「オーバーシュートをロックダウンでアウフヘーベン(止揚)しましたの。オホホ」――。共産党の小池晃書記局長は26日、こう書き込んだ、小池百合子東京都知事をやゆするツイートを削除した。都の新型コロナウイルスの新規感染者が50人前後で推移しているのを受け、小池知事のコロナ対策を皮肉ろうとしたとみられるが…
相変わらず「子無しだって税金年金たくさん負担してて苦労してる」ってコメが星集めてるけど、子育ての圧倒的な時間奪われ感とか経験したことないからわかんねえんだろうなあ。わかり合えないんだろうなあ...(anond:20221012171235) 子供が将来払う、支える社会保障の話をしてるのに「今自分が払ってるから」じゃないんだよ。 脈々と続いている無限の子育てという苦行の上に今の社会があって、「税金払ってるからフリーライドじゃないです〜」ってちょっと脳みそ腐ってるのではと思うわ。 (anond:20221012110503) 自己決定の責任は取ってどうぞ 自己決定の責任すら放り投げる人は本来なら子どもを作るのではなく赤ん坊👶として保護されるべき 自己決定を尊重されたいなら責任を全うするフリくらいは見せてどうぞ クソ親とクソ飼い主は完全一致、毒親とは責任を簡単に放り投げる、生きづらいくんちゃん
「なんとなく言語 (学) に興味がある人のためのブックガイド」をつくりました。 「なんとなく言語 (学) に興味があるのでもうちょっと読んでみたい」 「言語学にどんな分野があるのか知りたい」 「専門的に勉強したいというほどではないのだけれど、もうちょっと何か読んでみたい」 という人のために、言語 (学) についての入門的な本を紹介します。 これらの本を読んで言語 (学) っておもしろいなと思ったら、ぜひ大学などで言語学の授業を受けたり、専門的な入門書を読んだりしてください。 あるいは、以下の記事を参考に自分で言語学を勉強してみるとよいでしょう。 あくまで、なんとなく言語 (学) に興味がある人のためなので、注意点がいくつかあります。 網羅的なリストではありません。まだまだ編集中です。おもしろかった本があったら教えてください。 基本的に和書で、一般向けの本を紹介しています。 出版年順に並べて
5/28日追記:ある先生から咳のデータを見せて頂きました。論文の公開はできないとのことですが、咳における流量は発話における流量に比べて文字通り桁違いでした。また、音圧もこれまた桁違いでした。もちろん発話時の飛沫も大事ですが、咳の恐ろしさを実感する値でした。 *** やはり我慢ができなくなり、動画を撮ってUPしました。でも、書いたのはこちらの記事が先です。 *** 5月21日ごろでしょうか、『ひるおび』という番組で、以下のような仮説が紹介されたようです。日本語で「これはペンです」と言った場合と、英語でThis is a penと言った場合だと、後者の方が飛沫が飛ぶので、それが欧州やアメリカでの完成拡大に繋がっているのではないか、という話しです。 川原は実際の番組を見ておらず、しかも、前後は切り取られているので、どのような文脈だったのか詳しく存知あげていないのですが、音声・言語の専門家としてい
1962年 私は記憶が良い、名前や顔については別だが。私は一度読んだものは忘れはしない、然しこれには不都合なこともある。――私は世界の傑作の小説なら二三度は皆読んだがもうそれを興味をもつては読み得ないのだ。近代の小説には私の興味のわくようなものは殆どない。そんなわけで数限りなくあるあの探偵小説がないとしたら私は娯楽に途惑うであろう。読む人を魅了し去つて時の経つのを忘れしめるがさて一旦読み了ると記憶から忽ち去るあの探偵小説がなかつたとしたら。 2021年 いまやビデオゲーム市場はメンタルクリニックの待合室のようだ。 そこでは制作者が直面した憂鬱や病や困難が吐露され、主として「『MOTHER』シリーズに影響を受けた奇妙なビジュアル」*3の形式で打破されたり抱擁されたりする。憂鬱はアートとなり、不安は商品になる。この世界ではあなた固有の絶望はあなたに固有のものではない。「個人的なことはすべて政治
信州大学人文学部の伊藤盡教授(英米言語文化)は、広義には「英語の先生」で、英語史、中世英語、北欧語文献学などを専門にしている。もっと詳しく書くと、『指輪物語』のエルフ語の研究者(あるいは、映画『ロード・オブ・ザ・リング』のエルフ語の吹き替え監修者)で、市民向けに「エルフ語講座」を開いてくれたり、「エッダ」として伝えられる北欧神話、バイキングの活動を含む北欧の人々の伝承が今に伝わる「サガ」、北欧の古い文字であるルーン文字で書かれた石碑などにとても詳しい不思議な広がりを持った研究をしている先生だ。 前回、伊藤さんが、幼い頃から「ここではないどこか」に惹かれ、その場所がなぜか北欧であるとまだ幼い頃に直観した話を聞いた。また、意味が分からないただ呪文のような言葉の連なりに惹かれるものがあり、言語と神話をまるまる創造したJ・R・R・トールキンの研究へと進んだ。その言語は「エルフ語」として知られ、神話
Joy Watson Taniguchi @JoyTaniguchi 🇺🇸🇯🇵 Sociolinguist. Endangered Languages and Dialects. Shizuoka Institute of Science and Technology. 社会言語学/危機言語・方言 Yokohama DeNA Baystars. Posts are my own. joytaniguchi.com Joy Watson Taniguchi @JoyTaniguchi 今、学生が行っているオノマトペ(擬音語・擬態語)の調査が本当におもしろい。絵を見て空所にオノマトペを入れる問題で、日本語母語話者は9割以上が同じオノマトペを記入するところ、学習者(主に留学生)は見事に回答がバラバラ。100人近くに調査して、ほぼ全員が異なる回答、という設問もある。 2022-06-25
「させていただく」は関西発祥? 「させていただく」は関西と関係が深いと言われています。それが関東に、そして全国に広がったとされています。一向宗の信者であった近江商人が行商しながら全国に広めたという説もあります。 司馬遼太郎の『街道をゆく24 近江散歩、奈良散歩』から関連箇所を引用します。 日本語には、させて頂きます、というふしぎな語法がある。 この語法は上方から出た。ちかごろは東京弁にも入りこんで、標準語を混乱(?)させている。「それでは帰らせて頂きます」。(中略)「はい、おかげ様で、元気に暮させて頂いております」。 この語法は、浄土真宗(真宗・門徒・本願寺)の教義上から出たもので、(中略)絶対他力を想定してしか成立しない。(中略)「地下鉄で虎ノ門までゆかせて頂きました」などと言う。相手の銭で乗ったわけではない。自分の足と銭で地下鉄に乗ったのに、「頂きました」などというのは、他力への信仰が
ライマンの法則(Lyman’s Law)とは?「ふゆ(冬)」+「したく(支度)」は「ふゆじたく(冬支度)」になりますね。 2つ目の語「したく」の「し」が「じ」に濁音化します。 でも、「ふゆ(冬)」+「しょうぐん(将軍)」は「ふゆしょうぐん(冬将軍)」です。 「ふゆじょうぐん」と「じ」に濁音化しません。 もう一つ、例を見てみましょう。 「ふゆ」+「かれ(枯れ)」は「ふゆがれ」で、2つ目の語「かれ」の「か」が「が」に濁音化します。 でも、「ふゆ」+「かぜ」は「ふゆかぜ」と連濁化しません。 なぜでしょうか?この謎を説明してくれるのが「ライマンの法則」です。 二つの語が結合するときに、後ろの最初の清音が濁音化することを連濁といいます。 例えば、「ふゆ(冬)」+「したく(支度)」は、「ふゆじたく(冬支度)」になります。 後ろの語(「したく(支度)」)の最初の語(「し」)が濁音化する(「じ」になる)の
紀元前5世紀頃のインドの文法学者であり、「言語学の父」とも呼ばれるサンスクリット文法学者・パーニニが作成した文法規則を解読することに研究者が成功しました。 In Pāṇini We Trust: Discovering the Algorithm for Rule Conflict Resolution in the Aṣṭādhyāyī https://www.repository.cam.ac.uk/handle/1810/332654 Ancient grammatical puzzle solved after 2,500 years https://phys.org/news/2022-12-ancient-grammatical-puzzle-years.html A 2,500-Year-Old Puzzle from Ancient India Has Finally Be
Was ist die Muttersprache Jesu? イエスの母語は何か?—紀元1世紀ローマ帝国のポリグロシアについて 2021.12.24 Was ist die Muttersprache Jesu? イエスの母語は何か?—紀元1世紀ローマ帝国のポリグロシアについて 「言語学な人々」アドベントカレンダー12月25日 本記事は、北星学園大学の松浦年男先生がご企画なされた「言語学な人々」というアドベントカレンダーの企画のために書かれました。本記事はこのアドベントカレンダーの最終日のためのものです。「言語学な人々」のアドベントカレンダーの最終日の執筆を承りまして、言語学と聖書学・初期キリスト教文献学・コプト学・エジプト学 と 人文情報学 を学んできたので、これらの知識から何かできないのか考えました。いろいろ面白いアイデアがたくさん思い浮かんできたのですが、どれにしようか迷って、ツイ
『悪い言語哲学入門』(2022 ちくま新書)のためのページです. 出版社書籍ページ Webちくま(ためし読み) 基本情報 2022年2月7日発売 新書判・256ページ ISBN 978-4-480-07455-3 価格 ¥840+税 Amazon 紀伊国屋書店 honto 目次 第1章 悪口とは何か—「悪い」言語哲学入門を始める 1 私たちは言語のエキスパートではない 日本語には「悪い」ことばがない?/言語について学ぶということ 2 悪口の謎 悪口の必要条件と十分条件を私たちはまだ知らない/悪口の必要条件/悪口の十分条件/謎1「なぜ悪口は悪いのか、そしてときどき悪くないのか」/謎2「どうしてあれがよくてこれがダメなのか」 3 言語哲学を学ぶということ 言語学と言語哲学/「正統派」言語哲学と「悪い」言語哲学 第2章 悪口の分類—ことばについて語り出す 1 内容にもとづいた
2019年11月1日、スペインのバルセロナで開催されたマンガ関係のイベントPhoto: Adria Salido Zarco /NurPhoto / Getty Images 『ドラゴンボール』や『Dr.スランプ』などの作品で知られるマンガ家・鳥山明の死去を海外メディアは相次いで速報し、世界中で悲しみの声が広がった。 【画像】スペインの新聞で「鳥山明は複数の言葉を守った偉人」として報じられていた! なかでも、スペイン・カタルーニャ州の現地メディアは「鳥山の死にカタルーニャは泣いている」(現地メディア「カタルーニャ・プレス」)などの見出しで、格別な思い入れを持ってこのニュースに反応した。いったい鳥山は、同州にどんな足跡を残したのだろう? 弾圧された言語の人気コンテンツにスペインではフランコ独裁政権時代(1939~75年)、カタルーニャ語などの地方の固有言語は公的な場での使用が禁止されていた。
約2500年前のインドに生まれた仏教が、アジアに生まれた他の無数の宗教とは異なり現在の世界に広がっているのは、なぜなのだろうか? 唯一神を信仰するユダヤ教・キリスト教・イスラム教との大きな違いとは? 講談社選書メチエの新刊『仏教の歴史 いかにして世界宗教となったか』(ジャン=ノエル・ロベール著/今枝由郎訳)は、多言語に通じた著者の視点で、「仏教の強さ」を明らかにしている。 コーランはアラビア語、カトリックはラテン語、では仏教は? 本書の著者、ジャン=ノエル・ロベール氏は、仏教を中心とした日本文化の研究で国際的に高く評価されるフランスの東洋学者で、2021年、第3回人間文化研究機構日本研究国際賞を受賞している。 ロベール氏は、母語であるフランス語のほかに、中国語・日本語・英語はもちろん、朝鮮語、サンスクリット語、チベット語、ラテン語、ギリシャ語…などに通じた「ポリグロット(多言語話者)」で、
ライブドアニュース @livedoornews 【分析】世界中で研究が進む「ポケモン言語学」、言語の壁を超えて"感覚"共有か news.livedoor.com/lite/article_d… 2022年現在「濁音=大きい=進化後」という連想が日本語・英語・ポルトガル語・ロシア語で成り立つことが判明。研究者は、ポケモンの名前の研究が言語起源の謎に光を照らす可能性もあると語る。 pic.twitter.com/WatGplLKxE 2022-06-16 23:04:16 リンク ライブドアニュース ポケモンは進化すると「名前の濁音の数」が増加? 世界各国で研究進む - ライブドアニュース 「ポケモン言語学」という研究分野がある。慶應義塾大学言語文化研究所の川原繁人教授は「ポケモンを遊ぶ人たちには『進化するほど濁音が増える』という連想が働く。これは、日本語話者だけでなく、英語・ポルトガル 37
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ゆる言語学ラジオ#4の内容を訂正しようと思ったけども、その前に「部首」の誤解を解きたいと思いました~もうこの単語を学問の場で使わないでください~ この記事のモチベーション最近以下の動画が話題(のよう)だ。正確にはこの動画の投稿集団が話題で、この動画はその中では比較的地味な方である。 悶・聞・関、部首が「門」なのはどれ? #4 https://www.youtube.com/watch?v=v2vY-H1FAHM ただ、しかし、この動画で語られることは、漢字に関する誤解に満ちている。正直、どこから突っ込んでいいのやらという感じで、語られる結論が間違っているとかではなく、おそらく話し手たちが根本的に漢字・漢語と文字学(それは知識だけでなく研究伝統・研究史や方法論・考え方を含む)を誤解している。コメント欄も含めて目を覆いたくなる。 例えば、架空の人物が「“人”という字は人と人とが支え合ってるよう
この記事は、字源(漢字の成り立ち)を調べるにあたり、非科学的な説明などに騙されないようにするためのガイドである。二部構成で、前半で誤った字源説に対して自衛するための基本知識、いわば字源リテラシーとでも言うべきものを、広く浅くだが述べる。後半で、実際にネットや書籍で調べるにあたり、どれに当たるのがお勧めかを紹介する。なので、信頼できるツールを手っ取り早く知りたいという方は、二部から読んでいただいて構わない。 【第一部 字源リテラシーの構築】漢字の基礎 漢字は古代の中国語を表記するために発明された文字である。字源を理解するには、このことをまず頭に入れておかなければならない。ある事物(概念)を認識し、それを任意の音声によって表したとき、そこに意味と音声の結びつきである「語」が生まれる。それは以下のように図示される。 まだ文字の無い時代、口から発される語は意思伝達の基本であったが、音声は目には見え
言語はこうして生まれる―「即興する脳」とジェスチャーゲーム― 作者:モーテン・H・クリスチャンセン,ニック・チェイター新潮社Amazonこの『言語はこうして生まれる』は、その書名通りに言語がどのようにして生まれたのか。そして、一度生まれた言語はどのように変化していくのかについて、言語研究の歴史も辿り直しながら、最新の知見について語っていく一冊になる。 話し言葉は化石に残らないから、具体的にいつ人間が言葉を喋りはじめたと指定できるわけではない。本書では、言語はジェスチャーゲーム(言葉当て遊びであり、共同作業による即興ゲーム)なのではないかと提案し、それを支持する仮説や実証を紹介している。もう少し詳細に説明すれば、ジェスチャーゲームが常に共通の文脈、環境を頼りにして相手の意図を推し量り、意味とサインの繋がりを新しく創造していく過程と、言語の発生と発展の過程は同様のものになるのではないか、という
はじめに 今回はメンタルレキシコンについてわかりやすく解説していきます。メンタルレキシコンとは、どのような意味や性質を持ち、学ぶ意義は何なのかを考えていきます。心理学との関係や英語学習及び語彙学習への効果についても考えていきます。メンタルレキシコンを正しく理解して、正しい効率的な語彙学習をぜひ取り入れてみてください。 ↓↓第二言語習得研究に基づく英語学習動画をアップしていきます。 www.youtube.com メンタルレキシコンとは? メンタルレキシコンの意味 メンタルレキシコンの性質 メンタルレキシコンを学ぶ意義 メンタルレキシコン内の語彙知識モデル 階層的ネットワークモデル 活性化拡散モデル 母国語のメンタルレキシコン 子供の語彙の増加 即時マッピング 第二言語学習への示唆 バイリンガルの語彙発達 バイリンガルの言語的特徴 バイリンガルレキシコン メンタルレキシコンと心理学 二重符号
はじめに 下記の話題に関して,「言語の研究者は(軽々しく/何があっても)ことば遣いに関する規範に口出しするのは良くない」という反応を見かけたので,関連して今の自分の考えを少し書いておこうと思いました。 togetter.com 解説や問題の整理という類のものではなく,実際の研究者がどう考えているかということの1例だと思ってください。とりあえず以下ジェンダーに関わる話はぜんぜんしていません。というか書いた後に思ったのですがとてもごちゃごちゃしているので,もっと良い議論ができる人の叩き台になれば僥倖です(叩けるほどの強度もないかも)。 言語学と規範 言語学の入門では,どれくらい詳しくやるかは差があるでしょうが,必ずと言っていいほど「言語学は規範的ではなく記述的である」というような話が出てきます。重要なポイントの1つなので,内容をかなり絞り込んで作った下記の「言語学入門入門」でも取り上げています
「日本語ヘブライ語説」とか、「日本語タミル語説」とか、「日本語ラテン語説」とか、「日本語マレー語説」みたいな説が堂々と出版されたり、中にはネット上で真面目に検討されているものさえある。今回は、これらが何故言語学畑の人間に相手されないのかということについて少し考えてみたい。 実は、これらの問題点については簡単に回答が可能で、「音法則に例外なし」という比較言語学の前提を無視して議論しているからだ、の一言で足りてしまう。これは「ある音が変化するときには同じ環境にある同じ音は全て同じ変化をする」というもので、比較言語学をやるときの大元にある作業仮説だ。少なくとも長期的な観点から見れば概ね成立することが知られていて、どういう場合にこれを外れるのかという予測もだいたいできている。 例えばある言語で環境の指定なしに*pがhになるなら、その言語の*pは全てhに変化するはずである、ということになる。ある語で
機械学習と統計学、予測と因果など、これまでにもこうした違いについて何回か取り上げてきました。 実は言語学、自然言語の研究分野でもこうした違いに関しての論争があります。その中でも有名なのは、近代の言語学の父とも言われるノーム・チョムスキーと、AI分野の第一線の研究者でGoogleの研究部門のディレクターでもあるピーター・ノーヴィグの間でのものです。 そのことについて触れている「Predicting vs. Explaining」というおもしろい記事があったのでここで紹介します。 以下は一部の要約です。 チョムスキーは、言語というデータのなかにある法則性を説明することができないのであれば、それはサイエンスではないと主張します。 それに対して、ノーヴィグはそもそも言語とは説明できるほど単純なものではなく、逆にその複雑性を受け入れたモデルを作ったからこそ、近年の自然言語の分野で見られる飛躍的なイノ
はじめに 今回は認知言語学のスキーマを活かした効果的な英語学習方法を丁寧に解説していきます。まずは、認知言語学とはどのような学問なのか考え、生成文法との違いや、誕生の背景もさかのぼります。認知言語学と英語学習は相性が良いと言われていますが、実際はどうやって認知言語学の知識を活かして英語学習をすれば良いのでしょうか。その鍵となるのがスキーマです。スキーマを使った効果的な英語学習方法をはじめから丁寧に解説していきます。 ↓↓こちらも参考にどうぞ www.youtube.com www.sunafuki.com www.sunafuki.com www.sunafuki.com www.sunafuki.com www.sunafuki.com 主な参考文献 「はじめての認知言語学」 「学びのエクササイズ 認知言語学」 「イメージで捉える感覚英文法」 認知言語学とは 文法とは? 生成文法の発展
なぜヒトだけが言葉を話せるのか: コミュニケーションから探る言語の起源と進化 作者:トム・スコット=フィリップス東京大学出版会Amazon 本書は認知と文化が専門の認知科学者,心理学者であるトム・スコット=フィリップス*1によるヒトの言語の進化と起源に関する一冊.ヒトの言語の進化的起源については,霊長類などの信号システムとの連続性を前提に,再帰的構造を重視する議論*2が主流だが,本書においては,ヒトの言語と霊長類の信号システムとの非連続性を強調し,語用論の重要性を正面から採り上げる独自の議論が説得的に主張されていて,とても興味深い書物になっている.原題は「Speaking Our Minds: Why human communication is different, and how language evolved to make it special」 第1章 コミュニケーションへの2
<学校では英文読解より英会話に力を入れているが、貧困な文法と語彙では片言の会話しかできるようにならない> 編集部から受けた、「この30年で日本人の英語はどのように変わったか」という質問と矛盾するようだが、いわゆる「日本人の英語」がいかに変わっていないかということについて少し考えてみたい。私の実感では、英語が実際に必要だから、または純粋に英語が大好きだからという理由で、自分から進んで練習した結果、十分な英語力を身に付けてきた日本人の比率は常に1割程度だ。1割というと少なく感じるかもしれないが、それでも現在の日本で現実に求められているニーズはだいたい満たしていると思う。 私は、31年前の1988年に出版された著書『日本人の英語』(岩波新書)がきっかけで、「なぜ日本人は英語が下手なのか」というタイトルのシンポジウムに呼ばれたことがあるが、私と同席した3人のパネラーは、皮肉なことに、英語が驚くほど
英語は、楽しい文学や映画、コメディーなどに触れながら学ぶと、習得しやすくなります。具体的な作品を取り上げて、英語の日常表現や奥深さを、シェイクスピア研究者で大学准教授、自称「不真面目な批評家」の北村紗衣さんが紹介します。連載「文学&カルチャー英語」の第6回は、現代の英語圏の文化や社会を知るのにも欠かせない、イギリスの劇作家・詩人のシェイクスピアです。 シェイクスピア劇入門には「代名詞」と「リズム」この最終回では、私の専門であるウィリアム・シェイクスピアを扱おうと思います。 文法的に難しい文章を取り上げるというよりは、ここまでお付き合いくださった皆さんがシェイクスピアを英語で読もうというとき、楽しむために気を付けていただきたいポイントを2つ、書いてみたいと思います。 それは、 代名詞とリズム です。 シェイクスピアのせりふは相撲のラジオ中継シェイクスピアについて私がよく聞かれることとして、「
「ザグレブの亜麻布の書」に記されたエトルリア文字。書はのちに細く裂かれ、エジプトのミイラを包むのに使われた。(COURTESY OF THE ARCHAEOLOGICAL MUSEUM OF ZAGREB, PHOTOGRAPH BY IGOR KRAJCAR) 1868年、クロアチア(当時はオーストリア・ハンガリー帝国の一部)のザグレブ博物館が、古代エジプトの女性のミイラを手に入れた。ミイラを包んでいた布は前の所有者によってほどかれていたが、ミイラと一緒に引き渡された。 ミイラになった女性は王族や聖職者ではなく、一般人だった。しかし、彼女を包んでいた亜麻布には、非常に興味深い謎があった。亜麻布に書かれていた文字が、エジプトの象形文字(ヒエログリフ)ではなかったのだ。文字の正体は、布を調べたドイツのエジプト学者ハインリッヒ・ブルクシュにもわからなかった。 23年後の1891年、博物館は、こ
はじめに 読書案内 庵功雄 (2003)『『象は鼻が長い』入門』 益岡隆志 (2003)『三上文法から寺村文法へ』 金水敏 (1997)「4 国文法」『岩波講座 言語の科学 5 文法』 そのほか 寺村秀夫はどのように三上章の後継者か 「主語」の議論にフォーカスし過ぎるのは三上文法の過小評価では 「主語」に関する辞書の記述 日本語文法事典 日本語学大辞典 中間まとめ:三上の扱い おまけ1:「は」とか「主題」とか 「は」と主題の話なら山田孝雄も 「主題」を表す手段は様々な言語に様々な形である この辺りの読書案内 おまけ2:三上文法に関連するあれこれへの私見 主語廃止論と学校文法 ピリオド超え 三上の「土着文法」は日本語特殊論の対極にある 生成文法は主語を絶対視しているか 「「は」は主題」で本当に分かりやすいか おわりに 書いてみて 研究者・専門家のみなさま 引用文献(三上の著書を除く) 長いで
言語学専攻の大学院生たちが、典型的な少女漫画のパターンで出会うアカデミックなラブコメ漫画、「アカデメイアロマンティカ」がTwitterで異彩を放っています。ちりばめられたギャグが高度すぎて門外漢にはよく分からないけれど、勢いだけで笑えると評判です。 自己紹介のモノローグだけで、もう“圧”がすごい 「私の博士論文、ど~なっちゃうの!?」……扉絵だけでこの破壊力 ヒロインの恒真入(こうしんらむだ)は、竹輪大学大学院の人文社会科学研究科で言語学を専攻する博士課程1年次生。17時からのゼミに遅刻しそうになり、トーストをくわえて大学へ急ぎます。……うん、今のところ時刻と肩書きの長さ以外は、普通の少女漫画っぽいような気がする。 「入」を「λ」に見立てて「らむだ」と読ませるセンス(λは、彼女が専門とする形式意味論で用いられる) 幼なじみや教授も名前のクセが強い 結局遅刻して怒られながら、入は講義を終えて
〈右上から反時計周りに〉今回の座談会に参加してくれた大阪大学教授で役割語研究者の金水敏、ジェンダー専門家の大崎麻子、『GQ JAPAN』エディターの篠原泰之、漫画家の雨瀬シオリ、ジャーナリストの治部れんげ。 VOGUE 今回、皆さんと「役割語」について議論したいと考えたのは、以前『VOGUE』のウェブサイトで公開したビリー・アイリッシュのインタビュー記事がきっかけでした。翻訳記事だったのですが、彼女の発言を「~だわ」「~だと思うの」といわゆる女性言葉に訳したところ、多くの読者の方々から「違和感がある」とご指摘頂いたんです。確かに、ビリー・アイリッシュは自身のファッションや発言から、ジェンダーのステレオタイプに当てはめられることを嫌う姿勢を見せているのに、彼女の性自認が女性だから自動的に女言葉に翻訳し、それに違和感を抱かなかったことを反省しました。そこで、ジェンダーの観点から言葉というものを
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