印刷 お年寄りや幼児の窒息事故が相次いだミニカップ入り「こんにゃくゼリー」。消費者庁は、製品改良を12月末までに終えるよう販売業者に求めてきた。その期限が目前に迫るなか、最大手のマンナンライフ(群馬県)を含む2社が、改良した新製品とは別に、従来製品を売り続ける方針であることがわかった。消費者庁の要請に強制力はないが、福嶋浩彦長官は21日、引き続き従来製品の販売中止を求めていく考えを示した。 こんにゃくゼリーをのどに詰まらせる窒息事故の死者は、1995年から08年までに22人が確認されている。社会問題化し、消費者庁が09年に創設されるきっかけの一つにもなった。 消費者庁は昨年12月、ゼリーを丸ごと吸い込めないよう大きくする、または逆に気管より小さい直径1センチ以下にする――など3項目の安全指標を示した。そのうえで1年以内に改良するよう販売7社に求めた。 消費者庁が21日公表した7社の