テナントに退去通知が出されたキャデラック会館(14日、札幌市豊平区で) 札幌市豊平区の不動産仲介店「アパマンショップ平岸駅前店」で起きた爆発事故は16日で、発生から半年を迎える。爆発の影響で傾斜した向かいのビルでは、アパマン側は修復を前提にビル所有者と賠償交渉を進めているが、ビル所有者はテナントに立ち退きを迫っており、営業を再開したテナントは困惑している。被害を受けた周辺のマンションなどでは修復工事が始まっているが、一部の住民たちは今も仮住まいを強いられている。(橋爪新拓) ■取り壊しか修復か 問題のビルは、事故があった平岸駅前店跡地の向かいの雑居ビル「キャデラック会館」と、同会館に隣接するビル「平岸3条マンション」の計2棟で、不動産仲介業者「ビッグ」(札幌市中央区)が所有し、居酒屋、美容室など計8店舗が入居している。 ビル関係者によると、ビッグは4月中旬、各テナントに対し、「建物各所に傾