安土桃山時代の刀工、堀川国広(くにひろ)の傑作「山姥切(やまんばぎり)国広」(国重要文化財)について、足利市通2丁目商業会(浜田陽一会長)が国広ゆかりの足利市で展示するよう求め、近くインターネットで署名活動を展開する。同市では国広の脇差展示で空前の刀剣ブームに沸いており、今回も若い女性ファン刀剣女子のパワーで展示を実現しようというもくろみだ。 山姥切は全長約70センチ。国広が天正18(1590)年2月、足利の領主だった長尾顕長(あきなが)の依頼で作刀した。作刀場所は足利か小田原城内か不明。豊臣秀吉の小田原攻めで、顕長は北条氏について敗れたため、同刀はその後、何人かの所有者の手を経て現在は千葉県内の個人所蔵。名称の由来は江戸時代、ある武将が山中で子供を食べる山姥を一刀両断したことによる。 刀剣ブームの火付け役となったインターネットゲーム「刀剣乱舞」でも人気だが、平成9年秋、東京国立博物館で展