名古屋市教委が長年、教員団体から校長などの推薦名簿とともに金品を受領していた問題で、2023年度に名簿を提出した86団体のうち、市教委が69団体から現金や商品券を受け取っていたとみられることが、本紙が入手した内部資料で分かった。関与した団体の8割が金品を渡していたことになる。受領額は計221万円。市は近く設置する第三者の調査検証チームで本格的に調べる。 市教委は11日の会見では、86団体のうち少なくとも40団体以上から5千~3万円の金品を受領し、総額は約200万円になると説明していた。その後の調査で団体数が大幅に増え、このうち29団体から複数回、金品を受け取り、1団体当たり5千~6万円になることが判明した。担当者は本紙の取材に「さらに詳細に調査している」と話した。