スピルバーグ監督作品『未知との遭遇』、さらに、ファンからのリクエストが多数寄せら

    『未知との遭遇』『時計じかけのオレンジ』など初上映 『午前十時の映画祭』最終回、上映作品発表
    YUKI14
    YUKI14 2019/02/25
    最終回だけあって名作揃い/ 名画座のない地方在住者がシネコンで過去の名作に触れるいい企画だったので、終了は本当に残念
  • 新文芸坐×早稲田松竹×キネカ大森、編成担当が語り合う“名画座”ならではの特集上映の組み方

    若年層映画ファンの意識の変化、SNSの普及などで、改めて注目を集めている名画座。DVD、Blu-rayだけではなく、配信サービスによって今まで以上にいつでもどこでも映画を観ることができる環境となったが、旧作をスクリーンで観る醍醐味に多くの観客が年々魅了されている。 リアルサウンド映画部では、多彩なプログラムで人気を集める東京の名画座3館の番組編成による座談会を企画。新文芸坐の花俟良王(はなまつ・りょお)氏、早稲田松竹の上田真之氏、キネカ大森の渋谷実里氏に、番組編成のコンセプト、劇場に訪れる観客の変化など、熱く語り合ってもらった。 また来たいと思ってもらうために ーー多彩なプログラムで映画ファンからも注目を集める3館ですが、まずは2018年会心のプログラムからお話いただけますか。 花俟良王(以下、花俟):2018年は新しい試みを模索した1年間でした。細かいプログラムでご迷惑をかけていると思う

    新文芸坐×早稲田松竹×キネカ大森、編成担当が語り合う“名画座”ならではの特集上映の組み方
    YUKI14
    YUKI14 2019/01/27
    キネカ大森の『ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌』 『映画 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』の2本立ては最高だったな
  • 旧作上映に映画館の“意志”が現れる 「午前十時の映画祭」10年間の文化的功績

    東京は立川にある独立系シネコン、【極上爆音上映】等で知られる“シネマシティ”の企画担当遠山がシネコンの仕事を紹介したり、映画館の未来を提案するこのコラム、第33回は“シネコンでの旧作上映”について。 先日、映画史に残る名作の数々を1~2週替わりで朝10時から上映する企画上映《午前十時の映画祭》(公式サイト)が、コスト負担の厳しさなどの理由で来年度が最終シリーズになることが発表されました。 このコラムの第26回でも取り上げましたが、僕はこの企画をものすごく素晴らしいと思っていますし、同様のことをやりたいと望んでいた熱意を汲んでもらい、シネマシティを上映仲間にいれていただいた大恩を忘れることはなく、ただルール通りに淡々と上映していくだけでなく、音楽モノは音響調整を行ったり、ときには朝だけでなく昼や夜にも上映回数を増やしたり工夫を凝らして、“映画をスクリーンで観る幸福”を訴えてきました。 おかげ

    旧作上映に映画館の“意志”が現れる 「午前十時の映画祭」10年間の文化的功績
  • 『2001年宇宙の旅』70mm上映はどう実現した? 国立映画アーカイブに聞く、その背景と役割|Real Sound|リアルサウンド 映画部

    スタンリー・キューブリック監督作『2001年宇宙の旅』の70mm版特別上映が、10月6日より東京・国立映画アーカイブにて行われる。『2001年宇宙の旅』製作50周年を記念して、クリストファー・ノーラン監督の協力の元、公開時の映像と音の再現を追求して作成された70mmニュープリントが、今年5月に開催された第71回カンヌ国際映画祭クラシック部門での初お披露目、欧米での上映を経て、ついに日に上陸する。 前売り券が販売されるやいなや、ものの数分で完売し、早くも追加上映を望む声が上がっている企画。今回リアルサウンド映画部では、上映を主催する国立映画アーカイブの主任研究員・冨田美香氏にインタビューを行い、上映実現までの道のりや、上映の見どころについて話を聞いた。 「これをきっかけに、70mmで作品が観られる場所を」 国立映画アーカイブ主任研究員・冨田美香氏 ーーまずは『2001年宇宙の旅』70

    『2001年宇宙の旅』70mm上映はどう実現した? 国立映画アーカイブに聞く、その背景と役割|Real Sound|リアルサウンド 映画部