皆さん、はじめまして。今回から、「患者安全を求めて」というコラムを連載させていただくことになりました勝村久司です。本職は高校の理科の教員ですが、子どもの医療事故をきっかけに、さまざまな市民運動に関わってきました。近年、医療にも、様々なリスクがつきまとっていることが意識され、医療安全という言葉が広がってきました。しかし、まだまだ、患者の視点が重視されているとは言えず、患者への情報提供も不十分だと思います。「ペーシェント・セーフティ」、つまり患者安全を求めて、まずは、出産に関連するお話から始めて行きたいと思います。 昨年(2016年)の一年間の出生数は、ついに100万人を切って、97万6978人となりました。うるう年だったので366日で割ると2669人となります。つまり、全国で毎日、赤ちゃんは2669人ずつ生まれていることになるわけですが、実は、日によって、生まれる赤ちゃんの数は大きく異なって