米国大学で日本語を履修してた米国人が、日本人教師に「もっと日本語の文法を勉強したいので(教科書以外の)文献を紹介してください」って言ったら、「そんなことより、私が渡すドリルを何回も繰り返しやってください」って言われて、困って私に相談に来たことがある。日本的すぎて笑ってしまった。
ハーバード大学を卒業、米国で法律家として活躍した後、東大に渡り日本に関する法社会学が専門の研究者となったダニエル・フット教授(法学政治学研究科)。日本に興味を持つようになった理由とは何か、東大が抱える国際性や多様性の問題はどのように対処されるべきか。数少ない外国出身の教授の目に映った東大像を描き出す。 (取材・翻訳 円光門、撮影 高橋祐貴) ──現在は法システムと日本社会の関係について研究している先生ですが、ハーバード大学では東アジア学を専攻していました。いつから東アジアや日本に興味を持ったのですか 私の父は米海軍日本語学校を修了後、第2次世界大戦中に日本語の通訳をしていました。日本語学校では、後に著名な日本文学者となったドナルド・キーンと同じクラスにいたそうです。小さい時から日本についてのニュースを父や、戦後記者として日本に留まった父の親友から聞かされていました。そういう意味で日本に親近
イギリスに魅せられた人たちを紹介する「酒都を歩く」(ぶりてん数寄)。1年半ぶりにお届けするのは東大教授からオックスフォード大教授となり、『オックスフォードからの警鐘』(中公新書ラクレ)を出版した苅谷剛彦氏。最新の世界大学ランキングでオックスフォード大は1位。一方の東大は39位だった。その差はどこから来るのか。そして、国際化の必要性が指摘される日本の大学が目指すべき方向は--。教育社会学が専門の苅谷氏に話を聞いた。 世界ランクの裏事情 ニュースで時折、目にする世界大学ランキング。日本の大学の順位の変動に一喜一憂する向きもあるが、そもそもいかなる目的でつくられているのだろうか--。 「ロンドンの金融街シティーは世界中から人や金を集めてきましたが、同じことがイギリスの大学で起きています。ランキングはイギリスの大学が海外から学生や寄付金を集める上でブランディングの機能を果たしています」と苅谷氏は言
「南米日本語教育シンポジウム2017」が8月25日から27日まで、サンパウロ市の援協本部神内ホールで開催され、日本語教師ら約140人が参加した。国際交流基金、「南米日系社会における複言語話者の日本語使用特性の研究」(科研)研究チームの共催。日本語教育とバイリンガルに関する興味深い講演や発表が次々に行なわれた。 国際交流基金サンパウロ日本文化センターの洲崎勝所長は挨拶で、JICAや人文研、USP日語学科など多くの機関が開催に協力していることを挙げ、「同じ問題をバラバラに取り組む時代は終わった。これからは皆が力を合わせる『オールジャパン』。その内『オールブラジル』『オール南米』と広がっていけば」と期待を述べ、参加者らに対し「同じ悩みや課題を抱える日語教師がいるはず。イベント中にネットワークを作って」と呼びかけた。 基金の福島青史さんは大会趣旨として、南米日系社会では継承日本語教育に加え、スペイ
イギリス・デヴォン州の静かな町で日本語を教える、クリスピン・チェンバーズ氏が、優れた教育者に贈られるピアソン賞の中等学校教育部門において、2013年の「ティーチャー・オブ・ザ・イヤー」に輝いた。日本語教育を通じ、子供たちに自信と可能性を与えるチェンバーズ氏の功績が、高く評価されている。 イギリスのローカル紙、プリマス・ヘラルド紙は、チェンバーズ氏を「日本語と日本文化への情熱で、生徒の生き方をも変える素晴らしい教師」と賞の審査員が評価したことを伝えている。 【チェンバー先生って何者?】 ガーディアン紙は、チェンバーズ氏にインタビューをし、彼の経歴を紹介している。 チェンバーズ氏は、現在トラヴィストック・カレッジ(イギリス式の中高一貫校)の日本語課主任であり、大学卒業後、英語教師として日本の淡路島に赴任した。 「20万人の日本人と僕だけがいた」という淡路島で、彼は日本語を学んだ。来日後、「シン
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